あなたを成果から遠ざける「今日は頑張った!」問題

昨日は一日、ばたばたして終わりました。
 
心地よい疲労感、
To doリストに載っていることを消化した達成感、
まったくダラダラした時間のなかった密度感…
 
「いやー、今日は頑張ったわ、おれ」
 
そんな自己満足感たっぷりの
悪魔のささやき的感想を漏らしてしまいそうです。
 
そう「悪魔の」。
 
この「とにかくがんばった」という
ざっくりした感想こそが「成果」を遠ざける最大の罠。
 
大人の自己投資でも、
子どもの勉強でも同じ。
 
今日はそんな話題を。

0.プロローグ

朝4時に一日がスタートして、
 
メール対応、情報チェック
⇒朝食・弁当作り
⇒メルマガ配信
⇒メール対応
⇒子どもを起こして朝食・身支度・保育園登園
⇒ブログ記事更新
⇒新規オープンの塾内装の打ち合わせ
⇒銀行で内装費振込手続き
⇒引っ越し挨拶の品買い出し
⇒13軒に挨拶回り
⇒パートナー講師とのミーティング
⇒夕飯の買い物
⇒保育園の読み聞かせ会の打ち合わせ
⇒晩ご飯準備
⇒晩ご飯
⇒子どもとお風呂
⇒子どもの歯磨き
⇒添い寝
 
ここまで、まさに「息をつく暇なし」でした。
 
本当に息をつく暇がないレベルで動き続け…
そのおかげで、昨日は本当に大事なコトを
一切やれない
一日になってしまいました。

1.ついつい置き去りにされる「本当に大事なコト」

私が置き去りにしたことは…

  • 朝の瞑想+速読トレーニング
  • 読書
  • 日経新聞・西日本新聞チェック(スクラップ)
  • My日報の記入

これらは、言ってみれば
「やらずにスルーしても、今はまったく困らない」
ものたちなんです。
 
でも、本当はとっても大事なコト。
 
自分の未来を創るという意味で。
 
言ってみれば、未来への備えに回すべき資産を、
きれいさっぱり今日、消費してしまったわけです。(ぎゃふん)
 
私たちは『7つの習慣』で語られるこの金言を
常に心に留め置かなければなりません。

もし、常日頃から行っていれば、あなたの私生活の室を著しく向上させる活動がひとつあるとするなら、それは何だろうか。
同じように、あなたの仕事の業績または結果を著しく向上させる活動がひとつあるとするなら、それは何だろうか。
── 旧版『7つの習慣』第三の習慣・重要事項を優先する より

2.「今日はがんばった」の何が問題か

読書の指導をしているときも
似たような問題に出くわします。
 
「今年は150冊読みました」
「ブログにもアウトプットしています」
 
なるほど。
「がんばった」わけですね。
 
でも、その「がんばった」が
本当に未来を豊かにしているのか?
そのことを本当に検証しているのか。
そのことこそが重要です。
 
私たちは自分のやっている(やろうとしている)ことを、
少なくとも次の4つに分類する必要があります。

  • A.今やるべき緊急性に乏しいものの、未来のビジネスもしくは私生活を(物心いずれかにおいて)豊かにしてくれるもの。
  • B.とにかくタスクとして処理しなければ先に進まないもの。
  • C.過去のツケを払う形で、緊急事態だし、「豊かさ」につながらなかったとしても、やらないと大問題になるもの。
  • D.やる必要もないし、未来にもつながらないけど、ついついやってしまうこと。

昨日私がこなしたことは、
CとDはまったくなかったものの、
完全にBに偏っていたわけです。
 
そして誰しも、気をつけないと
Dでない限りその時の疲労感と自己満足感で
「いやー、がんばったわ!」という
評価を下しがちなのです。

3.「がんばった」を客観的に評価する指標を持つ

ですから、確実にその「がんばった」を
未来につなぐためには、
それが本当に未来につながりつつあることを
数値あるいは客観的な事実でもって
評価していかなければなりません。
 
例えば「がんばって本を読んだ」が
本当に仕事のレベル、思考の質とスピードに
つながっているかどうか。
 
「毎日、ブログを書いています」が
本当に自分の視野の広がり、思考の深化、
マーケティング活動などにつながっているか。
 
本来なら、とりかかる前に、
手に入れたい成果とそれを測定する指標を
明確にした上でスタートするべきものなのです。
 
これについて、ドラッカー氏はこう語っています。

何かをすることに決めたならば、何を期待するかをただちに書きとめておく。九ヶ月後、一年後に、その期待と実際の結果を照合する。
── 『プロフェッショナルの条件』Part 3・2章 自らの強みを知る

これを毎日、毎週、毎月おこなっていくことで、
私たちは確実に「未来につながる時間」を
過ごすことができるのです。

4.子どもの勉強における「がんばった」問題

私たちが子どもの勉強と成績を考える時にも
同じ視点と発想が必要になります。
 
子どもが、ある一定の時間勉強をしているとします。
それでもなかなか成績が伸びない…
その時に「じゃぁ勉強時間を増やそう!」というのは
一番頭が悪い発想です。
 
福岡市が昨年くだした決断がまさにこれ。(苦笑)

親がこれと同じ思考をしたらダメ。
必ず次のステップで問題を分析しなければなりません。

4-1.テスト(定期テスト・小テスト)のできた・できなかったの分析

テストのどの分野、どういう形式の問題で
点を取れたのか、取れていないのかという分析です。

4-2.それらについてどのような取り組みを、どれだけやったかの分析

ひとまず、テスト範囲のどこをどれくらいやったのか。
どういうやり方をしたのか、どれくらい時間をかけたのか。
そういう事実の確認です。
 
これについては、関連した内容で次の記事にも書いています。
興味がある方はご一読ください。

4-3.やったことが、どれくらい理に適ったものかの評価

「がんばった」を未来につなぐには、
正しい方法、理に適ったやり方を選ぶ必要があります。
 
得意なことや簡単な問題ばかりを
繰り返しやっていないか?
 
苦手な問題を、ただ答えを写すだけの作業で
時間をつぶしていないか?
 
テストに直結しない無駄なことに
興味と時間を向けすぎていないか?
 
その評価については、こちらの記事を
参考にしてみてください。

4-4.評価後、対策を考えて再挑戦⇒そして再評価

4-1・2・3の3ステップで自分の「がんばった」の
中身を評価し、軌道修正をするわけです。
 
その後で絶対に忘れてはならないことが、
「軌道修正してがんばった」が
本当に成果につながるものになっているのか?
そのチェックです。
 
まさに「PDCAのサイクルを回す」というやつ。
Plan-Do-Check-Actionの4ステップを
何度も繰り返すことで初めて
「改善」が生まれるんですよね!
 
このあたりについて、もう少しPDCAのココロを
学びたいという方は、こちらの本をどうぞ。
 
☆原マサヒコ著『まんがで身につくPDCA』

5.まとめ

「今」の手応えに惑わされると、
確実に「未来」が枯渇します。
 
常に未来からの視点で、
今何をすべきか、
クールに投資対効果を計算しなければなりません。
 
大人でも子どもでも、その時、その場の
疲労感とか高揚感とか、
「がんばった」「時間をかけた」という
ざっくりとした評価がもたらす罠に
はまらないようにしたいものです!

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