「自律学習」って、何ができたら「自律」なの?

四方山話・コラム

ことのばのキャッチコピーはこれ。
「読む・書く技術と、学ぶ力をはぐくむ自律学習支援教室」
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個別指導とか集団一斉指導とか、そういう指導スタイルはどうでもいいって考えてまして、「自律学習」であることを最重要視しています。
 
てなことを考えているわけですが、ある方(教育関係者)から「じゃぁ、自律って何?」って質問されました。
 
確かに、何がどうなったら「自律」なのって質問はありそうですね。(^^)
 
 
それは1つには心理学でいう「self-regulated learning(自己調節学習)」という発想に近いのかな、と考えています。
 
愛知教育大学教育学部准教授、伊藤崇達(たかみち)氏のレポートによると、この自己調整学習というのは、次のように定義づけられます。

「学習者が〈動機付け〉〈学習方略〉〈メタ認知〉の3要素において自分自身の学習過程に能動的に関与していること」

簡単に言ってしまえば、こんな力を育むってこと。

  • 自分の目標を達成するために、自分で課題を発見する力
  • 自分の課題をとらえ、それを克服するべく自分で学ぶ力
  • 学び方を点検(モニタリング)し、よりよい学び方を学ぶ力

そして、これも伊藤氏のレポートからの話になってしまうのですが、この自己調整学習というのは、3つのステップを循環的に踏んでいくプロセスを持っています。
 
そのプロセスとは、

  • 1.予見…目標を立て、戦略を考える
  • 2.遂行…自分をモニタリングしながら実践していく
  • 3.自己省察…評価と反省をおこない、目標を修正する

という3つ。
 
これはビジネス界で語られるPlan-Do-Seeであり、私が語るサバイバル能力そのものといっていいでしょう。
 
 
だから「テストで良い点数を取るための勉強」には、あまり興味がありません。
というか、自分で学ぶ力が身につけば、自然と良い点数は取れるでしょ?というのが本音。
 
もっというと、ビジネス的に成立するかどうかは別として、私が高校教師時代に高校生にやらせていたようなプレゼンテーションコンテストやディベート大会といったものを開きたい、というか、そういうことができる力を養いたいんです。
 
さすがにそこまでは小さな教室ではできそうにないから、せめて「自分の課題を自分で見つけて、自分で勉強を工夫し、課題を克服していく力」を身につけたいな、と。

これについては、随分前に、こんな記事を書いております。

3つの指標というのは、こちらね。

  • 1.学び基礎力=学力の樹の根っこ
  • 2.学び実践力:学力の「幹」となる力
  • 3.主体的学習力:自分の意志と力で学ぶ姿勢

先日記事に書いたような「行動をマネジメントできる力」も身に付けさせたいものです。

ちょいと前まで、「親子de応援日記」というものを書かせて、それに近いことをさせていたのですが、だいたい親の方が面倒くさくなって値を上げてしまうんですよ。(^^;
 
それで、この日記は現在封印中。

 
大人になっても、結局のところ自分の人生を自分で切り開いていける人は幸せです。
 
すべてを自分の意志で決め、自分の意志でその道を切り開いていけるような人。
 
私はそういう大人を「自由な人」って呼んでいます。
 
「自らに由(よ)って生きている人」ですね。
 
そう考えると「自律」と「自由」は似ています。
 
 
あ、そうか。
最近流行の「自由学習」を自分でデザインしてやれる力を、1つのゴールにしてやればいいのか。

 
ま、なにしろ、そんなことを「自律学習」と呼んでいるわけです。
 
ですから、単に「成績を何とかして欲しい」ってことではなく、「一生涯、自分の力で生きていける人として鍛えて欲しい」という感じでお子さんを託していただけたらと思ってます!

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