夏休みの前半に撃沈必至の「高校入試・模擬試験」をやる意味

先週、夏休みの最初から教室に通っている中3生に模擬試験を受けさせました。
 
ここまでに終わらせた学習は・・・

  • 国語:読解基礎テキスト(2周)、文法テキスト(1周)
  • 数学:教科書(1-2年、完全制覇)
  • 理科:教科書(黙読×3回+チェックペン学習×2回)
  • 社会:教科書(同上)
  • 英語:2年生の教科書完全暗礁、文法テキスト(1年分)

こんな「基礎の基礎」程度です。
 
ま、それでも「たった3週間でがんばったよね!」的な満足感が、生徒さん達の中にもございまして…。
 
 
それを無情にも粉砕する体験となりました。(苦笑)
 
 
実施したのは「福岡県立高校入試・模擬試験」という市販のテスト。
 
出題形式なども完全に同じ。
どの教科もやたらと記述の問題も多いし、数学はフルに記述する問題ドカン!と3問出てるし。
 
そもそも3年生の範囲はノータッチですが、模擬試験には当然ドカンと出てますよね。
 
 
制限時間は通常、各教科とも45分間ですが、今回は30分で実施。
 
これは「考えないと分からない問題はスルーせよ」という意味も込めています。(だって、考えて解く練習をしていませんから無駄になると分かっていますので。)
 
 
今回の「時期尚早な模擬試験」の意図は2つ。
 
まず、生徒さん達に向けたメッセージ。
 
彼らとしては、これまでの経験からありえないハイペースで学習を進め、1,2年の全範囲を学習し終えたことで、自信も付いてきています。
そんな中でガツンと一撃与えて、「でも、やっぱり後二踏ん張りくらいやらないと、問題が解けるようにはならないんだな!」という焦りを感じさせ、中だるみを解消しよう、と。
 
そして、何より重要なのは、実は指導者たる私向け。
 
ことのばの学習というのは、学習をしている方も、させている方も、あまり手応えがリアルに感じられないんです。
 
すいすい進んでいくから。(^^;
 
「分かろうとするな、ひたすら進め!」を合い言葉に、進度だけを目標として進めていっているわけですから当然といえば当然です。
 
そこで、「何を、どう、どのくらい繰り返した段階で、どのくらいの習熟度に到達しているのか」を確認しなければならないんです。
 
なので、模擬試験を解くときにも、「どのくらいスムーズに解けたか」(躊躇なく解けた、悩んだけど解けたetc)を記録させています。
 
この記録のことは、前にこちらの記事で書いたのですが、

[blogcard url=”https://www.kotonoba.jp/learning-tech/to-do-after-examination/”]

今回は、「事後のテストのやり直し」はさせません。
 
あくまで、採点をしながら、指導者たる私が確認をするだけです。
 
これで指導法の見直し、使うテキストの変更など軌道修正をしていくわけです。
 
 
塾で毎週のように模擬試験を受けさせるところもありますが、そんなに短期間で実力が上がるわけでもありませんし、勉強が中途半端な状態で、実力を試す意味もありません。
 
そんなたびたび、点数と偏差値、志望校の合格可能性を見せつけて一喜一憂させる意味って何かあるんですかね?
 
それで心折れていく生徒さんって多いんですよ。実際。
 
 
「模擬試験は、意図を明確にして。フォローもしっかり!」
 
これが基本です。はい。
 
 
これから毎月、こんな感じで模擬試験を解かせながら(校外模試も利用させつつ)指導者側の軌道修正と、生徒さんのモチベーションアップを図っていく予定です。(9月からことのばに通う生徒さんがいるのかどうか、今のところ不明ですが。)
 
 
さ、夏休みも後半戦。
 
生徒さんも指導者も2学期に向けて奮起のタイミングですね。
 
ファイト!

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この記事を書いた人

フォーカス・リーディング主宰者

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