【高校受験】夏休み、どこまで勉強したらいいの?(理科・社会編)

今日も今日とて入試ネタ。
 
まだまだ部活動の試合が終わっていない子もいれば、部活動は終わっているけど、燃え尽き症候群的ヌケガラ状態を引きずっている子もいるでしょうね。(^^;
 
もちろん、夏休み開始と同時にキリッと受験モードに切り替わっている子もいると思います。
 
前提となる学力もバラバラ、1学期段階での受験勉強への取り組み度合いもバラバラ。
 
それでも、「入試」という受験のゴールは同じですし、2学期に入れば、定期考査対策と受験勉強とを両立させなければならないわけで、この夏休みをどれだけ充実させられるかは、その後を考えるとかなり重要です。
 
ということで、塾に行っている子もいない子も、どう勉強に取り組んだらいいのかということについてガイドライン的な話を書いてみようと思います。
 
ただし、進度の考え方は理科と社会に限定しています。
これは学力の習熟度合いに関わらず、同じペース設定ができるからです。(問題演習が必要な教科は、時間がどれだけかかるかが読めませんので。)

1.基本的な考え方

1-1.理解も記憶も「回数」の関数だ!

どれだけ気合いを入れて丁寧に勉強したり、難解な問題に取り組んだとしても、一気に緻密で高度な理解・記憶を作れるものではありません。
 
ですから、基本的に12月までかけて学習を何層も何層も重ねていきながら、徐々に理解・記憶共に精緻化していけばいいと気楽に考えましょう。
 
また、基本レベルの知識・理解が定着し、自由自在に出力できるようになってから、応用的な演習に取り組むのが筋です。
いきなり応用問題に取り組んでも、負荷がかかりすぎて、時間と労力を無駄に浪費することになります。
 
何度も紹介していますが、考え方としては、こちらの記事に書いた「Uのプロセスをたどる」ということになります。

ただし、このUのゴールを「基本レベルの力を完成させる」に置きますので、9月以降、やや応用的な問題のU、私立レベルの問題のUという具合に何層も重ねていくもんだ、と理解してください。

1-2.時間のかかる作業は後回し

丁寧に白地図に記入していったり、ノートを作ったりといった、時間のかかる作業も、よほど元々のレベルが高くない限りは、この段階ではお薦めできません。
丁寧にやろうが、ざっと流そうが、長期の記憶で考えると「1回の体験」に過ぎないからです。
 
むしろ、基本的な事項を網羅的に押さえて、ある程度、問題に取り組んでから、そういった作業をする方が効率的ですし、効果も上がります。
 
今までざっと「細切れの記憶」「表面的な理解」だったものが、作業を通じて整理・統合されていくからです。

2.記憶系は「単純入力体験」×3+「簡単出力体験」×7+「筆記出力体験」

2-1.チェックペンで語句を消しつつ読む

理科・社会の記憶中心学習は、ひたすら教科書を読むというのが、学習の第一段階です。
このとき、チェックペンで「ここは暗記したい」と思う数値や語句をすべてマーカーさせておきます。
 
これは、学習の第一段階ではありますが、何回も繰り返し読んだとしても「思い出せる記憶」にはなりません。
 
「これでアタマに残るの?」という不安は、まったく必要ありません。(どうせ憶えていませんし!)
ですので、ひとまず「あー、これは分かってる」と、教科書のすべての言葉を軽く読んでいける状態が作れればOK。

2-2.記憶は「思い出した回数」に比例して強くなる

「使い物になる記憶」を作る上で、大事なコトはチェックシートを使って思い出す作業を何回も繰り返すこと。
 
チェックシートで語句・数値を隠しながら黙読します。思い出すのに使っていい時間は1秒。
読むペースで思い出せない言葉は、シートをずらして答えを確認します。これを何回も繰り返すことで、普通に読む感覚(ペース)で消された言葉を思い出しながら読み進められるようになったら終了です。

2-3.紙に書く作業を通じて、記憶を精緻化する

そのレベルまで到達できたら、最後に、消された語句をノートに書きながら思い出す作業をおこないます。
口で言うのはできたのに、書こうとすると書けない…ということも起こります。漢字は特にね。
 
そこは本物の記憶じゃなかったと理解しておけばOK。付箋を貼って「やり直し」の印をつけておきましょう。
 
この作業を「付箋のついた問題だけ、翌日以降にやり直す」ようにして、できたら付箋をはがします。
すべて付箋がはがれたら終了。

3.ちょっと実践的な出力体験

3-1.素振りからトスバッティングへ

2の作業では強固な記憶を作ったとしても、手に入るのは、ある意味で「単純な記憶」です。
それを、ちょっとだけ角度を変えて演習をおこない、「アタマに入れた情報の使い方」を確かめていきます。
 
言ってみれば、2の作業は野球でいう素振り。
ひたすら型通りにおこなうわけです。
 
でも、それだけだと「飛んでくる球に合わせる」作業ができないままなので、少しずつボールを打つ練習をしていくわけです。
まず、近くから軽くボールを放ってもらってそれを打つ、トスバッティング。
そして、コースを決めてリズムよく投げてもらう・・・みたいな感じですね!

3-2.テストではなく現状確認だから気楽に!

ただし、テストではなく、記憶に入っている情報の使い方を確認したいだけなので、問題を解く(答えを考える)のに使っていいのは1秒だけ。
 
1秒以内に思いつかない問題はすぐに答えを確認して、自分の持っていた知識をどう使えば良かったのか確認します。
 
これを何回も繰り返して、スムーズに全問正解するまでやります。もちろん、2回目以降は正解した問題は割愛しますので、どんどん時間は短くなりますけどね。

4.基本・標準レベルの問題を2種類完成させる

3のやり方で、教科書の章末に付いている問題と、薄い問題集の基本・標準レベルの問題を完全に暗記してしまいます。
ここまでを夏休み中に終えられれば、ひとまず安心。

5.それが終わったら?

ここまでで基本が終わりますので、次に取り組むべきは「思考力」を必要とする問題とか、地図・雨温図、統計データ、複雑な計算などを活用しなければならない問題に挑みます。
 
冒頭に「今はやらない」と言っていたものは、この段階でやるといいですね。
その時、模擬試験・実力考査などをマイルストーン(通過点)としてとらえ、いつまでにどの要素を攻略するか?という発想で取り組むといいですよ。
 
そして、そこまでに勉強したものが、模擬試験でどう手応え、点数につながるのかを確認して、勉強のやり方、やるべきポイントを再確認していきます。
 
このあたりは、こちらの記事に詳しく書いていますので、よろしければどうぞ。

6.塾に通っている場合は?

塾に通っている場合は、その塾の長期プランを確認しておきましょう。
それに上手にのっかって取り組まなければ、労力が無駄になりますから!
 
上記に書いたことを塾と並行しておこなうのであれば、できれば塾で取り組む前の日に教科書の重ね読み(2の内容)をこなします。
それで、塾でやる問題を3のステップとして利用するわけです。
 
特に一斉授業で、ひたすら問題演習と答え合わせだけをやる塾の場合、これをやっているのとそうでないのとでは、夏休みが終わった段階で実力に大きな差が生まれているはずです。

7.おまけ資料

ことのばで生徒さんたちに配った理科・社会の学習プランを、サンプルとしてご紹介しますね。
こんな感じでやってるんだなぁという「例」として確認してみてください。
ま、上に書いた通りのことが表になっているだけなんですけどね!

高校入試対策学習進行表(夏休み・社会)
高校入試対策学習進行表(夏休み・理科)

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