「夏休みの宿題」アンケートから見えてくる日本の教育の問題

今朝(2016.08.15)の日経新聞、教育面の「データ」コーナーに、「子どもがもっとも苦戦している夏休みの課題」に関するアンケート結果が掲載されています。
 
その結果はこんな感じ。
summer-vacations-graph
 
あくまで、このグラフだけでなく、記事本文まで読んでの感想ですが、この調査結果は今の小学校教育の抱える課題をキレイに映し出しているなぁ、というところ。

1.宿題なのに、学校はその指導をまったくしていない

前にも「読書感想文」の記事で書いたのですが、上位の2つに共通するのは「学校が、その方法について、まったく指導していない」ということ。

学校では、読書感想文を書く意味とか、目的、その基本的なメソッドを一切指導しません。
 
自由研究もそう。「研究」というのは、何を意味する作業なのか、それも「自由な研究」というのはどういう意味があって、何をすることなのか、そんな指導は一切ありません。
 
この「自由」というのがくせ者ですよね。
 
前に自由学習のことを書いたことがありますが、「自由」ってのは、「型にはまった鍛錬の後」に来るもの。
何のトレーニングもないところに自由も何もないでしょって話。

2.親も子どもの「教育」について、あまり考えていない

調査では「子どもの夏休みの宿題を手伝ったことがあるかも尋ねた」そうです。
そして、その結果「8割以上の親が、子供の夏休みの宿題を手伝っているとした。」とのこと。
 
「手伝う」のは問題ありません。
というか、子供が課題を乗り越えて力を付けようとするなら、そのサポートをするのは親の務めでしょうよ。
我が家でも、もちろん子どもの工作を、しっかりサポートしました。

ただ、「サポート」に意味というか価値があるのは、あくまで「子供が課題を乗り越えて力を付けようとするなら」という条件の下、です。
記事によると「自由研究は64%の親がテーマ設定のアドバイスや材料の買い出しなどの手伝いに追われた。」とあります。
「手伝う」が「子供がやるべき作業を採り上げる」ことになっているのであれば、それは親のエゴに過ぎません。
「面倒だから自分でやった方が早い」というのと同じ心理。
 
それが子どものサバイバル能力を奪い取っていくことに気づかないといけませんよね。

3.宿題を出すなら、支援するなら戦略的にね!

結局、このアンケート結果から見えてくるのは、「学校も親も、子どもの教育について、ちゃんと考えてない」って事実です。

3-1.学校は「宿題を出す」ことへの責任を…!

学校も「宿題」というなら、その効果を考え、事前・事後のフォローをすべきです。
そこを考えずに「昔からやってるので」ってのは、本当に「お役所仕事」ですよ。
2020年の教育改革も目の前なんですから、まずはこういう基本的なところから変えてみてはどうでしょう?

4-2.親が子どもの宿題に関わるのであれば…

親もどうせ時間とエネルギーを奪われるなら、最初の段階から「どういうステップを踏ませて、何を学ばせるか」を考えておくべきでしょう。
小学校時代に、ちゃんと手をかけて「学ぶ力」を身につけさせておけば、中学・高校、そしてその先で随分と楽になるはずです。
後になればなるほど、お金も苦労もかかりますから!
 
 
それができないなら、もう気楽に遊ばせて、本を読ませて、自由に過ごさせた方が「まだまし」な気がするのですが、どうなんでしょうね? >学校の先生方!

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