最近、何人かのお母様方の相談に乗らせていただいたのですが、皆さん、異口同音におっしゃることがあります。
「ほんと、学習塾ってお金がかかりますよね!」って。
いや、そりゃ高額な塾を選んでるだけですよね?(^_^;
話を聞いていると、みなさん、「やっぱり塾には行かせるべきですよね!」って決めつけてしまっているようでして。
中3生だと、夏休みだけで20万とか平気でかけていらっしゃる方もおられたり!(驚)
関東ほどではないとしても、受験のための進学塾というのは、本当にお金がかかります。そして、業界こぞって、保護者の不安を煽り立てて支出を迫ります。
親御さんも、どこかおかしいと感じつつも「必要経費」と割り切っていらっしゃるんですね。
が、それが本当に「必要」なのかというと、甚だ疑問です。
だって、自分で勉強させればテキスト代金だけですむわけですから。
「いや、受験にはある程度、テクニックも要りますよね?」
そうおっしゃる方もおられるかも知れません。
でも、たかだか高校入試の問題ですよ。テクニックで上がる点数なんてたかが知れています。
逆に、ですよ。
テクニックに頼って、間違って高校入試をパスしてしまったとしたら、高校で大変なことになりますよ。そのテクニックは「入試専用」ですから。
「テクニックにお金を払う」という発想は危険ですし、もしそこに価値を感じるなら、それは入試直前の冬休みからでも十分です。
基本的に自分の力で勉強させて、その上で自力では難しい要素だけを補うべく塾に通わせるのであれば、それは必要経費ですし、そのことで志望する学校に入ることができ、自分の描く未来に近づける確信があるのであれば、その塾代金は経費ではなく、投資と呼ぶべきものです。
でも、なかなかそうはなっていないんですよね。
お母さん方は子どもさんが小学校の時代から塾漬けにしちゃって、自力で勉強できない子に育ててしまいます。
塾もその方が儲かりますから、がんがん不安を煽り立ててきます。そして、テストの点数にはつながりそうだけど、生きる力にはつながらないであろう勉強を、がんがん提供します。
同じことを健康・医療の世界でやったら犯罪ですけどね。
根治とはほど遠い薬漬けの医療。健康になるのではなく、ひどい症状を抑えるための医療。
20年前なら、それでも「大学に行きさえすれば就職がある」という条件がありましたから、「塾代は投資」という発想が可能だったのかも知れません。
生涯賃金で考えると、十分に割が合いましたから。
でも、今はそれがそうじゃない。
大学を出たというパスポートは、就職を保証してくれませんよ。生涯雇用も。
もっとタフなサバイバル能力、自ら学び成長する力がないと!
そこにつながらない塾の代金は、せいぜい「浪費」、むしろ依存症を生む麻薬を買うような使い方です。
もう、子どもさんが中学校3年生になってしまっているのであれば、しゃーない。
そこまでのツケを払うんだから。
散々不健康な生活をしてきて病気になって、後で「あー、医療費高すぎる!」とか叫ぶのはナンセンスですよね。
小学校時代から、中学3年生になることを見越して、予防医学の発送で子どもの教育を考えなければ。
たっぷり本を読ませて、たっぷり遊ばせて、自分の力でじっくり学ばせて、、、そういう予防医学的な価値を持つ塾代金なら、それは十分な「長期投資」といっていいでしょうね。(^_^*
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