子どもの速読講座、大学での速読&読書講座、そして社会人向けの速読講座、熟読講座、読書会などなど、私は現在、「読書」にまつわるあれやこれやを仕事にしています。
あるとき、速読講座を受講したことをきっかけに読書会に参加してくださった方から、こんな質問をいただきました。
「寺田さんの考える読書の価値ってどういったものなんですか?」
私の考える「読書の価値」。
これはとてもシンプルです。
私にとって「読書」とは、イコール「自己教育」です。
だから、自分を変え、成長させていくことにこそ、読書の価値があると考えています。
教育という言葉は「教え、育む」ですから、何か外から、偉い先生が与えてやるイメージがありますよね。
でも、私の考える教育は英語のeducationのイメージ。
educationは、ラテン語のex ducere(エクス・デュケーレ)つまり「外に(自分の本当の価値を)引き出す」という言葉から来ています。
私たちは誰でも、親から受け継いだDNAと、自分なりに歩いてきた人生の中で得た経験とで、「私ならではの価値」を持っています。
でも、その価値はよく見るとユニークなんだけど、一見すると「大勢の中の1人」に過ぎません。
私が世界に1つだけの花だったとしても、花屋に並ぶ花1輪1輪の個性、春の草原に咲き乱れる無数の花の1輪1輪の個性には、誰も気を止めないんですね。
でも、固有の名前で名付けられ、DNAをいただき、自分なりに選んできた道は確かにユニークのはず!
その価値を、もっと輝かせるためには、自分の価値を引き出し、誰かに「価値」として届ける努力が必要です。
その作業が「自己教育」の1つの側面。
もう1つ。
どんな時代、どんな社会に置かれても、自分の力で自分らしく生き抜いていくサバイバル能力を手に入れることも「自己教育」の重要な価値です。
それは「自分のための学び」という側面ですね。
学ぶというのは、自己変革を起こすための重要な方法です。
自己変革の目的は「どんな時代でもサバイバルできる自分になる」ことであり「世の中に役に立つ自分になる」ことです。
自分が自分らしく、自分の価値を極めたところに、究極の社会貢献力とサバイバル能力が手に入る── そんな自己教育力を手に入れられたら。
そして、そんな素敵な個人が、お互いに尊敬し合いながら、手を取り合って社会を創っていけたら。
そんな思いを持って読書支援の活動を続けています。
そして、私が持っていると信じている価値をさらに引き出し、世の中にご恩返しするために、私も読書を通じて学び続けていきたいと考えています。
このブログは、そんな学びの軌跡でもあり、誰かの役に立てばというご恩返しの形でもあるんです。
もしよろしければ、ぼちぼちおつきあいください。
私は私のペースで、だいたい1日1記事をしたためて参りますので!