反転授業の話題が何かと教育界に飛び交っている今日この頃ですが、国語の問題集(論理エンジン)を子ども達にやらせていて、思い立ってやらせ始めたことがあります。
それは「反転回答法」(適当ネーミング)という演習方法です。
きっかけは3年前にさかのぼるのですが、「正しいものを次の(あ)〜(お)から選びなさい」という問題だと、国語が苦手というか自分の頭で考えるのが苦手な子どもは、こんな手順で解くんですね。
1.ほぼ直感(フィーリング)で回答する。
2.答え合わせ
3.A.正解⇒「やったー、当たってた!」
B.不正解⇒1に戻る
せっかくの国語の問題集も、これでは価値がありません。
そこで苦肉の策として生まれたのが、書籍『子どもの速読トレーニング』で紹介している方法。
問題を解いたあと、本人に答え合わせをさせず、保護者が答え合わせをしてください。そのとき、○・×をつけてしまうと、間違った問題だけに意識がいってしまいます。記号問題なら他の記号から正解を探すだけの作業になってしまいかねません。
そこで、「○個、間違った問題があるよ」とだけ伝えるようにしてみてください。
そうすると、すべての問題を点検しなければならなくなります。それによって、すべてをゼロベースで確認していくクセが身につきます。どうしても正解にたどり着けない場合は、どこでつまずいているのかを丁寧に確認していき、自力で正解にたどり着く方法が身につくようにしてあげましょう。
これまで、基本的にこれでやっていたのですが、ある問題に行き着きました。
それは、
- 教室でやると途中で時間切れになる。
- 自宅でやると親が根負けしてしまい、なーなーになる。
という問題です。
受験対策の学習塾のような、本人も必死の教室であればスムーズに行くだろうと思うのですが、勉強が苦手な子だと教える大人が上手に思考を導いてやらないと、思うように進まないんですね。
それだと完全個別指導になってしまい、ちょいと大変です。
ある家庭は、お父さんが本気モードでとことんつきあってくれたおかげで、自分でちゃんと考えられるように也、その後非常にスムーズに勉強が進むようになりました。でも、すべての家庭でそううまくいくものではありませんし、教室指導だと人数が多くなったら破綻します。
そこで、新しいシステムを採用してみようと、ちょっと実験してみています。
それは、記号問題の正解を最初に提示して、「なぜ、これが答えなのか、分かりやすく解説しなさい」という具合に、正解の根拠を子どもに考えさせるという方法です。
接続詞を選ぶ問題であれば、どの言葉とどの言葉の関係から逆説だったり順接だったり、因果関係だったりを判断したのか。
国語の問題をフィーリングではなく、根拠を持って回答するというスタンスを作っていくのにはよさそうです。
ただ、これも人数が多くなってきたら、あらかじめそういう解説記入用の解答用紙を用意しておかなければなりませんね。
ともあれ、この反転回答法なかなかいい方法だと感じていますので、ぜひご家庭でもお試しあれ♪(^^*