塾には子供向けの洋書図書館が備わり、生徒一人ひとりに合った洋書を貸し出す。常駐の専門家が生徒の興味や語彙力をもとに本選びを手伝う徹底ぶりだ。
── 日経新聞電子版(2015.11.27)より
この記事のタイトルは「海外大めざす進学塾、安くないけど活況 小学生向けも」というもので、ハーバードなど有名だ学を含めて、海外の大学を目指す学生さんが増えてきているというものでした。
少し前まで「交換留学という好条件ですら、学生は手を上げようとしない」という話を大学の先生から聞いていましたので、ちょっと驚きです。
というか、一昔前と留学したいと思う層が変わっているのかも知れませんね。
親が、子どもの活躍の舞台や成長のステージとして「世界」を見ているかどうか。これは大きな要素でしょうね。
おっと!
今回気になったのは「留学」のテーマではなく「生徒一人ひとりに合った洋書を貸し出す」という部分。しかも「常駐の専門家が生徒の興味や語彙力をもとに」というから、ちょっと穏やかではありません。(私の心が、ね。)
今、ことのばでは、その子のだいたいの読書力に合わせて本を貸し出していますが、あくまで「本に親しむ」というレベル。
しかも、本のレパートリーも貧弱なので、どうしても「学校の図書館で、読みたい本を探してね」と言ってます。
もし、小さな図書館を作ることができたら。
その子の興味や語彙力、思考力に応じた本の選定ができ、さらに、その子の興味や知力を引き出し、高めるような課題を適切に与えることができたら──。
それがどれだけ、子ども達の学力と夢を育て、その子の進路を切り開く力になるか。
夢と妄想が広がりますね。
もちろん、コンシェルジュたるにふさわしい本への理解と指導のノウハウを構築していないといけないわけですけど。
まぁ、その前に、どんだけ膨大な書籍をそろえないといけないのか、と考えると途方に暮れますが。(笑)
ですが、私の作りたい塾というのは、本当はそういう場所なんですよね。
子どもが「言葉」とセットで「好奇心」と「知力」を高められる場所。
もっと学校の成績を!という時には、さくっと成績アップの指導ができて希望する進路を叶えられる場所。
とりあえず、目下、テナント探しの段階で挫折しております。
来年の春までに探せるといいんですが…!