何度やっても間違っちゃう子には、どんな勉強をさせる?

学習法・学習指導

こんにちは。読書と学習法のナビゲーター、寺田です。
 
大人でもそうですが、子ども達の勉強を見ていると、どれだけたくさん学習をこなしても、それが「質に転化」しない子がいます。
 
例えばこんな話。
 
小中学生の英語クラスで、教科書を徹底的に丸暗記をさせています。
もちろん、素読みたいな意味の分からないものではなく、理論や考え方を解説させた上で、完全暗唱させるんです。

寺田
英子ちゃん、教科書ガイドを読んで、分からなかった部分があったら、ノートに赤ペンで書き込んでね。その後で、動画を見て解決したらOKマークを付けよう。それでも分からなかったら先生に質問してね!

Program 6だったら、セクションが1,2,3とあります。それをすべて暗唱させて、その後、Program 6のまとめのテストをさせるようにしています。
 
解説を理解出来ていて、英語をちゃんと暗唱(もちろんスムーズにミスなく英訳ができるところまで)できていれば、まとめのテストなんて簡単!…だと思うわけですよ。普通なら。
 
でも、勉強が苦手な子は、そこでほぼ壊滅的な状態になります。
 
なぜ? 暗唱は出来ていたのにね?って、ちょっと脱力加減になります。
 
 
原因はどこに?
 
 
それが最近、何かと話題の「メタ認知能力」というやつなんですね。恐らくは。
(いろいろと原因は複合的になっていますので、そう単純でもありませんが。)
 
例えば、

  • 読んで(解説を聞いて)「分かった」と「分からない」の区別がない。
    つまり「自分は分かっていない」が分からない。
  • 同じパターンが出て来ても、それを分類、整理できない。上の吹き出しの太字部分で、すでに学習が不成立状態だったってことなんです。
    1つ1つの表現について、例えば「これは前にも出て来たな。じゃ、こういう使い方ができるのかな?」みたいに、これまで学んだ(憶えた)こととの比較・対照から、より応用的な使い方を考えて見るなどの思考を一切働かせない。
  • 類推、推測、アナロジーが使えない。
    抽象的なことや、分かりづらいことが出て来た時、知っていることからアナロジー的に考えられない。

こんな感じで、次元の高い思考が働かないわけです。
 

寺田
ちゃんと憶えてないんだな。じゃ、もっとたくさん反復しよう、問題量をこなそう!

 
なんて思っちゃうと地獄が待っています。メタな認知能力がない状態で、何度も繰り返したところで、それは骨折り損になってしまう可能性が高いわけですから。
 
こういう思考回路は、大人になるにつれて働くようになる(使えるようになる)ものでもありますが、やはり小学校時代から意識的に使うように仕向けていく必要があるだろうなぁと思います。
 
とりあえず、今までの指導経験から、今回は、次のようなことを意識して取り組むように促していこうと思います。

  • 【英語】今日の学習内容で、過去に出て来た表現と同じものが出て来ていたら、それを2つともノートに書き出して比較しておく。
  • 【英語】なぜ、そういう語順になっているのか、自分で説明できるかを一文ごとに確認し、分からなければ、ノートに図解する。
  • 【英語】Programが1つ終わるごとに、そこで学んだこと(動画で解説されていたこと)を、自分でノートにまとめる。
  • 【数学】答え合わせをして、間違えた問題を専用ノートに書き写して、やり直す際に、自分が間違えた箇所に「なぜ間違えたのか」「どういう考え方が必要なのか」を色ペンで「ワンポイント・アドバイス」として書かせる。
  • 【国語】文章を読んで、よく分からない文(箇所)に波線を引く。接続詞を○で囲み前後の文脈を意識する。
  • 【国語】問題を解いて間違えた箇所は正解を読んだ上で、それがなぜその答え(正解)になるのか、その理屈をノートに書かせる。

 
実際問題、このメタ認知能力が学力アップの鍵を握っていますからね。
まずは、確認カードを作って、それを見ながら「自分自身の学習状況を振り返る癖」を付けさせようと思います。
そうやって、少しずつマスターさせていきたいところです。

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