「読書(あるいは読書力)とは何か?」を定義する試み

現在、「読解(力)」に関する書籍や文献をひもときながら、「読書とは何か?」についての自分なりの定義を作ろうと模索しています。
 
これはその現段階での定義の試作品です。
 
自分自身の論文メモとしての価値しかないのですが、誰か物好きな方からフィードバックがあるかも知れない!と期待と、読書をとらえ直すことで新しい本の読み方と出会える人がいるかも知れない!という期待から公開します。

目次

「読書」に関する定義の試み

一般的に「読書」とは「本を読む行為」そのものを指します。しかし、読書の目的が「書籍そのもの」に向かうこともあれば、「書籍を読んだ後の何か」に向かうこともあります。
 
そこで、第一段階として次のような定義を用意してみます。

読書とは、ある目的のために、一冊ないし複数冊の書籍を読む作業である。

これに補足的に次のような解説を付けてみます。

  • 単に本と向き合い、コンテンツを読み思索する作業にとどまらず、前段階としての目的に見合う本(群)を選び、読書のテーマを設定する作業、後段階として、読み取り、あるいは再構築した情報を目的のために活用する作業までも含む。
  • 読書の目的は、書籍そのものを理解あるいは楽しむこと、および書籍から読み取り、あるいは再構築した情報を活かして何かを成し遂げることである。
  • 何かを成し遂げるとは、短期的には新しい知識・技能・態度・思考のフレームを手に入れ、それを活かすことであり、長期的にはそれを自分のあり方、知性・思考力の変容として成就させることである。

ある意味で、読書という枠組みを作り直す「リフレーム」ですね。
 
私の中では読書をリフレームすることは、そのまま自己成長・自己変容のゴールとビジョンを「リデザイン」することにつながる大事なことだという認識です。

「読書力」に関する定義の試み

読書を以上のようにとらえたとき、それを形作る「読書力」は次のように再定義することが可能でしょうか。
 
まずは「読書力」の大枠に関する定義です。

自身の設定した目的を達成するために、読み方を考え(読書戦略)、情報を読み取り、それを活かす力である。

その上で、やはり補足的に次のような細かな構成要素を列挙してみました。

  • ミクロ視点で言葉の意味を読み取り、推論もからめながら文、文章の理解を構築する力。
  • マクロ視点で構造を把握し、推論や知識との統合をしながら、書籍の主張とそのロジックを把握する力。
  • 書籍に書かれている主張や情報を正しく読み取ると同時に、著者が意図したであろう、書かれていない主張を推論する力。
  • 設定された目的を達成するための、
    ・ある一定のテーマの元に複数の書籍あるいはその他の情報を戦略的に読み、主張と情報を整理、取捨選択する力。
    ・あるいは、本の読み方、メモやノートの活用法、記憶への残し方などの戦略・仕組みを構築し、活かす力。

もう少し、様々な文献を当たりながら、言葉を整理し、MECEな定義を完成していきたいと思っています。
 
ご質問、ツッコミなどお待ちしております!

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この記事を書いた人

フォーカス・リーディング主宰者

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