本から自分に必要な情報をいただく!…だけではダメなワケ

読書って、極めて個人的な作業ですよね。
 
そのやり方が他人とどう違うのかとか、
このやり方でいいのかとか、多分、
あまり考えることはありません。
 
いや、もちろん「読書」にまつわる本は山ほど
出版されていますし、いわゆる読書法なんてものが
広く認知されていることは確か。
 
でも、その前提となる「読む」作業の中身とか
「理解する(分かる)」の尺度とか、
そんなことが本当に、その本と読者で共有されているか
はっきりいって分かりません。
 
例えば、頭の中で音にして読んでいるのかとか、
小説を映像に変換して読んでいるのか、
言葉のまま味わっているのかとか、
そんな「個人にとってみれば当たり前のこと」が
人によって違うんですよね。
 
だから、昨日の記事のようなすれ違いも
起こってしまうわけです。


 
 
ただ、読書を
自分に必要な情報を抜き出す作業 
ととらえるのか、
本に書かれている文章を理解し、
それを1つの作品として、
主張と論理あるいは想いを汲み取る作業
 
ととらえるのかは、単なる「違い」じゃないんですね。
 
これはそもそも、目指す目的が違う
まったくの別の行為

 
拙著『フォーカス・リーディング』では、
前者を狩猟採取型読書と呼んでいます。
 
すでに成果物として世にあるものを
効率よくいただいてこよう、というわけです。
 
後者の中でも、自分の中になかったものを
苦労して読み取ったり読み解いたりする読書を
農耕型読書と呼んでいます。
 
こちらは未来の豊かな実りのために、
今の収穫を断念して、足下を耕していこう、というスタンス。
 
 
目的が違うわけですから、
どちらがいいとか悪いとか、そういうことを言う必要はありません。
 
本来は。
 
でも、狩猟採取は、今の自分の能力を
越える収穫は手に入りません。
 
そして何か成果を得ようとしたとき、
常に誰かが出してくれた成果物を頼りにするということは、
前人未踏の世界には絶対に踏み出せないということ。
 
 
それに対して、農耕型は、
著者、書籍の胸を借りて、自分自身を育てていきます。
 
著者の世界観をトレースする。
 
著者の世界を見るフィルターをいただく。
 
思考回路をコピーする。
 
難しいロジック、込み入った話を丁寧に読み解くことで、
思考力を鍛える。
 
 
そうやって手に入れたタフな思考力、
自分の経験を越えた視野によって、
前人未踏、自身未経験の世界をたくましく
開拓していく力を手に入れるのです。
 
時代が変わり、世界が変わっているんです。
 
未来も今と同じレベルの自分でいていい訳がありません。
 
 
だから!
 
確かに、今は「この情報だけ手に入れられればいい」と
思っているかも知れませんが…。
 
それと並行して、あるいはそれを通じて、
自分を育てていく成長戦略も持っておきましょう。
 
未来のために!

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