読書とか勉強って、いつから本格的にさせればいい?

小学校4年生ぐらいになると、勉強ができる、できないということが顕著に見えてきます。
 
低学年のうちは気にならなかったことが「目に見えて」来るんですね。
 
算数で割り算が出てくるなど、ちょっと抽象的な思考力が問われる要素が出てき始めるのが、小学校4年生です。
 
言葉で説明される概念を、整理したり、具体的なイメージに置き換えたりできるかどうかが問われます。
 
小学校高学年になると、社会や理科でも抽象的なことがらを学ぶようになりますよね。

言葉による情報の受け皿を作っておく

多くの場合、そういう時期になって初めて、「もっとちゃんと勉強させなきゃ!」と思うわけです。
 
でも、もしその段階で手を打とうとすると、本当に大変ですよ。
 
だって、すでに「勉強はいやなものだ」という意識ができてしまっているわけですから。(そうでなければ救いがあります。逆に。)
 
受験のための勉強であれば、受験が近づいて「テクニックを学ぶ」とか「試験用の学習をする」という意味で塾に通えばいいことです。
 
しかし「基礎学力」や「普通に、学校の授業を吸収する力をつける」のが目的であれば、小学校の高学年になってから「そろそろ塾にでも…」というのは、あまりに遅すぎると考えるべきなのです。

いつから勉強をちゃんとさせたらいい?

あくまで私の個人的な見解ですが、「ちゃんと親が責任を持って勉強させる」としたら、小学校2年生までが勝負です。
 
幼稚園の年中さんあたりから始めるのが理想です。
 
別に英才教育的なお受験の勉強をさせる必要はありません。
 
本を一緒に読んだり、読み聞かせをしてあげたり、パズルをしたり、あやとりや折り紙をしたり…そういう「人の話を聞く」、「文字で書かれているものを読む」、「理解する」、「考える」ことを楽しませるだけでいいんです。
 
子どもを叱る時も、言葉でちゃんと説明して納得させるようにします。
 
そういう「言葉を育む」、「言葉で育む」という文化が生まれると、間違いなく子どもの知性は発達します。

小学校1年生から差が生まれ始めています…!

小学校にはいると、30人以上の集団の中で授業を受けることになります。
 
一対一で向かい合うのと違い、学校の一斉教授スタイルでは、子どもの学力のカギを握るのは、その子の聴く力、集中力です。
 
先生の話を、ぼーっと聞き流す子、手遊びや白昼夢の世界に没入する子、そして先生の話を十分に受け止めて咀嚼できる子。
 
その差がどれだけ大きいか、それが1年、2年と積み上がった時、どれほどの差になっているか、想像に難くないことでしょう。
 
「年中さんから」と、私が考える理由はここにあります。
 
一斉教授スタイルでの学習が始まる前に「吸収する能力」をできるだけ高めてやりたいのです。

言葉を育み、思考力を鍛える教室があれば…!

ですから、もし塾に通わせるとしたら、私は小学校1年生から3年生までが理想だと考えています。
 
ただし、単純な計算を繰り返しするだけの教室では意味がありません。(小学校低学年の指導経験でいうと、そういう教室は、子どもによっては弊害の方が大きいと思います。詳しくはいつか書いてみようと思います。)
 
流行の「パズルや迷路で論理思考トレーニング!」というやつも、先生のやり方次第です。
ちゃんとやり方を自分で説明させたり、分からない部分について、ヒントを少しだけあげて、あと粘り強く考えさせたり。そんな手のかかる作業をさせていればいいのですが!
 
小学校低学年向けの教室なんて、極端な話、本を読ませたり、読んだ本のことを語り合ったり・・・それくらいのことでいいんです。
 
もちろん、子どもの思考の癖とか本の読み方、考え方をチェックしながら、いい方向に導いてやる必要はあります。
 
でも、一番大切なことは「学び方」を教えることだったり、「言葉を増やす」ことだったり、そんな部分なんです。
 
読書の習慣が生まれれば、あとは勝手に興味を持って読むようになりますし、言葉が豊かになれば、人の話を余裕を持って聞くことができるようになります。
 
それが超重要!
 
お子さんの教育を真剣に考えていらっしゃる方は「年中から小2までが勝負!」と理解しておきましょう。
 
私も、今は小学校高学年向けの速読講座だけを開講していますが、余裕が出てきたら、小学校低学年向けの「言葉の教室」を再開したいと思っています。
 
もともと「ことのば」という教室の名前も「小学校低学年の子どもたちが、言葉を豊かにする場」という意味でつけたんです。
 
このあたりの「低学年の子どもへの言葉の指導」をしてきた経験についても、ぼちぼち記事として書いていこうと思います。(^^*

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この記事を書いた人

フォーカス・リーディング主宰者

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