ご無沙汰してます。読書と学習法の案内人、寺田です。
お陰様で大学院の入学手続きも終わりまして、
4月から研究生活に入ることが確定しました。
(九州大学・人間環境学府・教育実践システムコース修士課程)
大学院での研究テーマは
「読書教育を、どう義務教育に導入するか」。
速読についても、「修得メソッド」と「活用ノウハウ」を
何らかの形で研究、発信できればと思っています。
それはさておき、一昨日、福岡県立高校の入試が終わりました。
見事なまでに「記述問題」が大増量!
いやー、これは国語・理科・社会の先生、
採点の労力が大増量です・・・ご愁傷様です。
全国的に見ても、私立中学入試も昨年度から変わってきています。
ようやく、日本の教育現場でも「学習」の概念が変わって来そうです。
福岡県の入試も、中学校の先生や教育機関の皆さんに
「これから学習の概念が変わりますよ。
指導者も変わらないとダメなんですよ!」
ということを示すために、
敢えて「大増量」したんだろうと思います。
なにしろ、今春3年生に進級する子たちは
大学受験でもろに「記述式」問題にぶつかる予定ですから。
これから「読解力」「作文(表現)力」をどう育むかということが
一気に注目されていきます。
- 抽象的な文章を読み解く力
- 文章の論点、概要をとらえる力
- 読み取ったことを文章として表現する力
こういった力が育まれるような授業を、
先生たちはしていかなければなりません。
そして同時に、親としては、そういう力を磨く大前提となる
読書力を、我が子に授けておかなければならなくなります。
まぁ、こういう力が重要だってことは、誰しも分かっていたこと。
このブログでも散々書いてきたことです。
本当はそこをしっかりと鍛えておかないと、
学校や学習塾などで「問題の解き方」を学んでも
すぐに天井にぶつかります。
でも、塾では「問題演習」しかしないから、
学力のベースがひ弱なままテクニックに走ります。
それじゃ成績は上がらないし、
高校、大学に卒業できたとしても、そこから先は・・・、ね。(^^;
ひょっとすると、これからそのあたりにも光が当たって、
もっと本を読ませないと!
という機運が高まってくるかも知れません。
というか、そうなることを願ってます。(笑)
そして学校の先生でも、学習塾の指導者でも、
これから読書指導、読解指導、作文指導が
できるかどうかで選ばれる可能性があります。
親としても、そのような指導が出来る教室を
選ぶようにしないといけません。
もちろん、ベースは家庭での読書習慣ですよ。(^^*
ひとまずは、「子どもと一緒に、食卓で読書」という時間を
毎日確保してみてください。
いわゆる「うちどく」ってやつです。
読んだ本の内容について語り合うことも重要ですよ!
「子どもに本や新聞を読むようにすすめている」、「子どもと読んだ本の感想を話し合ったりしている」、「子どもが小さいころ、絵本の読み聞かせをした」、これらの項目に「あてはまる」という家庭ほど子どもの学力が高い。
これは全国的な学力調査+家庭へのアンケートの結果から
導かれた事実。
[blogcard url=”https://www.kotonoba.jp/column/difference-of-scholastic-ability/”]
最初の頃は「とにかく量をこなそう!」でいいんですが、
最終的には本のレベルを上げることと、
ジャンルの幅を広げることもお忘れなく!
具体的な本の読ませ方や、基礎力の充実については、
ぜひ、1年半前に出版した「子どもの速読トレーニング」を
ぜひ、ご一読ください。(^^)
☆『子どもの速読トレーニング』