国語や数学が苦手なんだけど、どうしたらいい?

昨日、英語が苦手な高校生のサポートをした話を
書いたところ、複数の方からこんなご質問をいただきました。
 
「数学や国語でも同じように挽回できますか?」
 
うぅ・・・
 
なかなか難しいところです。
 
英語なら大丈夫(短期のリカバーが可能)で、
数学・国語はそれが難しいというのは真実です。
 
そして、昨日の記事例ですと、
苦手とは言え、それなりに単純暗記のレベルは
頭に入っているとか、中学校の文法はだいたい
分かるとか、そんな「救い」がある状況だったんです。
 
 
どの教科であれ、社会科や理科の第二分野のような
「理解して記憶しているかどうか」という学習内容でない限り、
つまずいたところにさかのぼって丁寧にやり直す必要があります。
 
それは英語も同じ。
当然、基礎の基礎の部分でつまずいていて、
そこが理解できていなかったり、
まったく憶えていなかったりしたら、
そこから丁寧にやり直す必要があります。
 
これまで指導した例ですと、中2の冬休みの段階で
「英語がまったく分からない」(テストで20点程度しかとれない)
という状態だった生徒さんは、「基本のキ」から丁寧にやったため、
リカバーに9日間かかりました。
 
しかも1日4時間やったのでトータル36時間!
 
日本語文法、つまり言葉の構造からやり直して、
とりあえず中2の教科書を最初のページから、
勉強のやり方(手順)を指導しつつ、
9日間でほぼすべてを暗唱させました。
 
その結果、冬休み明けから何も指導をしていませんが、
学年末考査では80点台を取れ、それ以降、英語が
そこそこできるようになっています。
 
大学受験の浪人生に、やはり同じレベルから
指導したことがあります。
 
最初、かなりハイレベルな大学を目指していたので、
それに見合うレベルの問題の演習をさせていたのですが、
まったく成績が上がらない状態だったので、
基礎力チェックをしたところ、中学校2年生レベルの
英語がまったく理解できていないことが判明。
 
その時は1ヶ月かけて中学英語(高校受験英語)の
テキストを丁寧に学習させました。(^^;
 
 
今、英語の話ばかり書きました。
 
国語や数学は、英語以上に「基礎からの積み上げ」で
学力がなりたっているんですね。
 
数学であれば、証明の論証パターンは理解できているか、
方程式は理解できているか、というように
内容ごとに基礎力を確かめる必要があります。
 
国語の場合はもっと深刻かも知れません。
 
現代文でいえば、結局の所、読解力にまでさかのぼることになり、
英語のトレーニングのように「とりあえず、全部暗唱してしまえ!」的な
ノリが通用しません。
 
丁寧に読む、丁寧に考えるという作業を、
地道にやるしかないんですよね。
 

まぁ、どの教科であれ、
ちゃんと「現状確認」を丁寧におこなって、
そこをケアしながら、目の前の授業・テスト対策をおこなう…
そんなスタンスで取り組めば、それなりに短期間で
挽回は可能です。
 
とはいえ、やはりできるだけ早い時期に
ちゃんと手を打っておきたいところですし、
そもそも大前提として、勉強への意欲や集中力、
根本的な読解力・読書力や計算力の部分は
小学校時代に作っておきたいところですね。(^^*

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この記事を書いた人

フォーカス・リーディング主宰者

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