ようやく教室の正式オープンが近づいてきました。
思えば2月4日に電撃的に塾のオープンが正式に決まり、
ドタバタの2ヶ月でした。
木曜日に、子ども向けの本が多分150冊くらい入り、
さらに椅子16脚と大テーブル1台も入る予定です。
教室として用意しようと思っていたものは、
ほぼこれで揃うことになります。
強いて言えば、「指導メニュー」とか「指導体制」が
整っておらず、さらにチラシもまいていないので
まったく認知されていないという部分が問題でしょうか。(苦笑)
まぁ、しばらくはご縁をいただいた人の学習支援をしながら、
ぼちぼち塾らしい状態を整えていこうかと思います。
実は、この春休み中も数名ですが、
速読指導と学習指導を引き受けています。
速読はもうシステムもノウハウも整っており、
特に問題はありません。
学習指導は、「勉強法」を指導するのが基本ですので、
なかなか手がかかりそうです。
しかも、勉強がよほど分からない状態でない限り、
勉強法の改善をしたら、かなり簡単に成績が上がります。
「手がかかるのに、短時間の指導で終わる」
というのは、塾の経営としては最悪です。(苦笑)
ほぼ完全な個別指導なのに、
あっさりと塾を卒業してしまうわけですから。
この春休みに指導した、英語が苦手という高校生も、
そんなパターン。
親御さんからは「ぜひ一学期の間、勉強を見て欲しい」という
リクエストをいただいたのですが、2日間で合計150分の
「勉強法の指導」をしただけで、多分、問題は解消しました。
指導したのは「新学期からの予習・復習の仕方」だけ。
それを、1日目はこちらが用意した教材で演習。
2日目は1年生の時の教科書と問題集で演習。
あと2週間ほど、新学期の授業を受けたところで
手応えを確認して、さらにチューニング。
さらに2週間経ったところで中間考査対策の
勉強法を指導して完了する予定です。
勉強に限らず、どんな問題を解決する場合にも、
必ず次の3つのステップを踏みます。
1.現状の問題と目指すゴールの確認
2.問題の解消(悪い原因の除去)
3.正しい解決策の提案
その子の場合、何が問題だったかというと、
1つには中学校時代からの苦手意識。
もう1つは、学校の先生のお粗末な授業と
今通っている予備校の授業でした。
苦手意識の部分は、正しい勉強法で勉強をさせて
「なんだ、簡単にできるじゃん」と実感させれば解消します。
予備校については、親御さんを説得して
「当面、休学させる」ことで解消。
(実は1年分の莫大な学費を支払い済みだとのことでしたが、
「お金を無駄にした上に、時間を無駄にしたら最悪ですよ」
と説明して、休学を決断していただきました。)
まぁ、予備校の授業は「いい・悪い」じゃなくて、
「この子に合わない」という問題ですが…。
で、一番やっかいでどうしようもない問題が残ったわけです。
学校の先生の授業が、あまりにひどいという問題。
1年次に受けた指導を聞くと、もう涙が出るくらいひどい。
でも、生徒は先生を選べませんからね。
2年次の担当の先生が変わり、指導法ががらりと変わるのを
期待するしかないのですが、多くの場合、基本となる指導パターンは
学年で共有されていますからね。
恐らく、その先生の個性とか能力の問題ではないんですよ。
なので、その最悪な「変えようのない変数(パラメータ)」を
いじくらずに、他の変数を最大限チューニングすることで、
最大限の効果を引き出せるような学習法を指導しました。
あとは、本人がめげずにコツコツとやり遂げるのを祈るばかり。
しかし、この「学校の先生の指導法が最悪」というのは、
学習指導の障害としては一番やっかいです。
変えようがないし、へたに工夫すると先生のプライドを傷つけて、
テストの点数が上がっても平常点でマイナスされてしまい、
成績が下がることもありますから。
なので
「先生の指導法に沿いつつ、
マイナス効果を最小限に抑えて、
最大の効果を引き出す勉強法」
というのを、生徒さんに授けるしかありません。
ま、前に書いたように
「塾に通っているのに成績が上がらない」
というのも同じです。
問題の大部分は先生にありますから。
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でも、親御さんとしては、なぜか「塾を辞めさせる」という
決断ができないことが多いんですね。
本人の成績が上がっていないのに、
「でも、周りの子はできているみたいだから」とか。
「せっかくここまで頑張らせたから」とか。
なんか、止め時を失ってずるずるお金を浪費し続ける
ギャンブラーのようです。(苦笑)
ま、なにしろ
「本人にやる気もあって、
能力がないわけじゃない」
という場合は、学力を上げる方法は
間違いなくあります。
新学期ですし、過去の投資とか、
周囲の雰囲気とかに惑わされず、
我が子の状況を冷静に観察して、
打つべき手を早めにうってやりましょうね。(^^*