「本が苦手」な子どもでも年間50冊以上を確実に読ませる仕掛け

昨晩は、社会人のみなさんとの読書会でした。
 
課題図書は2012年に出版され60万部のベストセラーとなった『スタンフォードの自分を変える教室』。

340ページある本ですが、ロジックも分かりやすく、日本語訳も読みやすい上に、内容が非常に興味深い!
60万部売れたわけですよ。えぇ。
 
でも、これがなかなかしんどいわけですよ。
 
「うげっ、340ページもあるのか!」
「どれくらい時間がかかるだろう…」
 
そう考えるだけで、本を買って、気合いを入れて読み始めた人でも徐々に気持ちがフェードアウトしていきます。
 
人間、「見積もりができない」作業って、モチベーションが上がらないんですよね。(^^;
 
実際、本をそれなりに読む人種のはずの読書会メンバーでさえ、このベストセラー書を読んだ人は9人中2人しかいませんでした。
 
「存在は知ってた」らしいのですが。
 
私が読書講座の基礎スキルとして速読技術を強くお勧めするのも、そこなんですよ。(といっても読書会のメンバーには一切、速読講座の話はしませんが)。
 
速読技術を手に入れることで「見積もりが取れる」ようになり、こういう分厚い本でも気軽に手にとれるんです。
 
今回の課題図書であれば、「これくらいの内容、ページ数なら、線を引きながら読んでも40分で1回いけるな」という感じで。
もっと内容が込み入った(濃い)本とか、難解な本であればもっと時間がかかるわけですが、それでもおよその見積もりが可能です。
 
 
じゃ、子どもに年間50冊の本を読ませるのにも、速読を身につけさせろってこと?
 
── いえいえ。そうではありません。子どもの場合は、事情がちょっと違うんです。
 
別に「速く読めるから、読書が習慣になる」のではないんですね。
というか、読書の基本ができていない子どもは速読できませんから!
 
小学生で元々読書が苦手な子どもは、読書習慣を作るのが第一
それと並行して、集中力アップトレーニングと速読トレーニングをしていくことで、徐々に読書が楽で身近なものになっていくんです。
 
速読トレーニングの効果が現れて、日常の読書の負荷が下がるようになるのは3ヶ月くらい経ってからでしょうか。
 
 
その前に、いかにして読書を習慣にするのか?
 
 
その仕掛けが、実は「読書ポイントカード」なんです。
☆表面
BookPointCard-1
☆裏面
BookPointCard-2
 
このカードに、本を1冊読むごとに、こんな(↓)シールを1枚、ポイントカードに貼っていきます。

 
読んだ本の内容によってシールの種類が変わります。
15枚たまると図書カード500円分と交換します。(ただし月2枚までですが…)
 
最初のうちは読みやすい本ばかりでも問題なし。ただし、週1回は読書に関する記録を提出させます。(本のあらすじと感想を3行ずつ書かせています。)
 
また、カード3枚目以降は、1枚のカードの中に、3種類以上のシールが貼られていないといけません。これによって、単に量をこなすだけでなく、幅を広げていけるように工夫しています。
 
講座に通い始めて速読トレーニングの効果が出始める前から、このポイントカードによって読書のモチベーションを高めて、積極的に本を読めるようにしているんです。
 
 
たったこれだけ?
 
 
そう。たったこれだけ。
 
 
でも、結構、効果があるんですよ。(^^)
 
それまで読書数ゼロだった子が、週1冊読めるようになるものなんです。
 
1年も経つと、古典的な作品(「安寿と厨子王」とか「十五少年漂流記」とか)無理なく読めるようになってしまいます。
その頃には速読トレーニングの成果も、相乗効果で上がっていますから!
 
 
勉強でも読書でも、「ご褒美」を与えることについての賛否はありますが、最初のきっかけとしてモチベーションを上げてやる仕組みはあった方がいいですね。
 
もちろん、本当に本が楽しくなって、読書力が上がっていくような仕組みを用意して、徐々に「ニンジンで釣る」状態を卒業しなければなりませんがね!

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