読書力は「読む力」と「読む技術」の両面から鍛えよう!

読書力・読解力

こんにちは。読書と学習法のナビゲーター、寺田です。
 
いよいよ子ども速読講座が本格的にスタートしました。
 
「速読」というと、なんだかすごい技術を学ぶのか? 何か潜在能力的なものを引き出すのか? ── そういうふうに想像してしまう人もいるかも知れません。
 
しかし、ことのばの子ども速読は、いたって真面目です。
 
目指すのは、「よく分からない、イメージだけのすごそうな何か」ではなく、読書や学びが楽に、快適に進められるようになるような力であり、本を読むことが楽しくなる力 ── 正真正銘の「読書力」です。
 
読書力を鍛えるときは、「ミクロの理解(文・文章レベルの読解)」と「マクロの理解(読み物・書籍などコンテンツレベルの読解)」の両面からとらえることと、それを処理し、何らかの文章や図などの形で出力すること、そういういくつかの要素から考えなければなりません。

ただ、読書指導・読書教育となると、それとは別に、あと2つの要素を考えなければなりません。
 
それが今回のタイトルである

読む力(reading skills)読む技術(reading strategies)

です。
 
読む力には、文法的な言葉の分解・分析などの作業から始まり、指示語や接続詞の適切な活用、スムーズな読み解きなどが含まれます。読む技術は、不明点をチェックしたり、パラグラフの主題を考えたり、といったテクニカルに「よりよく、著者のあらわそうとした意図を読み取ろう」とする技法です。
 
例えば、アメリカの読書教育では、1944年に発表されたDavisの「潜在的な、読書理解のスキルセット」の9項目がその走りとして、しばしば参照されます。(今はもっと分析的に発展していますが。)

Davis’s nine potential component skills of comprehension

1. Word meanings(言葉の意味を理解する)
2. Word meanings in context(文脈上の言葉の意味をつかむ)
3. Follow passage organization(文章の流れの構成を追う)
4. Main thought(中心概念をとらえる)
5. Answer specific text-based questions(テキストに沿った具体的な質問への回答)
6. Text-based questions with paraphrase(言い換えられたテキスト関連の質問)
7. Draw inferences about content(作品についての推論)
8. Literary devices(文学的な修辞の理解)
9. Author’s purpose(著者の作品にこめた意図の把握)

読めば分かるとおり、国語の授業などは、これらを踏まえて作られていますよね?(^^)
 
ですが、スキルや方略(strategies)として分析的に語られることもありませんし、明示的に指導されることもありません。
子どもたちも無意識的に使っているが故に、意識的に使いこなせていないという現実があります。また、読書が苦手な子も、そのスキル、技術を意図的に磨くということもできません。
 
明示的、意識的に示されたスキル、技術なればこそ、磨くことも使いこなすこともできるものです。
 
そういうわけで、これまでなんとなく感覚的に使われてきたものを丁寧に整理してみせ、子どもたちが意図的にそれらを使いこなせるように導いていければと考えています。
ひとまず、この3年間の取り組みを踏まえつつ、7月まで試行錯誤しながら指導メソッドを整理して参ります!


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