「子ども速読」講座では何が手に入るのか?

こんにちは。読書と学習法のナビゲーター、寺田です。
今週から、ことのばの新学期がスタートいたしまして、
月曜日にはさっそく子ども速読講座が
リニューアルしてスタートしました。
昨年度までの子どもたちは、いったん終了してもらって、
ほぼ全員が新しく参加する子どもたちです。
「右脳を開発して欲しい」というリクエストが…
お一人ずつ簡単に面談をしていくわけですが、
その中で
そんなリクエスト(願い)をいただきました。
そこで
と1秒でお断りのお返事を差し上げました。
ことのばの速読に関する説明には
「右脳」なんていう言葉は出てきませんので、
どこか詐欺的な速読教室の情報を
鵜呑みになさっているのだと思います。
その保護者の方にも以下のような話をして
ご理解いただきました。(^^)
ことのばの「子ども速読」で手に入らないもの
ことのばの速読講座では、
集中力のコントロールと
フォーカスのコントロールで、
読書のストレスを取り除きつつ、
読み方を変えるスキルを手に入れます。
そこには「右脳開発」とか
「潜在能力開発」などといった
マジカルな要素はありません。
そう。
「速くたくさん読む」というのも、
あまり意味はありません。
もちろん、「量」を求めることは重要です。
ですが、それは「正しい読み方」、
「確かな読書力」が伴って初めて実現するもの。
そうでなければ、読書量が週1冊以上になっても
学力とは無関係になってしまいます。
子ども速読講座で目指すもの
子ども速読講座は、まず次のような「読書力観」を
ベースにして、読書教育を創っています。
- 1.言葉のつながりを分析的にとらえるミクロ視点の読解力。
- 2.大きなストーリー展開を把握するマクロ視点の読解力。
- 3.根拠をもって自分の意見や感想を語ることができるコメント力。
なので、この3つをそれぞれ磨くような
読書演習をおこなっていくことになります。
具体的には、
- 1-1.言葉のつながり(係と受け)を的確に分析し、把握する言語トレーニング。
- 1-2.接続詞や指示語を的確に処理し、文脈を構築する読解トレーニング。
- 2-1.書籍全体のストーリーをつかみ、要約するトレーニング。
- 2-2.主に説明文の論理構造をつかみ、図解化あるいは要約するトレーニング。
- 3-1.読んだ本について、読書感想文、書籍紹介文(ブックレポート、本の魅力紹介)など多様な文章として表現する論理的作文トレーニング。
といったことを週2回×70分ほどの授業で
少しずつ指導していきたいと考えています。
とはいえ、読書力も様々。読書経験も様々。
一つ、全員に共通して言える確かなことは、
誰一人として読書の方法、論理的な考え方、作文の書き方を学んだことがない。
という残念な現実があるってこと。
公教育では絶対に学べないけど、
世の中に出たら絶対に必要なスキル・能力を
ことのば子ども速読講座では指導していきたいと考えています。
追伸:初日の成果は…
「右脳を開発して…」というリクエストのあったお母様に
連れられて来たお子さん。
もともと読書家で、1日1冊くらい読んでいるらしいのですが、
初日の講座を終えた段階で、「いつもどおり気楽に読んで」
という条件で、1ページあたり5秒くらいで読めるように
なってしまいました。
速さが手に入ったことで、さらに読書が楽しくなる!
というのは、とてもいいことです。
ですが、その先にある「本当の読書力につなぐ」ことこそ、
重要です。
このスキルが本物の読書力につながるように、
丁寧に指導していきたいものです。(^^)
2019.04.10現在
すでに子ども速読講座は満席となっております。
席が空いたらご案内して参りますので、受講をご希望の方は、LINE@に登録して情報をウォッチしておいてください。
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