ひまわり組のみんな、卒園おめでとう。
おじさんは、君たちがタンポポ組(1歳児クラス)の時から見てきたけど、
本当に素敵なお兄ちゃん、お姉ちゃんになったよね。
君たちがひまわり組(年長さん)になるとき、
本当はちょっと心配していたんだ。
ちゃんと、今までの年長さんたちみたいに、
しっかりしたお兄ちゃん、お姉ちゃんになれるのかなって。
今までの年長さんのように、
ちょっと第三者的に眺めるのと違って、
「我が子」と「そのお友達」の日常の甘えっ子ぶりを
見てしまっていたからね。
でも、そんな心配はいらなかったよね。
君たちは本当に素敵な年長のお兄ちゃん、お姉ちゃんに
なったと思います。
おじさんの話を聴いている、その姿勢。
運動会でのすごいパフォーマンス。
生活発表会での素晴らしいオペレッタ。
どの一つを取ってみても、
これまでの年長さんに引けを取らないし、
むしろ最高だったんじゃないかとすら感じます。
ま、それは親バカだろうけど。
君たちが家では、甘えっ子で叱られてばかりでも、
親が見ていないところでは、実は
素敵なお兄ちゃん、お姉ちゃんたちだってこと、
ちゃんと知っています。
言われなくても動けて、
小さな子たちの模範となるような
素晴らしいお兄ちゃん、お姉ちゃんたちだってことも。
むしろ、お父さん、お母さんたちが、
君たちのことを子供扱いして、厳しすぎるんじゃないかってことも、
実は気づいています。
でもね、怒ってばかりに見えるかも知れないけど、
お父さんもお母さんも、君たちが大好きです。
自分の病気だったら、多少のことは無理しちゃうし、
ほったらかしにしてしまうけど、
君たちの病気となったら、夜中でも車を走らせて
救急病院に向かいます。
君たちのことは、自分たちのこと以上に大切なんだ。
お父さん、お母さんたちにとって。これはみんな同じなんだ。
お父さんもお母さんも、君たちが6年前、
我が家に来てくれた日のことを、昨日のことのように
憶えています。
目に入れても痛くない存在なんだ。君たちは。
今でもね。
その気持ちが、なんかちょっと厳しさになって
出過ぎてしまっているのかも知れないよね。
普段は。
ごめん。
でも、今日はあらためて、大切な君たちのことを、
その大切さをかみしめて、
いっぱい抱きしめたいと思う。
君たちも、「僕はこんなに立派になったよ」って、
いっぱい抱きしめてもらってください。
そのかわり、「今までいろいろありがとう」って、
お父さん、お母さんのこと、抱きしめてやってくださいね。
抱きしめることで、お父さん、お母さんたちも、
きっと「我が家に来てくれた日のこと」を
より強く思い出せると思うし、
そしたら、きっとしばらくは、とても優しいパパ・ママに
戻れると思うんだ。
何度でも言うよ。
お父さんもお母さんも、君のことが本当に大好きなんだ。
とってもとっても大事なんだ。
今、こうして元気に、笑顔で卒園する君たちの姿を見て、
本当に本当に涙が止まらない想いなんだ。
元気に、すくすく育ってくれてありがとうって。
そしてね、これからも事故に遭わないようにだけ
注意して過ごして欲しいと心から願ってる。
本当に本当に、無事に、元気に育ってくれてありがとう。
大好きな、大切な君が、笑顔で卒園してくれることを、
心から祝いたいと思う。
卒園、おめでとう!
そしてお父さん、お母さんたちへ。
本当におめでたいことですね。
いつ頃からかな。
ただ笑顔で我が家に来てくれて、
ただすくすくと育ってくれただけで、
手放しで喜んでいたのに、
評価の基準が「外」に移ってしまって
他の子と比較してイライラしたり、
自分の思うように動いてくれないことに
いらだったり…
チューリップ組さんのような
「ただ、仕草がかわいい」時代に、
どれだけ癒やされてきたか、
多分、忘れてしまったわけじゃないんですけどね。
そして、「ただかわいい」だけの存在から、
「頼もしい存在」に育ってくれたこと。
きっとこれも、手放しで喜んでいいことなんですよね。
卒園式のこの機会を、
そのことを確認するチャンスとして活かしたいものです。
ぜひ、家に帰ったら、思いっきり、思いっきり
「生まれてきてくれてありがとー!
元気に育ってくれてありがとー!
笑顔の君でいてくれてありがとー!」
って、抱きしめてやりましょうね。
そして、これからも、厳しく叱ったり、
それを反省したりしながら、
親子で笑顔で、元気に過ごしていきましょう。
そして、これから迎える小学校生活を、
これまた親子で存分に楽しんでいきましょう。
本当に本当に、今日は卒園、おめでとうございます!
…というようなことを、卒園式の父母の会会長の言葉で話したかったのですが、式典が始まる前から涙がこぼれ始めて、何もしゃべれずに終わってしまいました。
本当に伝えたかったメッセージを、ブログにしたためて、卒園式の挨拶に代えたいと…