君の英語の成績が伸びないのは○○○が弱いからだよ?

  • 英語の成績が伸び悩んでる?
  • 英作文が苦手過ぎる?

だとすると、あなたの英語の成績に壁を作っているのは日本語力かもしれない。

英語力(外国語の能力)というのは、日本語(母国語の能力)と比例すると考えられてるんだ。
そして、とても残念なことに日本の中高生の半数以上は日本語が苦手

気楽に、無意識に、話したいことを話すなんてことは、誰でもできる。
でも、相手の話している小難しいことを分析しながら聞くことは難しいし、言葉のつながりを分析的に読むことも、やはり難しい。

外国語で表現しようとする時、あるいは外国語を理解しようとするとき、どうしても分析的に処理せざるを得ない。
その時に、いつもの「なんとなく」が通用しなくって混乱してしまう人が多いんだ。

目次

まずは日本語を分析してみよう!

例えばこんな日本語を英語に翻訳(和訳)する必要があったとしよう。

僕が大好きだった漫画が原作となった映画は実につまらなかった。

「主語+述語」を見つける

一番に何を考えなければならないか?── そう。主語と述語なんだ。

英語は、何はともあれ「主語+動詞(述語)」を言いたい言語だから。
なので、最初に表現すべきは

映画は / つまらなかった

ここなんだよね。

それぞれの修飾語をつなぐ

そして、「映画」と「つまらなかった」を修飾している言葉をつないでいく。

こんな風にして、言葉を分解した上で、つながりを結んでいくと、非常に分かりやすくなるのではないだろうか?

英語に置き換えてみる

あとは、これを英語にしていくだけだ。もちろん、単語を知らなければ始まらないが、知らない単語は調べて、その都度覚えていけばいい。

映画は つまらなかった;The movie was boring.
実に;really
漫画が原作となった(映画);(movie)which was based on a manga
僕が大好きだった(漫画);(manga)that I loved

お気づきだろうが、上の図で示した和文のお皿を結びつけている「●」が関係代名詞に置き換わっている。

これを英文として完成させてみよう。

The movie which was based on a manga I loved was really boring.

もう少し、英語っぽくすっきりさせるとこうなるだろうか。

The movie, based on a manga I loved, was really boring.

日本語が分かれば英語は怖くない!

実は日本語を分解する能力があれば、英語は難しくないし、英語には大きく2つの文型(高校英語では5文型とならいますけどね)しかなく、それは日本語の4文型を2つに分類したものだってことが分かると、もうbe動詞と一般動詞で迷うこともなくなるんだ。

もし、あなたが英語の壁にぶつかって悩んでいるようなら、ぜひこう考えて欲しい。

日本語から英語を学ぼう!

特にあなたが、中学校に入学する前か、中学校の英語が苦手教科になってしまっているならなおさらね。

日本語の4文型を復習

日本語の文は「述語」を元にして4つの文型に整理することができる。

  • 何がどうする(例;私はボートをこぐ)
  • 何がどんなだ(例;庭の花が美しい)
  • 何がなんだ(例;彼は留学生だ)
  • 何がいる/ある(例;ネズミが3匹屋根裏にいます)

①は動作や変化を表す動詞が述語。
②は様子・状態を表す述語。
③はものの名前など名詞が述語。
④は存在を示す表現。
そして、①以外はすべて④と同じ形態に変更が可能なんだ。ここ重要!

上の枠内をこう書き直すことができる。

  • 何がどうする(例;私はボートをこぐ)
  • 何がどんな風で(に)-いる(例;庭の花が美しく-ある
  • 何がなんで-ある(例;彼は留学生で-ある
  • 何がいる/ある(例;ネズミが3匹屋根裏にいる

どうだろう?
日本語はすべて「何が─どうする」か「何が─いる/ある」かの2つの文型に区分することができる、ということが理解できただろうか。

英語を2文型でとらえよう

実は英語はこの「何が─どうする」か「何が─いる/ある」かの2つの文型で整理することができる。
そう。つまり一般動詞be動詞の2つだ。

次の日本語の文を「何が─どうする」か「何が─いる/ある」で書き直してみよう。

  • 私はクリスティーナです
  • 私はアメリカ合衆国出身です
  • 私は13歳です
  • 私は学校に行きます
  • 私はトランペットを演奏します
  • 私はあなたをコウタと呼びます

いかがでしょうか?
こうなりますね?

  • 私は─クリスティーナで─あります
  • 私は─アメリカ合衆国出身で─あります
  • 私は─13歳で─あります
  • 私は─学校に─行きます
  • 私は─トランペットを─演奏します
  • 私は─あなたを─コウタと─呼びます

英語が分かる人は英語に置き換えてみよう。
分からなければ「主語─述語」をまず日本語で書いて、その後に残りの言葉をつなぐように並べ替えてみるといいかも知れない。

  • 私はあります─クリスティーナで
    I am ─ Christina.
  • 私はあります─アメリカ合衆国出身で
    I am ─ from U.S.A.
  • 私はあります─13歳で
    I am ─ thirteen years old.
  • 私は行きます─学校に
    I go ─ to school.
  • 私は演奏します─トランペットを
    I play ─ the trumpet.
  • 私は呼びます─あなたを─コウタと
    I call ─ you ─ Kota.

動詞は必ずこの2種類に分けられて、同じ文の中にごちゃごちゃに述語(動詞)が混じることは少ない(andなどでつなげば別!)。

この分類で考えにくいのは「状態を表す一般動詞」くらいだろうか? 例えば、live(住んでいる)、have(持っている)、like(好きである)…これらは「ある/いる」が含まれてしまうが一般動詞だ。

日本語の分解と接続に慣れる

ここまで来ると、先ほど書いた言葉の意味が分かってもらえるのではないだろうか?

日本語から英語を学ぼう!

まずは日本語を文節に分解し、それらがどうつながりあっているのかを分析するできることが重要になる。
次の4つは「何が─なんだ」もしくは「何が─どんなだ」の例だ。

こちらは「何が─どうする」の文。
慣れるまでは
「飲み物はある─牛乳で」
「おやつはあった─ゼリーで」
「カレーはあった─辛く」
「図書館はあった─静かで」
という具合に分解した方がいいでしょうね!(^^)

こちらは一般動詞の例なのですが、⑤は「咲いて/います」なので実は一般動詞っぽいbe動詞の文型。
そう「進行形」です。
「花が─います─咲いて」⇒「A flowers is blooming」こういう形。

英語をすべて「日本語から発想する」ことができると、間違いなく迷いが減るはず。(^^*

そして、そのためにも「日本語の分解・接続」トレーニングはしっかりとやっておきたいところ!
日本語力こそが英語の成績の鍵を握るとあれば、やるしかない!

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