「聞き流したっちゃけど、英語しゃべれんやったとよ!」⇒「ふぁっ?」的ボケ

「昔、りょーくんが宣伝しよった英会話教材、あるやん」
「私、毎日、炊事しながら聞き流しよったっちゃん。
 ばってん、全然英語しゃべれるようにならんやったとよ!」
 
そんな愚痴を聞かされたことがあります。
 
あ、別に博多弁で愚痴られたかどうか記憶にないのですが、私の記憶の中では博多弁に脳内変換されて記録されています。
 
なんかね。
「聞き流すだけで」とか言われたら、「おー、努力いらんとね?」とか勘違いするカモネギさんたちのえらいおらすとよ。
 
そんなわけ、なかろーもん!
「聞き流すっちゃなんね?」── その言葉の定義ば確認せんと。
 
別に私はかの教材を使ったわけではありませんが、英語教材開発者&学習法研究者の端くれとして、勝手に解説しておきます。
 
聞き流すってのは、「炊事をしながら」「運転しながら」みたいに「てきとーに聞き流す」ことを意味しません。

  • 集中して聞く。
  • でも、がんばりすぎないで聞く。
  • 必要以上に分かろうとしない。
  • そのために音声を止めたり、「なんだっけ…」とかもたもたしない。
  • 結果、ちゃんと聞いてるけど、流しっぱなし。

ここを踏み外して「効果ねーよ!」とか言ってる方、いらっしゃいますよね。トホホ・・・
 
ながら族で聞き流したくらいで、英語の勉強ができるわけなかろーもん!
 
 
それからね、もう1つ。
 
数学の教科書を読んだだけで、数学できるようになったことある?
本を読んだだけで、知識の体系が手に入ったことある?
 
なかろ?
 
出力経験、しかも試行錯誤とか反復、やり直しがあって初めて「できた!」が手に入ったよね?
 
だったらさ、なんで英会話だけ「聞き流すだけで!」とか妄想するとね?
 
 
いつも解説する「Uプロセス学習理論」でいうと、こんな感じになると。
 
u-proc-english
 
「聞き流す」作業ってのは、あくまでこの「入力・無意識」のプロセス=入力の精緻化に過ぎないわけですよ。
 
この精緻化は、意識・無意識を問わず、とにかく情報を放り込んでおくことが重要で、ただもっと重要なことは、それを体当たりで出力するようなプロセスが必要だってこと。
 
りょー君だったら、アメリカ遠征とまでいかなくても、多分、英語をしゃべらざるをえない環境なんていくらでもあると思うんだよね。
 
あなたは、そういう体当たり的出力の環境、用意した?
 
そういう能動的出力のプロセスを通じて手に入るフィードバックこそが、「使える英語力」を作ってくれるわけなんだよね。
 
 
そう考えると、なんだけどね。
 
うちで提供している体育会系英語トレーニングソフト「英語力ビルダー」も、同じことがいえるわけ。
 
あれで、教科書2年分を丸暗記するのって簡単なわけさ。
 
でも、それで「よーし、これで長文読解楽勝だぞ♪」とか考えると失敗しちゃうわけ。
 
確かにあの教材は、このUプロセスの全プロセスをたどっているから記憶として十分に「使えるレベル」になっているんだけど、それ自体は単に「英語の基本例文がストックできた」に過ぎないわけ。
 
分かる?
 
やけん、「例文暗唱」って意味やったらUの4つのステップを全部通っとーっちゃけど、例えば「長文読解」って考えたら、あれはまだ「入力の精緻化」段階を過ぎただけってことになるとよ?
 
長文を読めるようにしようと思ったら、例えば次にこんな作業をする必要があるわけ。

  • 1.学校で使っている教科書の英文にスラッシュを入れながら、英語をかたまりで区切りながら丁寧に日本語訳する練習。
  • 2.教科書レベルの、あまり長すぎない長文を、スラッシュを入れながら日本語訳する練習。
  • 3.スラッシュを入れるだけで日本語訳を書かずに読み進める練習。
  • 4.徐々に長い英文に慣れていく練習。

分かるかいな?
 
 
どんな学習も「魔法」はないわけ。
 
でも、全プロセスを俯瞰して計算されたトレーニングを丁寧にこなしていきさえすれば、ちゃんと英会話でも、長文読解でもできるようになるのね。
 
というわけで、「聞き流したのに英語しゃべれんやった!」とか「音読必死にやったとに、長文読めるようにならんやった!」とか、言いがかりみたいな悲鳴を上げんよーに!

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