読み聞かせのスピードはゆっくりがいい?速めがいい?

こんばんは。読書と学習法のナビゲーター、寺田です。

読み聞かせの朗読スピードは、ゆっくりがいい?速い方がいい?

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そんなお話をご紹介します。
 
過去に、「読み聞かせは、さらさらと親のペースで読んでいいんですよ♪」という解説を聞いたことがありました。
 
自分の実感とはズレて感じられたものの、特に反論する根拠もなく「へー、そんなもんですかー。」と聞いておりました。
 
今、小学校の読み聞かせボランティアにも参加していますが、そこで講師や指導者として来てくださる方も、基本的に「我流を極めた」というレベルの方々でして、特に科学的な根拠があって語るという感じではありません。
 
もちろん、長年の経験に培われたノウハウというのは、それはそれで侮りがたいものがあるわけですが。
 
 
ただ、「おばあちゃんの知恵」的なものが、科学的に検証してみたら単なる都市伝説に過ぎなかったということも多いわけでして、読み聞かせという作業も、何らか科学的な根拠を持って、軌道修正していくべき部分はありそうだなぁと感じます。
 
んで、本題の「読み聞かせのスピード」のお話。
 
たまたまなのですが、こんな論文を発見しました。

結論をぶっちゃけますと、

Results provide important information for the practice of shared book reading suggesting that to increase attention to print, speed should be reduced.
▼寺田のてきとー訳
結果から重要なことが導き出せる。それは、読み聞かせをおこなうに当たっては、文章への注意力を高めようと思えば、ゆっくり読まなければならないということだ。

なんでも、簡単な本、難しい本の2種類を用意して、ゆっくり(子どもが話すスピード)と読み聞かせした場合と早口(大人の普通のしゃべるスピード)で読み聞かせした場合に、子どもの本(活字)への注意力はどうなるか、という話。
 
※ただし、これは小学校1、2年生の実験ですので、高学年に同じ結論が言えるかどうかは不明です。
 
簡単な本であればどっちでも変わりがなかったらしいのですが、難しめの本になると、明らかにゆっくり丁寧に読んでやった方が、注意力高く本に食らいついてきたそうです。
 
これについて、こんな感じで解説されています。

these results suggest that to increase the attention to the printed text of a difficult book, the adult can simply reduce his or her reading speed.
▼寺田のてきとー訳
これらの結果は次のようなことを示唆している。すなわち、難しい本の文章に対する注意力を高めようと思ったら、大人は読んでやるスピードを単純に落としてやることだ。

ということで、むかーし聞いた「早口でいいんですよ」というのは、その人がたまたま、経験的にそう感じたということであって、恐らく何か学術的な根拠があったわけではないんでしょうね。
 
あるいは、この実験ではあくまで「注意力」しか測っていませんから、何か違う要素に働きかける効果のことを語っていらっしゃったのかも知れません。(多分、それはないと思うのですが。)
 
 
ということで、経験的につかんだノウハウってのは、どっかで学術的な検証を経ていかないといかんなーと思った次第。
 
何らか参考にしていただければ幸いです。(^^*♪

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