今日のお昼、息子が通う小学校の「校庭見守りボランティア」というやつに行ってきました。
うちの小学校の隣に、市の運動公園(高取グラウンド)があります。
昼休みに子ども達が、そこで遊べるようになっているんですよ。(5,6年生だけ)
ただ、福岡市からの通達で「昼休みに使いたいなら保護者のボランティアで安全を確保しなさい」という話があったそうで、毎日5名の保護者が日替わりの当番で「見守りボランティア」を務めています。
私は今日が、その当番だったというわけです。
ほぼ1時間。
12:45集合で、旗の片付けや日誌への記録などを終えたのが13:55。
寒い中、ただぼーっと子ども達の遊ぶ姿を眺める(見守る)時間を過ごしました。
ちなみに本当は、担当が5人いたはずなのですが、来たのは3人…
「校庭見守り」ボランティアへの保護者の反応
このボランティアの見守り制度が導入されるとき、まぁ、いろいろ反対意見やら何やらございましたよ。(^^;
「高取グラウンドを使うのは5、6年生だけなんだから、5、6年生の保護者だけでやるべきではないか」
「PTA予算から警備員を雇えばいいのではないか」
こういう(逃げの姿勢とは言え)代替案を具体的に出す意見はいい方でして、
「そのために仕事を休むなんて無理です」
という、完全なヒトゴトライクなご意見まで…。
ま、その気持ちも分かります。
その時間、1年にたった1回とはいえ仕事を休んで、学校のボランティアに参加しなければならないんですからね。
高取小学校は、全校生徒が1000人を越えるマンモス校。
市民グラウンドを子ども達のために利用できるようにしたいとは誰しも思います。
でも、それが自分に降りかかってくるとなると、何とか阻止したい…と。
よくある「総論賛成・各論反対」的テイストですな。
ただ、最終的にPTA役員会から「3年生以上の全保護者で持ち回りで担当してください」というアナウンスがあった時には、みなさんそれなりに快く受け容れてくださいました。
(学級毎に分担が発表されましたが、少なくとも私が委員を務めるクラスでは、異論・文句などは一切出ませんでした。)
実際にやってみて思ったこと
実際に寒空の中、1時間ほどグラウンドを眺めておりましたが、
「こんなに大勢の子ども達が遊ぶんだったら、やっぱりグラウンドは2面いるよね。しゃーないよねー。」
という素朴な感想が浮かびました。
自分の高校教師時代を考えても、この昼休みのグラウンド見守りは、やっぱり先生には任せられないし(仕事を増やせないって意味で)、保護者がやるしかないよなー、とも。
そして同時に
「あー、子ども達ってこういうふうに昼休みを過ごしているんだ」
「おー、○○君、こんなに元気に遊んでいるんだ!」
みたいに、たとえ我が子の姿がなかったとしても、我が子のことのように清々しいような、嬉しい気分になります。
こんな形で、我が子の過ごす学校の様子を見る機会を用意してもらっているのに、すっぽかして来ないってどういうことだ!
もったいないじゃないかーっ!
ボランティア体験には、スタンスをシフトする力がある
話だけを聞いた段階では、どこかヒトゴトスタンス。
その段階では「めんどうやなー」と思いがちです。
でも、こうやって「我が子が過ごす学校」を直に見ることができると、スタンスが「自分事」にシフトします。
実際、学校にクレームを入れる保護者は、「お客様的当事者」といういびつな当事者意識(別の言い方をすると「消費者スタンス」)になっているといいます。
学校のことが「完全に他人事」のスタンスなら最初から、すべてをスルーするでしょう。でも、学校行事で完全にヒトゴトというのはありえませんからね。
だったら、それを一気に「自分事」にして、学校の問題を自分のことのように考えてもらえるようにしたらいいですね!
いきなりこういう負荷の大きい行事だと文句が先に来そうなので、例えば子どもが小学校1年生くらいで(親としても「ぜひとも関わりたい」という時期に)、学校行事にボランティアとして関われるような機会を用意して。
そんなことを冷たい風に吹かれながら過ごした、初冬の午後でございました。