2015年も残り数日となりました。
今年の始めに立てた目標は達成できたでしょうか?
今年が終わる前に、ぜひ子ども達と一緒に「今年の振り返り」を親子でやっておきましょうね。(^^*
ちなみに年始に立てた目標を達成できる人は8%に過ぎないというアメリカの調査結果もあります。
[blogcard url=”http://www.statisticbrain.com/new-years-resolution-statistics/”]
あなたは92%の目標を達成できない方に入る人でしょうか。
それとも、達成できる8%の人でしょうか。
目標を達成するのに必要なのは「意志」の力
さて、今日の話題は「目標を達成するために必要な意志の力」。
前にも描きましたが、何かをやり遂げるのに絶対的に必要なのは才能ではなく「意志」の力です。
[blogcard url=”https://www.kotonoba.jp/blog/importance-of-grit/”]
これについて、子育ての中で気をつけるべきことについては「マシュマロテスト」に関する記事でも書きました。
では、大人はどうしたらいいのでしょう?
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1.「意志」とはどういうものか知っておく
まず「意志」とはどういうものなのかを知っておく必要がありそうです。
これについてはWired.comに有益な研究が紹介されていますので、そちらから引用してみます。
[blogcard url=”http://www.wired.com/2012/10/mf-willpower/”]
1-1.意志は減るものだ
実は、意志力は減っていくものだとのこと。
「実は」なんて言わなくても、誰しも薄々感じていたことだとは思いますが。
1-2.意志力の燃料は「ブドウ糖」だ
意志力を保つのに栄養が必要だとのこと。
そしてそれは「ブドウ糖」である、と。
脳の栄養がブドウ糖であることを考えれば、ある意味、当然なのかも?
ということは、炭水化物抜きダイエットってやつは、いろいろ弊害もありそうですね…。
1-3.いろいろやろうとしたら、さらに減る
何かをやろうとして「意志力」を発揮すれば、その分消耗するわけです。
ですので、本当に重要なことを粘り強くやり遂げるためには、いろいろ神経をすり減らすことをしない方がいいようです。
ということは、フリーランスのような「自制心がなければ成り立たない」ような環境に身を置いている人は、ちょっと大変かも知れませんね。(^^;
1-4.伴走者を手に入れる
お仕事としてコーチを雇うとか、スクールに通うとか、そういう「伴走者」についてもらえるようにすれば意志力を補ってもらえるよね、と。
目標を達成することが仕事などに、大きなリターンが得られるのであれば、やはりコーチ、コンサルタントを雇った方がメリットが大きいってことでしょう。
1-5.浪費しない仕組みを用意する
意志力を高めるというより、意志を一方向に向け続けるために、余計なことをしなくていい仕組みを手に入れよう、というわけです。
雑務を外注する、Webサーフィンを規制する仕組みを導入する、facebookアイコンをスマホから消し、通知をオフにする…などなど、いろいろ工夫できそうです。
2.意志力は高められると知る
意志力は筋力と同じように鍛え、高められるものだと、『スタンフォードの自分を変える教室』などの著書でおなじみのケリー・マクゴニガル氏は語っています。
そして次のようなステップでの「瞑想」を毎日数分間おこなうことで、意志力を高めることができるといいます。
2-1.姿勢を正して座り、動かない。Sit still and stay put.
日本でも「調身(姿勢を正す,上虚下実)、調息(丹田呼吸)」こそが「調心(鎮まり)」を生むという考えが昔からあります。
私の講座でも、仙骨(骨盤にくっついている背骨の一番下の骨)を立てることを「正しい姿勢」の重要な要素として指導しています。
2-2.呼吸に注意を向ける。Turn your attention to your breath.
目を閉じると、いろいろな想念が頭に去来します。それを振り払う1つの方法。
私の講座でも、まず「今、息を吸っているのか、吐いているのか確認しながら」と指示します。
2-3.呼吸の感覚と心の揺れを意識する。Notice how it feels to breathe and how the mind wanders.
しばらく意識して呼吸したら、それを止めて無心に呼吸を感じるようにします。
そうすると、また想念がわき上がってきますので、再び呼吸を意識的におこないます。これを繰り返すことで意志の力を鍛えられると解説されています。
ちなみに、私の著書『フォーカス・リーディング』でも書いたのですが、呼吸の空気の流れを体の奥、鼻の奥で感じ続けることは脳の状態を変える(前頭前野をクールダウンさせる)効果があります。
3.意志力を高め、目標を絶対に達成するための習慣
もちろん、意志力を高めるのは瞑想だけではありません。
自分の体の感覚、心の乱れ(雑念)といったものをモニタリングし、コントロールする作業を続けることは、スポーツであれ音楽であれ間違いなく意志の力を高めることができます。
昔から「早起きこそが意志を鍛える」とも言いますが、それも「自分に打ち克つ」ことを習慣づけるということですよね。
社会人向けのフォーカス・リーディング講座では、実は上記紹介した瞑想とまったく同じやり方で呼吸トレーニング、集中力トレーニングをおこなっており、「速読以上に仕事に役立っている」と好評をいただいています。
もしあなたが「目標は立てるためにある」なんて、自分を誤魔化して終わらせているのであれば、こういったトレーニングを意識的にやってみてはいかがでしょう?
お薦めは毎朝15分間を確保して、3分間の瞑想と、約10分間の「今年・今月・今週の目標&今日のTo doの確認」作業。(^^*
私も長らくやっていますが、これは毎日を充実させ、確実に「年始に立てた目標を達成する」ための「魔法の15分」ですよ。
ぜひお試しあれ♪