ちょいと前の話なのですが、
新規入会面談&体験受講で、こんな会話がありまして。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-terada.gif” name=”寺田”] テスト前、何時間くらい勉強してる? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”icon-girl.gif” name=”生徒さん”] うーんと、2時間くらいですかねぇ… [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-terada.gif” name=”寺田”] ・・・💦 [/speech_bubble]
まぁ、毎日2時間やればもっと点数がとれるだろっていう話だったわけですが、
その「やっているのに上がらない」理由はどこにあったのか?
それは勉強している様子を観察することで、
はっきりと分かりました。
意外と、
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-mam.gif” name=”お母さま”] うちの子、真面目にやってるけど、なんか毎回残念なのよね… [/speech_bubble]
なんてことになっているなら、
点検してみるといいかも知れません…。
[toc]
◆勉強法の指導で欠かせない3つの要素
ことのばでの指導は、
基本的に「勉強法」の指導に徹しています。
それは、大きくは次の3つの要素からなっています。
1.効果的な勉強のステップ+方法の指導
闇雲に勉強しても成果は上がりません。
やっても成果が上がらなければ、
子ども達は意欲を失っていきますよね。
なので、これはとても重要です。
- 日々の予習・授業・復習をどう組み立てるか?
- 試験前の3週間程度の勉強をどう計画し、どう進めるか?
- 暗記学習で、どういうやり方が効果的か?
こういったことを、オリジナルテキスト(小冊子)と
教科別の勉強手順解説プリントを使って指導します。
こんな⇓プリント⇓
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-terada.gif” name=”寺田”] この「やり方」が分かると、すぐに成果につながるので、勉強が楽しくなるんですよ。
そして、楽しさが分かれば、自宅でも勝手に勉強するようになるののです! [/speech_bubble]
このあたりの記事が参考になるでしょうか…
[blogcard url=”https://www.kotonoba.jp/learning-tech/how-to-meorize-for-exam/”]
[blogcard url=”https://www.kotonoba.jp/learning-tech/how-to-study-kanken/”]
2.勉強のプロセスのチェック
勉強のやり方は、慣れるまで徹底的にプリントに
書かれているステップに沿って取り組ませます。
これをおろそかにすると、徐々に自己流、元のやり方に
戻っていくんですね。
ま、この「やり方」は型をなぞるだけなので、
難しくありません。
が、問題はその質です。
今回の場合、英語の学習法を指導しつつ、
自習させ、それを観察してみたのですが、
いくつか気になる点が見つかりました。
i)模範の朗読と自分の発音が、まったく違っても気にしない。
- A.複数形のsを発音していない
- B.”she”が”see”に、”head”が”had”になっている
- C.イントネーション、文末の上げ下げがない
Bは単に「発音が悪い」という問題ですが、
Cは先生の説明を聞いていないか、
聞いていても活かそうとしていないという問題があります。
これはちょっとまずい。
さらにAが問題です。
というのは、細かなことに意識を向けておらず、
雑に勉強してしまっている可能性があるからです。
テストで三単現のsが抜けたり、単数だったか複数だったか
分からなくなったりといった「惜しい」ミスが連発することになります。
事象としてh「惜しい」のですが、
勉強のやり方としては、「実に残念!」なんですね。
ii)「His」を「He’s」としたり、「彼の」を英語に訳せなかったり…
一通り本文を完全暗唱させて上で、
最後に英語語順の和文からの英作文を
させてみたところ、こういうミスがいくつかありました。
これはかなり重症です。
暗唱できていて、それなりに英作文も出来ている。
この結果(ノート)だけを見ると「よし、惜しかったな!」なのですが、
作文している時の悩み方を観察し、さらに間違いを細かく分析すると、
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-terada.gif” name=”寺田”] なんだ、英語の基本が分かってないじゃんか! [/speech_bubble]
ということになるわけです。
その時のことでいうと、
- 実は、係りと受けが正しく捉えられていないなど、日本語力に問題がある。
- I-my-me:you-your-you…といった主格・所有格・目的格が分かっていない。
- 主語+動詞の組み合わせが理解できていない。
という問題が発覚しました。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-terada.gif” name=”寺田”] 「とにかく勉強させる!」ではなく、どこに問題があるのか、丁寧に探ってやらないといけませんね! [/speech_bubble]
3.自分の分かっていないポイントに気付かせる指導
指導をしながら「雑さ」が見えたら、
本人にそこを自覚させるようなツッコミをします。
例えば…
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-terada.gif” name=”寺田”] このstudiesって、なんでこんな変な綴りになってるの? [/speech_bubble]
とかね。
その上で、
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-terada.gif” name=”寺田”] これって、教科書のどこに説明がある? [/speech_bubble]
と尋ねた上で、探させ、
教科書の解説をノートに書き取らせます。
そういう問いかけを通じて、
自分が書いている言葉の1つ1つを、きちんと説明できるような、
何のために書いているのかが分かるような、
「メタ認知」を育みたいわけです。
最終的には
「自分が分かっていないところに気付き、
自分で課題を設定してクリアできる力」
を育みたいな、と。
そのためにも、まだまだ指導者としての研鑽が、
私(たち)自身に必要です。
がんばらねば!