どうしたら、中学生のやる気(と成績)を上げ続けられるか?

勉強の指導をしていても、なかなか成績が伸び悩むことがあります。
 
そもそも基礎が出来ていないってこともありえますし、やり方がまずいってこともありえます。
それは、その子のテストの結果(答案の中身)や勉強のノートを見ることで、指導者が把握してやらなければなりません。
 
ただ、力の問題ではなく、やる気、集中力の問題で成果が上がらないってことがあります。
 
よくあります。極めてよくあります。
 
 
これは、考えてみたら、大人でも同じですよね。(^^;
 
大人だって、子どもだって、「よし、やるぞ!」という熱い気持ちは、3日あれば冷めてしまいますよ。
 
大人のための目標達成の指導でも、子どものための学習指導でも、成果の半分以上は「心」で決まります。
 
そしてそれらの指導において、モチベーションは下がるものだという前提はとても重要です。
 
特に中学1、2年生は。
日常の部活動とか、ゲームとか、音楽とか、もっと楽しいことがあると、どうしても勉強の優先順位は下がりがちですから。

中学3年生の場合、周囲の空気がモチベーションを上げる方向に働いていますから、なかなか下がりません。
それでも、「最近、倦怠感たっぷりにダレてきたなー」と思ったら、体調が悪いかモチベーションが下がっているかってこと。
 
そして、これもまたよくある話。極めてよくある話。
 
ま、どんなに尻に火が付いている状況でも、心の熱が冷めていたら前に進めませんよ。
 
なので、中学生の学習指導で、学習法の指導と同じくらい「モチベーションを上げ直す」仕組みを用意しておくことはすごく重要なんです。
 
 
では、どうしたらいいか?
 
その具体的な方法は、こちらの記事にすでに書いてあるのでご一読を。

[blogcard url=”https://www.kotonoba.jp/column/willpower-and-system/”]

ただ、この記事は大人の目標達成について語っているんです。
 
大人の場合は、多くの場合「よし○○を達成するぞ」という目標が先に来て、その後で「そのために××に取り組もう」って具合に、目標を立てていることが多いんですね。
 
問題は子どもの学習指導の場合。
 
だって、子どもは目標が先にあるのではなく、
「義務教育だから勉強している」というレベル。
「なんか当然のように高校に行く」とか。
「勉強って、するもんなんだよね」的な。
 
なので、「よし、○○高校に行くぞ!」と、行き掛かり上、目標を設定していても、「そもそも、おれってそんなに○○高校に行きたいんだっけ」的な悩み・迷いは生まれてくるものです。
 
 
じゃ、どうしたらいい?
 
目標をリアルなものにしてやる必要があるんです。
 
「○○高校に行って何をしたいの?」とか。
 
「どんな仕事をしたいと思ってるの?」とか。
 
高校入学のちょっと先を想像させるんです。
 
そして、それを心が熱いうちに、紙に書いて宣言させておくんです。
 
あとは、上に紹介したブログの記事にあるように、その紙を見えるところに貼っておくとか、定期的に先生や親が思い出させてやればいいんですよ。

過去に数日間だけ指導した中学2年生の子がいました。
冬休みに数日だけ指導して、後は指導しないという約束だったので、長期にわたってモチベーション高く勉強させる仕組みが必要でした。
そこで、「○○高校に入って何をしたいの?」ってヒアリングしました。
そしたら「××部のマネージャーをやりたい!」って明確なビジョンが出てきたんですね。
じゃ、それを利用しようってことで、文房具店からかわいらしい色紙を買ってきて、それにその部活の写真を撮ってこさせて色紙の真ん中に貼らせました。さらに、自分の顔写真も丸く切り取って、すぐそばに貼り付けさせ、カラフルなペンで「2016年春☆○○高校合格&××部マネージャー就任おめでとう!」という文字を書かせました。その色紙を自分の勉強机の前に貼らせました。
そのおかげか、2ヶ月後の定期考査では5教科で100点アップ。
1年後には希望する高校にも無事に合格を果たしました。

ま、この枠の中のエピソードみたいなことを、いちいちやってたら面倒ですが(春休みに新3年生にやらせたらいいかも!)、それでも「ちょっと先の目標」を見させるのは重要。
 
なので、私が指導するとき、それもあまりモチベーションが高くない子の指導をするときには、必ずこんな(↓)シートを、面談で作ります。

moti-up-sheets
※クリックするとPDFファイル(5ページ)が開きます。
 
このヒアリングをすることで、まず最初のやる気がぐんとアップします。
 
後は、これを定期的に見直させる仕組みを用意すればいいってことなんですね。
 
目標を最初に立てること。それを継続的に確認し続けること。
 
一人じゃ絶対にできません。やらなくなります。
 
仕組みとして、親や指導者が伴走者になってやらなければなりません!

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この記事を書いた人

フォーカス・リーディング主宰者

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