小学校で増加する「個人に応じた指導」の投資対効果

2016.03.28付け日経新聞に、
小学校での少人数指導が増えており、
全体の67%に及んでいるという記事が
掲載されていました。
 
少人数学級が実は経済効果として
「見合わない(割に合わない)」ものである、
そんな学者の研究結果も出ているということは
すでに書いたとおりです。

その研究結果で得られた次のような結論(推計)。

1学級あたり5人の生徒を減少させる少人数学級は、高卒労働者の生涯賃金をむしろ減少させるという推計を発表(後略)

これがどういう因果関係によって起こるものか、
詳しいことは分かりません。
 
ただ、元教師として体験的に思うことがあります。
 
それは、個別で丁寧に教えてもらうことで
成績を向上させた子ども達が、
そうでない環境に置かれたとき、
果たしてどういう成績を取るか分からないんですね。
 
分からないというより、
例えば、塾で「解き方のコツ」みたいな
技術を授けられた生徒達は、
自分の力で学ぶことができず、
結局、高校に入っても依存的な状況に
陥ってしまい、成績が低迷してしまう、
そういうことが多々あります。
 
もちろん、一度「分かる!できる!」という
自信を手に入れることによって、
そこから学校の授業を前向きに受ける
姿勢を身につけて変わっていく可能性は
大いにあることです。
 
結局のところ、忘れてならないのは、
 
「できた!分かった!」は、
学びのスタートラインに過ぎない
──
 
ということです。
 
そこで自信を取り戻した後に、
 
ちゃんと「学び方」を学べたのか。
 
学ぶ目的は理解できたのか。
 
学んだ先に、自分の明るみ未来が見えたのか。
 
そんなことこそが、
その子が持続的に学び、成長していくことを
担保してくれるのであり、
究極的には「少人数指導の投資対効果」を
割に合うものにしてくれるわけです。
 
 
だから、学習塾でも個別教室であれ
一斉授業であれ、ひとまずは「成績が上がる」ことに
目を向けたとしても、
その後に「その塾を止めても成績が伸び続ける」ような
種をもらえているかどうか、
そこだけを見損なわないようにしたいものです。
 
もちろん、ことのばもそういう教室を目指すつもりです。
 
そうなると、子ども達が短期間で巣立っていくという、
ビジネス的に非常に難しいことになるわけですが。(笑)
 
その後のことは、おいおい考えることにします…

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