Voicy #001 塾に頼らず、子ども自ら学ぶ力ってどうやってつけられるの?

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初めまして。塾に頼らず「学ぶ力」が育つEdu cafeラジオ、寺田正嗣です。
元中学・高校教師、大学非常勤講師であり、現在は社会人の読書指導、学習法指導をしております。
この度、Voicyをスタートすることになりました。
このチャンネル「塾に頼らず「学ぶ力」が育つEdu cafeラジオ」では、塾に頼らず、親が子にガミガミ言わず、子どもが自分から勉強を楽しんでやる、やった分だけ学力が伸びるそんなお話を、毎日ゆるりとお届けしたいと考えています。
第1回目の本放送では、私の自己紹介と、今後どんなお話をお届けしていくかお話いたします。

改めまして、おうちでできる学び方コーチ、寺田正嗣です。

ちょっと想像してみて欲しいんですよ。
自分の子が、親が何も言ってないのに進んで机について勉強をするようになって…
学校の成績がアップするだけじゃなく、本を読んで世界を広げていって、本当にいきいきと自分の進路を切り開いていく姿。
塾で、テストにしか役に立たなさそうな勉強に追い立てられて疲弊するのではなく、
自分の興味にしたがって、自分の未来につながるような勉強をしていく…
そんな子どもを育てていきたいと思いませんか?

さて、そんな話をする私、寺田正嗣とは何者かというお話ですが
かれこれ24年ほど前まで福岡県立高校の公民科教師をしておりました。途中2年間、中学校に派遣されて進路指導主事を務めたこともあります。
当時としては珍しく、反転授業、アクティブラーニング、探究学習といったことを採り入れたり、3ヶ月かけてディベート大会やプレゼンテーションコンテストを開いたりしていました。
その頃から「教科書を覚えることが社会科、というか学校の勉強じゃない」っていう思いがあって、そういう指導を採り入れていたんですが、とはいえ受験では点数を取らせなければいけないわけで…
そんなところから「効果的な勉強法」を模索するようになりました。

結局、8年半で教壇を離れ、独立することになったわけですが、
教師時代から大事にしていた「読書」と「学習法」を柱としてフリーランス的に活動をすることになりました。
メインの活動は社会人向けの「速読」を軸とした読書法指導、そしてプロフェッショナルな知性を身につけるための学習法指導です。今も、司法試験を目指す方などのコーチングをしています。
それと並行して、小中高校生を対象とした読書・読解指導と速読指導、勉強のやり方の指導をしてきました。

大人であれ子どもであれ、「学ぶ」ことは自分の未来を切り拓くことだし、それは「がんばった分、自分が変わる」ものでなければならないと思うんですよ。
そして残念ながら、日本の学校教育で教えられている勉強のやり方じゃダメだし、読書法にいたっては指導すらされていないわけです。
このことがたくさんの不幸を生んでいるよなって思っています。

例えばね、もう数年前の話なんですが、発達障害を抱えていて漢字が書けない、算数は2桁以上になると足し算・引き算もできないという小学3年生になる子が連れて来られたことがあります。
漢字のテキストを出して「この漢字、書ける?」と聞くと「書けない」「漢字は嫌い」っていうんですね。「算数はどう?」っていうと「できない」って、本当に嫌そうな顔をしていうんです。
実はその子は国語と算数の時間だけ特別支援学級で勉強させられていて、先生も「この子は学習障害です」ってレッテルを貼ってしまい「できるようになる指導」をしていなかったんです。
結局どうなったかっていうと、連れて来られたその日、15分後には1年生の漢字4文字を書けるようになっていました。
そのまた15分後くらいには算数の筆算もできるようになっていました。
それから1時間の指導を週2回、1ヶ月だけおこないました。
そしてなんと、1ヶ月後には学校の国語と算数の宿題を、他の子と同じものを自分でやるようになっていたんです。
さらに2ヶ月後、夏休みに入るタイミングで「2学期からは通常学級で学びましょう」って言われたそうで、お母さんから本当に喜びが伝わってくるお礼のメッセージが届きました。

この子が勉強できるようになったのは、何か特別なことをしたからではないんですよ。
ただ単に「科学的に正しい勉強のやり方」で指導しただけ。

漢字はね、驚かれると思うのですが「書かないで覚える」ようにしたんですよ。
人間の脳みそにとって「文字を書く」ってすごいストレスだし、実は記憶に残るような効果はほとんどないんです。学校の宿題の定番で「漢字を10回ずつ書く」ってありますが、あれは単なる指の体操をしているだけで、文字を書く練習にはなっていると思うのですが、漢字を覚える効果はないんです。ほとんど。

こういう例って、めちゃくちゃ多いんですよ。
そして、ちょっと正しいやり方を知っているだけで勉強が驚くほど楽になって、成績が伸びていくものなんです。
中学生の例だと、3回の指導で1ヶ月後の定期テストで各教科平均20点伸びたって子もゴロゴロいます。

これって、大袈裟ではなく「子どもの未来を変える力」を持っていると思うんです。

そんな勉強のやり方のお話とか、学校教育のこととか、あるいはもっと広く、世間で話題になっている教育にまつわるいろいろなことを、気楽に聞いていただける形でお届けしたいなって思っています。
一応、しばらくは毎朝6時にお届けする予定です。ちょっと家事や仕事の合間に、子どもの勉強のこと、学校生活のことを考えるきっかけ、お子さんの未来を変えるきっかけとして聞いて頂けたら嬉しいです。

ということで、初回は私の自己紹介とこれからのことをお話させていただきました。
お聞きくださり、ありがとうございました。
次回は今日お話しした「漢字の勉強」について、もう少しだけお話をさせていただこうと思います。
漢字が苦手っていうのは、ある意味で「日本語で学ぶのが辛い」という状況を生み出す、かなりまずいことなんです。
それをどうしたら解決できるかって話をいたします。

これをお聞きのあなたが、お子さんの勉強について何かお困り事や悩み事があるようでしたら、ぜひコメント欄で自由に質問、相談してください。
いただいたご質問とご相談には、私なりにお答えしていきたいと思っています。
そして、もしこれは役に立ちそうだなってお感じいただけたようでしたら、ぜひチャンネルのフォローやSNSでのシェアもお願いいたします。

では、今日もお互い、実り多い一日を過ごしましょう。

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