「教えない」をモットーにしている「ことのば」ですが、昨日は中間考査対策として「数学特別講義」をおこないました。
今回の試験範囲「2次方程式の利用」に関するレクチャーです。
「はーい。じゃ、問題集(ワーク)とノートを持って来て。」
2名の参加。
「自力で解けなかった問題を言ってみてちょ。」
二人から、合計6問が出されました。
すべて文章題。「利用」に関する問題だから当然か!
「じゃ、一緒に問題文を読もうか。」
だいたい、問題文をちゃんと読んでいない可能性がありますからね。
いや、一読して「あー、わからん」と苦手意識を持っていることも。
そこで、一文ずつ読み上げて意味が分からない、具体的にイメージがわかないかどうかを確認。
当たり前ですが、ゆっくり丁寧に読めば分かります。
「じゃ、どこをxに置けばいいの?」⇒それぞれに考えさせます。
「そしたら、xの式に表せるところにアンダーライン引いて。さらに、それを式に表してみて!」
「それぞれの式が、どういう関係になってるか、もう1度、問題文全体を読み直してみようか。」
もちろん、ちょっと悩む問題もあります。
だいたい、頭で考えようとすると行き詰まりますね。
「ピンとこない部分は、かならず丁寧に図に描いてみること!」
カレンダーの「ある日」をxと置いて「カレンダーの上の数字の2乗」とか「次の日の数字の2乗」とか、実際にカレンダーを書かせて、その中に書き込ませて、矢印で関係を確認させます。
数学の文章問題が苦手な子って、往々にして、こういう思考を外化して、冷静に分析するということをやってこなかった子なんですね。
特別講義はここまで。
「あとは分かるな? じゃ、今晩、自宅に戻って必ず、この問題すべて解いておくこと。相変わらず迷う問題があったら付箋を貼って、明日報告するように!」
で、その「明日」となったのが今日。
「先生、全部スムーズに解けました!」とのこと。(^^)
そういうわけで昨日、特別講義をしてみたワケですが、「問題文って丁寧に分解して、図と式に落とし込めば解けるよね」という話を、具体的な問題を解きながら確認する講義となりました。
解き方だけを教えて、後は実際に自宅で(解説した直後ではなく、時間をおかせて)解かせるという、いつも通りのパターンに落ち着いたわけです。
次の講義は「英語の作文問題+長文問題の解き方」になる予定。
塾で同じように指導していますが、「図が書けない」という子がたくさんいます。結局、問題文の内容を図示する訓練が不足しているのだと思います。
どもども。「文を読んで図示する」訓練が不足しているというのは、ごもっともです。
ただ、それをざっくりと「図示する訓練」と言ってしまうと、「がんばって図示しろ」という指導しかできなくなりそうです。
ですので、あくまで「問題文を読む」⇒「出題の意図を理解する」⇒「解答に必要な要素を分析的にとらえる」⇒「関係性を図示する」という具合に、プロセスを分解した上で、そのどこでつまずいているのかを見極めた上で指導するといいのではないか、と考えてます。(^^)