考査と受験で「余裕♪」をかますための日頃の予習・復習って?

今、数名の中学2年生の学習法指導をしています。
 
基本的に定期テスト対策をからめて「効率的で効果的な勉強の方法」を指導しています。
 
ただ、当たり前なのですが、テスト前にどれだけ効果的な学習法ができたとしても、やっぱり日常からコツコツと勉強をしておくことに勝るものはありません。
 
なので、今、期末考査まで約1ヶ月ありますので、試験勉強を兼ねた授業の復習のやり方を指導しています。
 
これをきっちりとやれれば、テスト前の勉強はすごく楽になりますからね。(^^)

1.授業の予習の基本的な考え方

基本的に予習は不要です。
ただし、教科によっては予習として問題集をして来なさいとか、英語の本文を写してきなさいとか、そういう指示があると思います。
それが本当に効果の上がるモノかどうかは不明ですが、やれと言われたらしゃーないのでやりましょう。(苦笑)

■予習必須の教科:英語

英語だけは予習をしておいた方がいい。
ただし、やることは本文を2行飛ばしでノートに写していくこと。これだけ。
 
ただし、それを意味のグループごとに区切って写すこと。

この「意味のグループごとに区切る」という部分は重要です。
ぜひ、こちらの書籍いずれかで勉強してみてください。
英会話音読練習帳

その時、こんな感じで英文を緑とかピンクで写すようにすると、後で暗唱したい時に、チェックシートで英文を隠すことが可能になります。
engnote

□なぜ英文を筆写しておくの?

筆写しなくても、教科書コピーを貼り付けるだけでもいいんです。区切りにスラッシュを入れるとか工夫すれば。
これは「授業中に、先生の話を集中して聞き、大事だと思うことをメモするだけの余裕を生むため」です。
そのためには、左ページに英文を筆写し、右ページはメモ書きスペースとして空けておくのが理想。
 
予習の段階で、知らない単語を無視しながら、分かる範囲で区切りごとに和訳をいれておくとベターです!

2.授業の復習の基本的な考え方

家庭学習の基本は復習です。
英語・数学は「授業があったその日」+「週末」が理想。
理科・社会は「週末」、国語は「テスト前」でOK。

2-1.英語の復習

まずはノートを見ながら英文を音読します。
その時、下敷きなどで和訳の部分を隠し、かたまり(チャンク)ごとの和訳を思い出しながら、ゆっくり読み進めていきましょう。
意味が出てこなかったら、下敷きをさっとずらして確認。
 
和訳を思い浮かべつつ、スムーズに読み進められるようになるまで、数回音読しましょう。
 
それができたら、今度はチェックシートで英文を見えないようにしつつ、和訳を見ながら英語を思い出して音読していきます。
これも数回繰り返して、まったく滞りなく、スムーズに暗唱できるようになったら終了です。
その後、やはり和訳を見ながら、英文を書いていきましょう。
もう暗唱できているわけなので、語順は問題ないと思うのですが、冠詞とか接続詞やスペルを正確に憶えているかをチェックするわけです。
 
それができたら、授業の内容を思い出しながら、文法事項などをチェック。
さらに、教科書ガイドを読みながら、ノートに書き加えていってもいいでしょうね。(^^)
 
最後に、教科書準拠問題集の「基礎」と「標準」問題を解いてみて、正解できるかどうかチェックします。
不正解だった問題にはチェックを入れておき、週末にあらためて解き直してみましょう。

2-2.数学の復習

数学は教科書の「練習」の問題をやりましょう。
授業で習ったはずの問題です。まずは何も見ないで解いてみます。
悩んだら、「例(例題)」を眺めた上で、再チャレンジ。
どうしても、見ながらしか解けなければ、それは手順が分かっていない訳なので、一度、例題の解法を丁寧に読み直した方がいいですね。
 
その後「確認問題」とか「基本問題」とか、数ページごとにある、あまり難しくないレベルの問題を一通り解きます。
解けなかった問題、間違えた問題は、解答を確認して先に進み、すべて時終わった段階で再チャレンジします。
 
もし、教科書の問題に答えがない場合(ノートにもやってない場合)は、教科書準拠問題集を使いましょう。
ここまでが「その日のうち」の復習。
 
その上で、週末に、単元末にある問題を解いておきます。時間に余裕があれば、準拠問題集もぜひ。

数学の問題も、英語同様、「スムーズに答えが出てくる」ようになるまで繰り返すか、レベルを上げないで、たくさんの類題をこなしていきたいところです。
最終的に、英語も数学もここでこなした数、スムーズに解けるまで繰り返した回数に比例して力が上がっていきます。

2-3.理科&社会

理科と社会は、週末に「その週に学んだことをノートにまとめる」作業をしましょう。
 
手順としては、まずその週に学んだはずの内容を、教科書やノートを見ないで思い出して紙に書き出します。
何かの裏紙でもいいし、ノートの適当なページでもOKです。
思い出せる限りのことを思い出しましょう。どうしても思い出せない場合は、教科書の目次だけ見てOKとします。
その後で、教科書へ。
まず、該当範囲を音読します。スムーズに読めるようになるまで、3-4回繰り返しましょう。
(スムーズに読めたら、それを録音してウォークマンに入れておくと、テスト前に歯を磨きながらとか聞いて勉強できるのでお薦めです!)
 
その上でノートまとめ。
これは適当な薄めの参考書を買ってきて、それを書き写すだけでも問題ありません。ただし、今、教科書を読んだワケなので、その参考書がどういう意図で、そのような整理の仕方をしているのかを考えながら(できれば教科書とつきあわせながら)ノートに書き写していきましょう。
 
例えば、こんな参考書もあります。これにもっと図解やらイラストやらを加えられるといいんですが!

 
 
ここまでの作業ができていると、試験前の勉強がさらに充実しますよね。(^^)
 
試験前は、ここで取り組んだことを再復習した上で、さらに別の教科書準拠問題集をやって「量をこなす」ようにすると最強です。
 
こういう地道な勉強をどれだけ丁寧にこなせるかが、本当の学力を決めてしまいますよ。
がんばりましょう!

追伸:さらに基本的な問題として…

この大前提として、中学2年生までは「最低週1冊」を目標にして読書をしておきたいところです。
小説だけでなく、文学作品、ジュニア新書(説明的文章)など、幅広く読むことで、読解力・国語力がメキメキ上がっていきます!

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この記事を書いた人

フォーカス・リーディング主宰者

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