子どもの貧困に、私塾はどう貢献できるか?

昨日から、西日本新聞(朝刊)の社会面で「子どもに明日を いま、学校で」という連載が掲載されています。
 
テーマは子どもの貧困。
 
中学生の生徒が入学式に現れず、その後も休んでると思ったら、制服を買うお金がなかったために学校に行かせられなかったらしいという話。
 
奨学金をもらって高校に通っていたら、その奨学金を親父が使い込んでしまって校納金が納められず、進学もあきらめたという話。
 
福岡市内の、しかも高級マンションが乱立する地区に(ひっそりと)住んでいると、そういった「子どもの貧困」の話も遠い世界のように感じてしまいます。
 
しかし、この福岡県は子どもの4人に1人が貧困家庭に身を置いているという、九州随一の貧困県。(沖縄県は別格で3人に1人以上=37.5%が貧困という状態です。)

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そういえば、中学校で野球部の顧問をしていた時、体験入部で入ってきた生徒が親に反対されて正式に入部できなかったことがありました。理由は「野球は道具にお金がかかるから」だったと聞いて、ショックを受けました。
 
部活どころか制服も買えない、修学旅行も行けないという子どもが4人に1人もいるという現実を知りながら、教育に携わる身として何もできないというのは、どこか忸怩たる思いがあります。
 
もちろん、公教育の世界を飛び出し、私塾を立ち上げるわけですから、役割分担的に見れば「しゃーない」と言えなくもありません。
私塾というのは、あくまで金銭に余裕がある家庭に対して、より効果の上がる(付加価値の高い)教育を売ることで成り立つわけですから。
 
しかし、教育ってどこまでいっても「社会的な仕事」ですからね。
未来を創る人材を育成するって意味で。
豊かな人だけがいい教育を受けられる社会は、絶対に間違っています。
 
何かできないものですかね?
 
誰でも実践できる効果の高い学習法・メソッドを構築して、広く普及させるとか。
(貧困家庭で育つ子どもに、それが届くか微妙ですね。)
 
その私塾でしっかり稼いで、奨学金的な制度を創設するとか。
(うちぐらいのレベルではとても無理ですが。)
 
もっとダイレクトに、経済的な事情がある家庭については特別料金で受け入れるとか。
(経営が成り立つのか微妙な上、とても小さな範囲での支援になりますか…)
 
公立学校や公民館と協力して、出前の無料講座をするとか。
(大学生有志と協力できれば可能ですが、自分のライバルを自分で作る?)
 
私塾とは言え、何か子ども貧困に対して力になれることはあるはずですよね。
 
ちなみに、今、指導料金のプランを練っている最中なのですが、基本料金を「50分の指導・週1回×月4回で4000円(税込み)」くらいに設定予定です。
 
この料金なら家計にあまり負荷がかからずに済むかな?と。(多分、個別指導系で考えると地域最安値ではないかと。)
 
この料金でも人数が集まりさえすれば、家賃分くらいは出るかな、と。(笑)
(ちなみに席数は全部で15-16くらいになる予定です。)
 
周囲からは、ブランディングをしっかりやれば地域最高値でも商売になるのでは?などとアドバイスをもらったのですが、私としては、もっと「誰でも気軽に利用できる」レベルにしたいと思いますし、私自身、それほど豊かとはいえない家庭で育ちましたのでね。
 
さ、いろいろ理想は高く持ちつつも、現実的に塾オープンまでがんばらねば。
 
貢献できる力を手に入れるためにも、さらなる精進が求められますね!

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この記事を書いた人

フォーカス・リーディング主宰者

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