より長期に記憶するために効果的な学習はマインドマップじゃなかった!

勉強のモチベーションを上げる一番いい方法は、がんばった分、点数が上がること。
 
そりゃそうだって話ですよね。(^^;
 
でも、それが難しいから、勉強が苦痛になってきます。
 
それを何とかしたいというのが、この「ことのば」の1つのコンセプトなんですね。
 
そういうわけで、子ども達の夏休みの学習を、さらに効果的なものにするために必死な日々を過ごしております。
約5週間のプログラムを作りつつ、さらなる効果的なメソッドを調査…。
 
その中で1つ気になる記事を見つけました。(というか、前にも読んでいたのですが「要調査」扱いで保留にしておりました。)

タイトルには「書くことの効果」とあるのですが、元になっている英語の論文を見ると全然違うことが書いてあるんですね。(笑)
 
しかも、英語版WIRED.COMのタイトルもこんな感じですし。(汗)

中身を簡単に紹介しますと・・・

  • 勉強の効果を確かな記憶として残すために、次の3つの方法で大学生に勉強させたみた。
    1.詰め込み学習(テキストの繰り返し読み)
    2.コンセプトマップ(いわゆるマインドマップ的なもの)作り
    3.憶えていることを文章として書き出す。
  • テストは簡単な逐語テストと、推論テストの2種類。
  • 結論:コンセプトマップと詰め込み学習は「がんばった!」感は高いが効果はぼちぼち。
    特にコンセプトマッピングの効果が一番低かった。
  • 復習として文章として書き出す作業をした場合が一番効果が高いことが判明した。
    ただし、作文作業は「がんばった!」感が非常に低かった。

学習にはマインドマップがいいぜ!的なことが宣伝されますし、私もその効果を実感し、人にお勧めしていたのですが、実はそうでもなかったと。(苦笑)
 
ちなみに今回の記事で紹介された、学習に効果あり!とされたのは「書くこと」そのものではなく、自由に思い出しながら書き出す作業です。
その意味では、WIRED.JPの記事は誤訳(誤解)ですね。
 
この学習は「Retrieva Practice」(検索練習)と呼ばれ、記憶減退をゆるやかにする効果が認められています。
 
日本でその研究がどのくらいされているのか分かりませんが、アメリカでは様々なノウハウが提案されているようです。
 
その中の1つ「RetrievaPractice.org」は、ワシントン大学のPooja K.Agarwal博士(ph.D)らによって運営されているのですが、無料のレポートが配布されています。
 
そのレポートでは

  • あくまで「テスト」ではなく「学習戦略の一環」としておこなうべし。
  • Retrieval Practiceはエクササイズだよ。
  • 憶えている(理解している)ことと、そうでないことがはっきりするから学習効果が高いんだね。
  • その他の学習法は、確かに「短期記憶」を強くするのには効果的だけど、長期記憶への定着を考えるとこの方法がいいよ。
  • どの学年、どんな課題を抱えた子ども達でも効果があるよ。
  • テキストを変えたり、授業方法を変えたりしなくても、ちょっとの時間、この方法を取り入れるだけで効果が上がるんだ。
  • ただし、簡単にできるってことじゃないし、ふさわしいフィードバックも必要だよ。
  • 子ども達にもトライ&エラーを楽しみながら取り組ませたいよね。

的なこと(相変わらず、寺田のテキトー訳)が書かれています。
もちろん、その具体的な方法も。別に「文章を書かせる」だけがRetrieval Practiceではないんですね。

☆RetrievaPractice.org

☆Pooja K. Agarwal, Ph.D.の個人サイト

ということで、この方法を塾でどう採用できるか、方法論を調査しながら子ども達にも取り組ませてみようと思います!

参考文献:興味をお持ちの方は原典をどうぞ

P.S.

とはいえ、マインドマップにはマインドマップの価値(情報の整理と記憶につなぐ印象づけ、理解の精緻化など)があるわけで、そういったこれまでおこなってきた方法とどう組み合わせて、全体として効果の上がるものにしていくか、が問題ですね。(^^)

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