PIRLS的「読書力」についての若干のメモ

以下、今後の資料とするためのメモです。

PRILSにおける読書力の定義

PIRLS 2001 defines reading literacy as the following:
The ability to understand and use those written language forms required by society and/or valued by the individual. Young readers can construct meaning from a variety of texts. They read to learn, to participate in communities of readers, and for enjoyment

日本語訳(寺田のテキトー訳)

2001年のPIRLSでは「読書力」を次のように定義している。
社会から求められるような、もしくは個人的に価値があると感じる文章を理解し、活用する能力。
年少の読み手は様々なテクストから意味を構築することができる。
彼らは学ぶため、読者のコミュニティに参加するため、そして楽しみのために読む。

読書の目的

purpose for reading refers to the two types of reading that account for most of the reading young students do, both in and out of school: (1) reading for literary experience, and (2) reading to acquire and use information.

日本語訳(寺田のテキトー訳)

読書の目的は、生徒達が学校の内外でおこなう読書の大半を占める2つの読書タイプに関連する。
(1)文学的な体験のための読書
(2)情報を取得し、活用するための読書

読解のプロセスについて

Processes of comprehension refer to ways in which readers construct meaning from the text. There are four comprehension processes: focusing on and retrieving specific ideas; making inferences; interpreting and integrating ideas and information; and examining or evaluating text features.

日本語訳(寺田のテキトー訳)

理解のプロセスは、読み手がテクストから意味を構築する方法に関わる。そこには4つの理解プロセスがある。
特定の考え方に焦点を合わせ、汲み取る作業。
推論する作業。
知識と情報を解釈し統合する作業。
テクストの特徴を検討ないし評価する作業。

子どもに「読書力」をつけさせるための課題

以下、雑記・備忘録レベルのメモ。
 
このPIRLSは、その「Processes of comprehension」(以下の註で再確認)の解説を読む限り、「文」あるいは「文章」を正しく読解する能力があることを大前提としています。

  • A.特定の考え方に焦点を合わせ、汲み取る作業。
  • B.推論する作業。
  • C.知識と情報を解釈し統合する作業。
  • D.テクストの特徴を検討ないし評価する作業。

その上でテクストおよびすでに持っている知識や思考力をどう統合して、何かの目的を達成する力をテストしようということのようです。(実はもっと奥が深いものなんですが、とりあえず「読解力テスト」の部分にだけ絞ってみると、ですね。)
 
ある意味で、上記註のAですでにミクロレベルの読解作業を越えています。文章そのものの解釈ではなく、特定の意図を持った読み取り作業になっているわけです。
 
この段階で日本の読書指導には存在しない概念になっているといってもいいでしょう。
日本は「読解」というと、あくまで接続詞や指示語の使いこなしなど文章の解釈・ミクロの分析が中心です。
 
「本」となると、ほとんど指導らしい指導はなく、適当に読んでそれっぽい感想文を書かせる程度。
 
またB,C,Dについては、三角ロジックやアナロジー思考など、論理思考の基本的な部分を指導しておく必要もありそうです。
日本の小学校教育を見るに、「論理」のかけらも見当たりません(といっては言い過ぎでしょうか)から、これはかなり革命的な作業が必要かも知れません。
 
しかも、これが小学校4年生を対象として実施されているということは、小学校3年生までにそれらを指導しようって話になります。
 
今のところ、日本はこのPIRLSそのものをスルーしていますが、今後、本当に国際社会で経済的に勝ち残っていこうと思うなら、これら読書力を正面から取り組んでいく必要があるでしょうね。
 
 
もう少し文献にあたりながら、情報を整理しつつ、考察を深めていこうと思います!

 

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