「うちの子は、ほうっておくと、
まったく勉強しないんですよ。」
「いつもダラダラしていて、
時間を無駄にして・・・!」
時々、お母様方から受ける相談です。
「どうしたらいいですか?」
と。
いや、最後の「どうしたらいいか」という問いは、
「この子はどうしたら、
ちゃんとできるようになるんですか?」
なんですね。
そのベースには
「この子はちゃんとできない」
「この子のどこかに問題がある」
という意識があります。
多分、その子は小さい頃から、ことあるごとに、
「なんでできないの!」
とか叱られてきたんだろうなぁ・・・と。
さらに妄想を膨らませると、
その子は何でも叱られながら、
いやいややることになるし、
場合によっては、親が怒りながら
自分でやっちゃうってこともあったりして…
いや、単なる妄想ですが。(汗)
できなかったことを責め立て、
本人のペースもやり方も無視して、
一方的に子どもを叱りつけたら
どんな子どもができるか?
あえて私が語るまでもないことですよね。(^-^;
そういえば、前にも書いたことがありますが、
不登校のお子さんの登校支援を専門になさっている
「不登校セラピー」として有名な新井先生が、
ブログで書いていらっしゃいました。
[blogcard url=”http://www.xn--1ck7b2cxds17qqy6a18u.jp/20150228-exam-causes-schoolrefusing.html”]
私は幼児教育に対しても 疑問を持っています。
例えば、「右脳開発」をうたい文句にする、団体。
私のカウンセリングを受ける方で、 「右脳開発」に通わせられていた、というお子さんは多いです。
基本的に子どもの意欲とか適性とか、
あるいは豊かな体験とか、そんなことは無視。
「これをやらせると、天才になるかも?」
なんて、ストレートにぶっちゃけると
単なる親のスケベ心ですよね?
いや、私の偏見に過ぎませんが。(苦笑)
それが子どもにストレスを与え、
親の期待と真逆の方向に向かっているわけです。
それからもう1つ。
もう2年くらい前のものですが、
朝日新聞出版のオンラインサービス「dot.」の
AERAオンライン版に、こんな記事が掲載されました。
[blogcard url=”http://dot.asahi.com/aera/2014061000043.html”]
その中に、「子育て科学アクシス」を主宰する
小児心理医の成田奈緒子さんという方の言葉が
紹介されています。
親のメンツとか「自分はもっとできた」というプライドが強いと、
子どもに寄り添ったコミュニケーションができないんだとか。
「高学歴は弁が立つ人が多いため自分のしゃべる時間がつい長くなり、子の意見を聞いていません。子どもの自発性、積極性が強化されづらい。そこが鍛えられない彼らは自発的に動かないので、親はさらに焦る。悪循環なのです」
できるお母さんって、容赦なく
「なんで出来ないの?(怒)」
って、子どもにぐいぐい迫ってしまうところがあります。
いや、これまた私の偏見ですが。(苦笑)
親の期待、親の目線で
「かくあるべし」
「かくあって欲しい」
で子どもに期待をかけても
うまくいくことはありません。
「子どものために」という親心は
たいていの場合、親のエゴに過ぎませんから。
冒頭の親御さんたちへの、私からのアドバイスは
いつも同じパターンです。
「まず、この子は言わないとできないという思い込みを捨てて、
やれることを応援するというスタンスから始めませんか?
言いたい気持ちをぐっと抑えてね。」
特に小学校の4年生以上になると、
親のコゴトに素直に従う子なんていませんから。(苦笑)
我慢。
そして応援。
時間がかかるかも知れませんが、
それだけが救いの道だと思いますよ?
よかったら、こちらの本、読んでみてください。
子どもにぐいぐい迫っていってるお母さん方には
耳の痛い話ばかりですが。(笑)
あ、もちろん私の偏見に過ぎませんけど!