この何ヶ月か、かなりの数の教育相談に乗って参りました。
小学生のお子さんをお持ちの保護者の方からのご相談はだいたい1つ。
「どういう勉強をさせたらいいのでしょうか?」
というもの。
「塾に通わせるべきでしょうか?」も含めて、まだそれほど切実さはありません。
これに対して、受験という1つの目標が見えている中学生の親御さんからの相談は、かなり切実なニュアンスが含まれています。
「塾に通わせてるんですが、成績が上がりません。
どうしたらいいんでしょうか?」
「○○(特定の科目)が苦手なんですが、
どういう勉強をさせたらいいでしょう?」
さらに切実さのレベルが上がると
「この期に及んで勉強しないんです!」
「中3のこの時期で、成績がズタズタなのですがどうしたらいいでしょう?」
そんな、相談という範疇を超えた内容になってきますね。(汗)
この最後の2つは、実際のところ自力救済が難しい状態なので、他力本願になるしかありません。
しかし、前二者はせっかく何とか早めに手を打とうとしたのに、うまくいかなかったという話。
これ、実はちょっとヤバイお話なんです。
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お子さんの勉強、こんな悪しき体育会系の勉強になっていませんか?
ちょっと、お子さんの勉強の様子を観察してみてください。
こんな状態になっていたら、危機感を持ちましょう。
- 単に「何度も紙に書いて憶えろ!」「口に出して憶えろ!」なんて非科学的なやり方になっていないか?
- 次々に配られる新しいプリントやテストに追われて、やっつけ勉強になっていないか?
- 勉強のやり方の指導がないままに、ひたすらテキストとプリント・テストをこなすような勉強になっていないか?
- いつも同じような問題でミスを繰り返していないか?
- 寝る間を惜しんで、睡眠時間を削りながら勉強していないか?
- 明らかに子どもが「できない」問題を、ただ「がんばれ!」とか「努力が足りない」とか「気合いでやれ」とか、精神論で片付けられていないか?
これは、科学的な学習(指導)法を学んだ人なら、「あちゃー」と顔をしかめるレベルのやり方。
昭和時代なら当たり前におこなわれていた方法ですけど。(苦笑)
勉強をやり始めて3ヶ月を目途に成果で判定!
中学校の定期考査なら、勉強し始めて直後であれば「これまで通りの成績」でも(とりあえず)仕方ないかも知れません。当然、下がったら要検討、ですが。
でも、勉強を始めて3ヶ月経過して成績が上がらなかったら、「ヤバイ!」という認識を持ちましょう。
基本的に、正しいやり方を学べば試験の2日前に指導を受けるだけでも成績は上がります。ですから、「問題ありません」といっても黄色の点滅信号レベルという認識を持っておきましょう。
でも、2回目の考査で成績が上がらないとしたら、真っ赤っかの赤信号というより、すでに重大な事故が発生している状態です。
「がんばって伸びない」がなぜヤバイか
本人としては自分の意志であれ、強制されたものであれ、がんばっているわけですよね?
がんばってるのに、まったく成果に結びつかないとしたら、その後の意欲(モチベーション)に関わります。
これはちょっとヤバイ。
そのまま中3になったら、と想像してみてください。
部活を引退して、やっと本気になり、勉強時間が増えたとします。
でも、それまで「がんばったのに伸びなかった」としたら、それは「やり方が悪かった」としか考えられません。
効果の上がらないやり方=係数ゼロに、どれだけたくさんの時間を掛け合わせたとしても、やっぱり成果はゼロなんです。
これはかなりヤバイ。
その段階になると、今さら塾を変えるというのも勇気が要りますし、塾を変えたとしても、よほどいい先生に出会わない限り成果は見込めません。
どうしていいか分からない状態だと、もう塾の言いなり。
無駄な合宿とか夏期講習とか高額な商品を買わされる「おいしくローストされた鴨(かも)」状態です。
「お子さん、もっとがんばらせる必要がありますね。
がつんと集中して勉強漬けになることで、精神的に一皮むければ、それは間違いなく受験勉強にプラスになりますよ!」
そんな宗教がかったセリフにすら救いを見いだすことになってしまいかねません。(当然、あとで絶望的な地獄を見る羽目になるわけですが。)
3ヶ月を目途にセカンドオピニオンを!
もしお子さんに、そんなヤバイ兆候が見られたら、まずはセカンドオピニオンを求めましょう。
中には「他の子は成績が上がっているんですが」とか、「この先生はテレビにも出ていた有名な方なんです」とか、そんな引け目みたいなものを感じてしまう状況があるかも知れません。
でも、大切なことは「この子にとってどうか」です。
だって、指導を受ける前の蓄積も、学習法の適性も、先生との相性も、何もかも十人十色なんですから!
うちでよろしければ、まずはメールでご相談を。
無料で相談をお受けしますよ。(^^)
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