いよいよ新学期が始まります。福岡市は、3連休明けから始まります。
冬休みという非常にイベントいっぱいの休みが明けてからの新学期というのは、いろいろ友達に報告したいことがあってワクワクしているでしょうし、久しぶりに友達に会う喜びもあり、ちょっと落ち着きに欠けるところがあるかも知れません。
我が家は小4の息子が、3ヶ月ぶりの登校なるか?という、一種ハラハラの新学期です。
新学期を向かえる今、親子で儀式をしよう!
小学生によせ、中学生にせよ、新学期を迎えるに当たって、必ず親子でしていただきたい儀式があります。
特に、こういう「年が明けた」ような、気持ちが切り替わりやすいタイミングこそ。
それは、年始に立てた目標の言語化です。
えっ? 年始に目標を宣言してない?
だったら、今日、親子で立ててみませんか?
目標の立て方にはコツがありますので、それについては、こちらの記事で学んでみてください。
このやり方で目標を設定すると、ひと味もふた味も違う目標が出来上がりますよ。

目標から行動プランへの落とし込み
もし年始に目標を立てたのであれば、それをさらに具体的な行動プラン、約束リストにします。
そうでなければ目標設定からどうぞ。
まず、一年間の目標が「勉強をがんばる」というような抽象的なものだったのであれば、次のような2つの方向で具体化しましょう。これがないと始まりません。
- 平日は2時間、土日は4時間の勉強時間を、どれだけ疲れていても死守する。(日々の行動目標)
- 学年末考査で○点、一学期の期末考査で○点を取る。(数値目標)
それができたら、それを実現するために、日々のあり方としてどのような態度、行動が必要か考えて書き出します。
すぐにやれることはTo doリストに入れておきましょう。
- 毎日、7時にベッドから起き出す。
- ゴミをすぐに捨てる。片付けもすぐにやる。
- ゲームは一日1時間まで。
- 2月の試験までのスケジュールを確認する。(To doリストに入れる)
目標を立てたら定期的にチェックの機会を!
目標を立てたら、節目節目に「目標にどれくらい近づけているのか、うまくいってないのか」をチェックします。
そのために、まず「家族と具体的な目標・行動計画を共有する」ところから始めましょう。
単純に「紙に書いてダイニングやリビングに貼っておく」だけでOkです。
そして、貼られたものを、みんなで気にして、みんなで応援しあえるような雰囲気を作っておきたいところです。
そして、その目標を時々(週1とか月1とか)チェックする家族の習慣を作りましょう。
1.行動目標「××な場面で、○○できるようになる」のチェック
まず、立てた目標が「行動目標」の場合。
「町内のおじさん、おばさんと会ったら、大きな声で挨拶する」とか
「毎朝、6時半に起きて、ジョギングを3キロ走る」みたいな。
これが達成できていないというのは、3つの場合がありそうですが、いずれにせよ対策を打つことは可能です。
そしてその第一歩は、考えられる原因を徹底的に洗い出す作業です。
1-1.「やらなかった」場合
能動的な意志を持って「やらない」というのは、「その目標を達成する気持ちが冷めた」ということ。
酸っぱいブドウの心理で「別にいいもんね。へんっ!」的に逃げているのかも知れませんし、もっと合理的な事情があって方向転換したのかも知れません。
いずれにせよ、「なぜ、やらないと決めたのか?」ということ、「では、それに変わる目標はあるのか?」ということを確認してみましょう。
1-2.「やれなかった」場合
挨拶の場合は「恥ずかしい」とか「挨拶をしてスルーされたらつらい」とか、やる前に萎縮してしまうことがありそうです。
もちろん、「覚悟を決める」ことで乗り切れる問題ではありますが、ハードルが高すぎるとしんどいでしょう。
そういう場合は、しばらくは親と一緒に歩いているときに、一緒に笑顔で挨拶する体験を積み重ねるといいですね。
場合によっては、「1日10人の人に笑顔で挨拶して、何人が笑顔で挨拶を返してくれるか記録していこう」というように、ちょっと方向性を変えてみてもいいかも知れません。
大事なコトは「どうしたら、ハードルが下がるだろう?」という発想で考えること。
ジョギングの場合は、事情が違います。
「やれなかった原因」を分析する必要があります。
- そもそも3キロ走るだけの体力がなかったのか。
- 暑すぎて死にそうでめげてしまったのか。
- 朝起きるのが遅くなって走る暇が取れないのか。
- シューズが合っていなくて、足を痛めてしまったのか。
等々。
考えられる要因を挙げていって、それら1つ1つについて、「では、どうしたら、それをクリアできる?」と考えてみましょう。
ただ「がんばって早起きして走れ!」というより、実現しやすくなるはずです。
もちろん、それでも最後は「心のハードル」の問題が残ります。
その時は、親から「これを達成できたら、達成記念で○○しよう!」というご褒美提案があってもいいでしょうね。(^^)
もちろん、ご褒美ではなく、その子にとって、それをクリアすることにどれだけ価値があるのかを理解させて心が動き出せば、それにこしたことはありませんが。
1-3.「忘れていた」場合
本人にとって、あまり切実でない目標の場合は、これが起こります。
本人には切実じゃなくても、親と話し合って「がんばろう」って決めたのであれば、その意味を親子で話し合いましょうね。
そして「忘れる」ことについては、「忘れないように心がけて!」と励ましても意味がありません。
「思い出す」ような仕組みや仕掛けを用意する必要がありますね。
大人であれば、スマホのリマインダー機能を使うとか、ツールに頼ることができますが、さて、子どもの場合は?
ぜひ、親子で知恵を出し合ってみてください!
2.達成目標「××までに、○○を達成する」のチェック
こちらは「11月の空手の昇段審査で茶帯を取る」とか。そういうタイプ。
達成はまだ先かも知れませんが、着実にそこに近づいているのかをチェックしましょう。
目標達成に必要な要素を、まず分解分析。
そして、それら1つ1つをクリアするために必要となる要素(努力、準備)を抽出します。
そうなると、「1つの目標」ではなく、そこに至る複数の行動計画の問題になります。
つまり、プロセスを管理することになりますので、結局の所上記1に戻ることになります。
そこを親として、丁寧に分解して1つ1つ、課題を設定するお手伝いができるといいですね。(^^)
3.どんな目標だって、分解・分析すれば達成できる!
単純に「できた・できなかった」という2分法で終わってしまうと、すべてが結果論になってしまいます。
あるいは心の問題にしてしまうと、「がんばれ!」と励ますか、「もっと意識しなさい!」と無駄な叱責をするしかなくなります。
目標を分解分析すること。
ある行動の前後に起こる行動を変えること。(「朝早く起きる」の前の「目覚ましをセットする」とか「早く寝る」とか「そのために、早く帰宅する」とか。)
そういうふうに反省の仕方を変えることで、目標がぐんと手の届くものに近づいて来ます。
ぜひ、親子で2022年の「できたこと・できなかったこと」を振り返りつつ、これから本格的に始まる2023年を最高の一年にしましょう!