リスニング・スピーキングも含めて英語力アップの鍵は「教科書の徹底攻略」にあります。
もちろん、徹底攻略とは「教科書を完全マスターした上で、応用力まで手に入れる」ことであって、本文を単純暗唱することではありません。
英語教科書を完全マスターするために必要な勉強手順については、こちらの記事で解説していますので、まずはご一読を。
英語教科書を暗唱しよう!
教科書英文を単純暗記しても学力・英語力アップには、まったく効果がありません。
大切なことは「暗記・暗唱を通じて、英語のリクツをマスターすること」です。
ここでは中学校英語教科書、Here We Goの1年生の教科書本文を使って「英語のリクツと本文をセットでマスターする」練習をしましょう!
英語のリクツ(1);主語+述語(動詞)を見極める
英語の本文を掲載するのは著作権的に問題がありそうなので、ここでは和訳だけを掲載します。
- こんにちは。大丈夫でしょうか?
- 私は道に迷っています。
- 本町中学校へ行きたいのです。
- 私はそこの生徒です。
- 一緒に行きましょう。
- ありがとう。私はティナです。
- 私は絵里です。
- 初めまして。
- 僕は光太郎です。
- コウタと呼んでください。
英語と日本語の根本の違いは「語順」です。(単語はもちろんですが)
そして、日本人が英語を使いこなすようになるために、一番重要なことは「主語+述語のセットを使いこなすこと」だと考えて間違いありません。(あとの細かなことは、憶えさえすればなんとかなります。)
それが前にこちらの記事で解説した「日本語の4文型」の話。
長くなって恐縮だけど、大事なことなのでもう一度、ここに同じ内容を掲載しておきます。
日本語の4文型を復習
日本語の文は「述語」を元にして4つの文型に整理することができる。
- 何がどうする(例;私はボートをこぐ)
- 何がどんなだ(例;庭の花が美しい)
- 何がなんだ(例;彼は留学生だ)
- 何がいる/ある(例;ネズミが3匹屋根裏にいます)
①は動作や変化を表す動詞が述語。
②は様子・状態を表す述語。
③はものの名前など名詞が述語。
④は存在を示す表現。
そして、①以外はすべて④と同じ形態に変更が可能なんだ。ここ重要!
上の枠内をこう書き直すことができる。
- 何がどうする(例;私は-ボートを-こぐ)
- 何がどんな風で(に)-いる(例;庭の花が-美しく-ある)
- 何がなんで-ある(例;彼は-留学生で-ある)
- 何がいる/ある(例;ネズミが-3匹屋根裏に-いる)
どうだろう?
日本語はすべて「何が─どうする」か「何が─いる/ある」かの2つの文型に区分することができる、ということが理解できただろうか。
では、この考え方にしたがって、先の和訳を「主語+述語」が明確になる形で和訳をします。
/は文のパーツの切れ目、//は文の切れ目「。」だよ
- こんにちは。大丈夫でしょうか?
⇒こんにちは // あなたはありますか / 大丈夫で - 私は道に迷っています。
⇒私はいます / 道に迷って - 本町中学校へ行きたいのです。
⇒私は望んでいます / 行くことを / 本町中学校へ - 私はそこの生徒です。
⇒私はあります / 生徒で / そこの - 一緒に行きましょう。
⇒行きましょう / 一緒に - ありがとう。私はティナです。
⇒ありがとう // 私はあります / ティナで - 私は絵里です。
⇒私はあります / 絵里で - 初めまして。
⇒嬉しい / あなたに会えて - 僕は光太郎です。
⇒私はあります / 光太郎で - コウタと呼んでください。
⇒私を呼んでください / コウタと
緑色の部分が「主語+述語」の組み合わせ、英語でいうと「主語+動詞」のセット。
ここを間違えなければ、英語の勉強はスムーズにいくものです。
ただし、一部(8,10)の文では主語+述語になっていない形があるけど、それは「よくある言い回し」と思って、今は丸覚えしよう!
英語のリクツ(2);肯定文と疑問文
ここで、英語を使いこなせるように、完全にマスターしたいことの2番目を紹介します。(1番目は「主語+述語」のセットを使いこなすこと、ね!)
それは「肯定文」(例:私はあります、私は望みます)と「疑問文」(例:あなたはありますか?)。
肯定文はそのまま英単語に置き換えるだけで大丈夫。
- 私は桃太郎です。⇒私はあります/桃太郎で
⇒I am / Momotaro. - 私は高取中の生徒です。⇒私はあります/生徒で/高取中の
⇒I am / a student / of Takatori junior high school. - 私は友だちの家に行きたい。⇒私は望みます/行くことを/友だちの家に
⇒I want / to go / to my friend’s house.
これに対して「疑問文」は「主語はあります」つまりbe動詞の文の時は動詞を前に持って来る、「主語はする(なる)」つまり一般動詞の文の時はdo/doesという助動詞と呼ばれるものを先頭に置くことになります。
- あなたは桃太郎ですか?⇒あなたはありますか/桃太郎で
⇒Are you / Momotaro? - あなたは高取中の生徒ですか?⇒あなたはありますか/生徒で/高取中の
⇒Are you / a student / of Takatori junior high school. - あなたは友だちの家に行きたいのですか?⇒あなたは望みますか/行くことを/友だちの家に
⇒Do you want / to go / to my friend’s house.
ちょっと練習!
今、説明したことを次の文で練習してみましょう。
例にならってやってみましょう!
いかがでしょうか?
日本語の分解の仕方がよく分からない…という場合は、トップページからLINEに登録して、ことのば式言語トレーニング「わけてつなぐ」をダウンロードして練習してみてください。日本語のセンスが磨かれますよ!
答え合わせ
では、こちらが答えです。
Unit 01を完全マスターしよう!
同じようにして、Unit 01の3つのパートをすべて暗唱してしまいましょう。
そして、ここでマスターした「部品の組み合わせ方」を少しずつ使っていけるように、練習していきましょう。(^^)
こちらはUnit 01の3つのパートの学習用ノートです。
ぜひ印刷して、学校の授業の予習・復習に利用してください!
質問があれば、遠慮なくコメント欄に書きこんでん!
英語マスターの手順
ここまで、英語本文をうまく日本語と結びつけて勉強する方法について解説しましたが、これを使って、英語学習をどう進めるかというのは、こちらの映像でご確認ください。
ブログ記事の解説もどうぞ
こちらの記事では、文章で解説しています。映像と同じ内容なので、お好みの方をご利用ください。