電子書籍についての若干のおまけ的考察

昨日、東京でフォーカス・リーディングの入門講座をおこないました。
 
その時に「電子書籍とはどうつきあっていったらいいでしょう?」という質問(相談)を受けました。
やはりこの時代、電子書籍をフル活用していらっしゃる方は大勢いらっしゃるわけです。
 
ただ、上手なつきあい方が分からない、と。
 
電子書籍は便利ですし、メリットもたくさんあります。
しかし、その一方でデメリットもあるわけで。
 
電子書籍を読書に取り入れたいという方は、こちらの記事を一度読んでみてください。

まぁ、メリットもデメリットもあるというのは、どんなメディアでも同じ。
大切なことは、それらの特性を熟知した上で、それとどうつきあうかってことですよね。
 
石から紙、ラジオからテレビ、映画からテレビ、テレビからネット(パソコン)など、メディアが変わる時に問題になるのは、新しいメディアの特性を考えずに、古いメディア時代に培ったやり方でやり続けてしまうこと。
 
メディアが変われば、受け手の反応はまったく変わります。
それを知った上で、時間的にも、空間的にも広い視野で成果・効果を俯瞰しながら、新しいやり方を模索しなければ。
 
マーケティングの世界では、そのあたりがリアルに研究されていて、常に最新の情報が出てきますが、教育の方は…。
先生達はもっと「効果」に敏感になっていいはずなんですけど!

 
 
今のところ、そういう新しい方法が確立していない以上、「学びの中に電子書籍は取り入れない方がいい」というのが、私の現段階での結論です。(クラウドを活用した問題演習は「読む」作業ではないので、まったく別問題です。)
 
ただ、1つどうしても電子書籍に頼らざるを得ない、頼った方がメリットが大きい場合もあるんですね。
それは「文字の大きさやフォントを調整できる」という機能がもたらすメリット。
 
視覚的に障害を持っている方には、これはとても大きなメリットです。
読書が苦手な子どもにもね。
 
例えば、こんな例もあります。

 internetcom.jp 
http://internetcom.jp/interestingly/20130926/1.html
http://internetcom.jp/interestingly/20130926/1.html
 jp.news.gree.net 
GREE ニュース
http://jp.news.gree.net/news/entry/1131296
つい言いたくなる話題がみつかるGREEニュース。編集部がリアルタイムに選定したおすすめニュースをお届け。話題の情報がいち早く見つかります。

※2017/4/8追記:どちらのニュース記事も削除されてしまったようです…残念…

過去に、私の速読講座でも極度の乱視のために矯正視力が0.2程度しか得られず、普通の本を読むことが困難という方がおられました。
その方には、結局、iPhone 6proのKindleでトレーニングをしていただいたんですよ。
その方が断然速くなりました。実際。
 
ただ、記憶への定着を補うため、章が終わる毎に内容を整理してメモを取るようにしていただきました。
 
大きなメリット(文字を大きく表示できる)を享受する一方で、デメリット(記憶に定着しづらい)が発生するなら、それを補うような取り組みをしたらいいわけですから。
 
 
とはいうものの、なんですね。
この「読みやすさ」も、そのメリットがデメリットを上回る場合には使いましょう、というだけの話なんです。
 
実際、この「読みやすい」が問題でして。
 
こちらの記事にも紹介しているのですが、読みやすい文字で書かれた文章は学習効果が下がる可能性があるんです。

元ネタの論文はこちら。

フォントを読みづらいものにしただけで学習効果が高まるだろう、と。
 
つまり、脳をフル回転させることのメリットと、読みづらさから生まれるデメリットのバランスをどうとるか、という問題です。
 
読みやすさをとった方がメリットが大きいのはどんな場面?
 
読みづらさを放置してでも、手に入れるべきメリットは、学習全体で何をもたらすのか?
 
そんなことをトータルに考えるべし、ということを、この記事は示唆してくれています。
 
電子書籍が便利だって感じている方は、その便利さの裏側で何か失っていないかってことは、常にリアルな実感と何らかのデータで検証しておきましょうね!

さらに若干のICT系おまけ記事

電子書籍から離れますが、電子書籍ならではの読み上げ機能などによって、様々なタイプの学習障害を持つ人達に福音をもたらす可能性も多分にあるんですよ。

電子教材の反復学習機能、ビッグデータを活用した「生徒一人一人にマッチした出題」ができる機能などは読書とはまったく別次元ですが、とても効果的です。

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