読解問題、算数の文章問題の苦手をあっさり解消!言葉のセンスを高めるトレーニング

読書力・読解力

国語が苦手…算数の文章問題が苦手…という場合、つまり「読解力が弱い」という場合、しばしば「じゃぁ、本をたくさん読もう!」と、救いようのないアドバイスが与えられがちです。
 
しかし、読書をたくさんこなしても読解力が高まるわけではないことは、各種の調査で明らかになっています。
実際、ことのばに連れてこられるお子さんのうち、一定割合がこういう悩みを抱えているのです。

悩めるママ

うちの子、本をたくさん読むのですが、国語力がすごく低いんですよ…。何がいけないのでしょう?

読書指導と文章指導に携わって約27年(2020年現在)、読書教育研究に携わる私が、ことのばで実際に指導し、効果を上げてきた方法と教材をご紹介したいと思います。
 
小学生から高校生まで、英語が苦手、国語が苦手、文章問題が苦手というお子さんに、ぜひ取り組ませてみてください。解説映像教材とワークがセットですので、一人で勉強できる上、コツコツ取り組むことで、どんどん国語力を初めとする学力がアップしていきます。

学力と読書の関係

よく「国語力を高めたかったら本を読みなさい」という指導を見かけますが、これは基本的に「読書力は読書で作られる」という根拠のない幻想の上に成り立っています。
しかし、このグラフを見ると明らかですが、まったく読まないよりは、週1冊でも読んだ方がいい。でも、週1冊の子と週3冊読むことを比べると…

 
過去にも「読書と学力」について、各種データを元に解説してきました。
単純に本を読んだからと言って学力が高まるわけではありません。ですが、読み方次第では読書量が、一定の学力に結びつくことも確かです。


また、何も考えずにとにかくたくさん読め!というアドバイスには一定の意味があります。

この↑記事↑の中で指摘しているのですが、どういう多読が学力アップに結びつくかというと…

「読書の多様性レベル」と「読解力」の関係を見ると、明らかに「いろいろなジャンルの本を読んでいる子どもは読解力が高い」という結果が出ているんですね。

 
読解力を高めるためには、読解力が高まるような戦略的な指導が必要ですし、その戦略策定のためには「読解力とはどういう力か、どうしたらそれが高まるのか?」を知っていなければなりません。

読解力を高めるために必要な要素

読解力を高めようと思うなら、次のような要素を丁寧にトレーニングしていく必要があります。

  • 1.語彙力アップ…語彙・漢字・慣用句などは、それ専用の勉強+他ジャンルの書籍で学ばせる必要があります。
  • 2.主語・述語副詞の呼応修飾・被修飾などの文のつながり・構造を的確に捉えるトレーニング
  • 3.指示語が示す内容を把握するトレーニング
  • 4.接続詞が何と何を、どうつないでいるかを読み取るトレーニング
  • 5.文と文章があらわす一貫した意図、イメージ、主張を読み取るトレーニング
  • 6.事実と意見の関係、主張と論拠の関係など、論理構成を把握するトレーニング

などなど、ですね。
 
これらを抜きにして「本を読もう」というのは乱暴ですし、逆に読書に親しんでいる子であれば、これを丁寧にやることで、今までの読書の蓄積が一気に「力」になる傾向にあります。

ことのば式言語トレーニング「わけて・つなぐ」

ここでご紹介する「わけて・つなぐ」トレーニングは、上記2「主語・述語副詞の呼応修飾・被修飾などの文のつながり・構造を的確に捉えるトレーニング」を徹底的に強化するためのものです。
それが終わったら、3と4を市販の読解問題集で、5, 6を論理講座でトレーニングしていきます。

0.わけて・つなぐの解説と教材

まずは、わけて・つなぐというトレーニングがどのようなものか解説しています。

1.文節に分ける

文節分けは、小学校高学年から中学校まで、子どもたちを悩ませる面倒くさい問題です。
この文節分けができたからといって国語力が上がるわけではありません。しかし、文節分けができるようになると、「言葉(単語)の持つ機能」や「言葉のつながり」を分析的にとらえられるようになってきます。
 
つまり、文節分けができたからといって、すぐに国語力が上がるようなものではないけれど、これができるようになることで、言葉のセンスが磨かれる基本ができる、ということなのです。
ですので、面倒くさがらずに取り組んでいきましょう。

2.主語と述語をつかむ

英語の限界は日本語力とも言われますし、算数の文章問題は国語力にかかっています。
その基本となるのが「主語と述語の関係を的確につかむ」こと。

3.“何がーどうする”文を的確に分析しよう!

文章を的確に理解する基本は、言葉の機能とつながりを分析的に捉えられるようになることです。
主語と述語の関係として、述語の4パターンについて学びました。
 
ここからは、その4つのパターンそれぞれについて深めていくことで、言葉のつながりについての理解を深めていきます。
その第1回目は「何が─どうする」という、述語が動詞で表現されるパターンです。

4-5.“何がーどんなだ”&“何がーなんだ”文を的確に分析しよう!

主語と述語の関係が「○○は、△△だ(です)」という形式の文章についてのトレーニングです。
「△△だ(です)」には、「本屋だ」「男の子だ」のように名詞が来るパターンと、「綺麗だ」「静かだ」のように、ものの様子を表す言葉(形容動詞)が来るパターンがあります。
ただし、様子を表す言葉には「美しい」「明るい」のように、「だ(です)」の形を取らないもの(形容詞)もあります。
ワークをこなしながら、その2つのパターンに慣れていきましょう。

6.“何がーある/いる”文に慣れよう!

主語と述語の関係を分析的に読む最後のパターンは、主語が存在することを示すものです。

7.係りと受けを図解化しよう!

ここまで学んできた主語と述語の関係、あるいは係りと受け、修飾・被修飾の関係をより的確にとらえられるよう、つながりを図解化していきます。
この図解を通して、言葉のミクロの構造を確実に処理する力を養います。

まとめ

ことのば式言語トレーニング「わけて・つなぐ」は以上です。
このトレーニングが終わる頃には、かなりのレベルで「丁寧に読む」作業ができるようになっていると思います。
もし、さらに発展的なトレーニングをさせたい場合、市販の教材としてこちらをお薦めします。
論理エンジン
 
さらに次の段階としては、読解問題集や算数の文章問題集に取り組みながら、こちらの5つの項目についてトレーニングをおこないましょう。

  • 1.語彙力アップ…語彙・漢字・慣用句などは、それ専用の勉強+他ジャンルの書籍で学ばせる必要があります。
  • 3.指示語が示す内容を把握するトレーニング
  • 4.接続詞が何と何を、どうつないでいるかを読み取るトレーニング
  • 5.文と文章があらわす一貫した意図、イメージ、主張を読み取るトレーニング
  • 6.事実と意見の関係、主張と論拠の関係など、論理構成を把握するトレーニング

その具体的な方法については、ひとまず、こちらの記事をどうぞ。

この部分についても、また機会があれば具体的な学習方法をご紹介したいと思います。


関連記事一覧

  • コメント ( 4 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. 高橋美里

    子供に聞かれたのですが答えられなかったので質問させて下さい。
    1-5 の問題で
    10では  読んだ/ことが/ない で切れています
    11では 入った/こと/がない で切れています。
    ことがないの切り方の違いはどう使い分けるのでしょう。
    子供から聞かれたのですが説明できませんでした。

    • 寺田 昌嗣

      す、すみません。単に入力ミスです…。惑わせました。
      >>11では 入った/こと/がない
      入った/ことが/ない
      ですね。

  2. 高橋美里

    回答ありがとうございました。

    • 寺田 昌嗣

      また何かお気づきの点とか、解説して欲しいこととか、問題が欲しいといったリクエストがあれば、ぜひお聞かせください!