【子ども速読】読書のストレスを取り除くだけで…

子ども速読講座では、あまり「速く読む」ことを求めません。
 
あくまで読書が、ストレスのない、肩の凝らないものになることで、気軽にたくさんの本を読んでいけるようになればいいと考えています。
 
ですので基本は「ストーリーが十分に楽しめるように読むこと」なんです。
 
そのスピードがどれくらいになるかは、その子のそれまでの読書経験値次第。
少しずつ経験値を上げて行ければいいんですよ。
 
というか、言葉の力、読解の力がそんな一瞬で上がるわけがないんです。
じっくり育てましょう。育てる邪魔をするストレスを取り除きましょう。
それがことのば流子ども速読講座の基本スタンスです。
 
 
ちなみに、レッスン中に「読める!」というスピードと、実際に家庭で本を読むスピードもまったく違います。
 
教室では「速く読む練習」として読みますので、気軽にスイスイと読めてしまいます。
家に帰ると「物語を楽しむ」ことが目的になりますからね。モードもマインドもまったく変わってしまいます。
 
前に、こちらの記事でも書いたとおり。

例えば、今、在籍中の子で、トレーニングの時、『ずっこけ3人組』を平均1ページ3秒弱で読んでしまう子がいます。
 
本人曰く「ちゃんと理解して、楽しみながら読めています」とのこと。
実際、あらすじを書き出させると、相当細かく書き出してしまいます。
 
ですが、読書課題として本を持って帰って読むと1冊200ページに、平均40分かかっているんですね。
これは1ページ12秒くらいのペース。
 
そんなもんなんです。実際。
そして、このギャップをあえて埋める必要はないと思っています。
 
中学校に入って、受験勉強などをするときは、この速読の読み方を学習に活かせるようになるといいな、とは思いますが。今は本を楽しめて、言葉が豊かになり、読解力が上がればそれでよし、です。

速読指導者としては、そういうことを理解した上で、自宅や学校で最適な読み方ができるようなトレーニングをさせていかなければなりません。
 
 
今月から通い始めた女の子も、もともと本を読む習慣がなかったらしいのですが、4月に入ってから読書量が増えてきたとのこと。
国語が苦手なので、国語力、読解力が上がればということで、速読講座に通うようになりました。
 
最初は『ずっこけ3人組』を読んで、1分間で2ページ。1ページ30秒ペース。
 
50分間のレッスンを2回こなしたところで、だいたい平均して1ページ7秒くらいで読めるようになりました。
 
もちろん「読める」というのは、ちょっと語弊がある言葉であって、「読める気がする」ということだと、こちらとしては受け止めています。
 
目・視野の使い方、意識の使い方を変えてストレスを取り除いただけの状態です。それだけでも、プラシーボ効果も込みとはいえ、4倍のスピードになったわけですね。
 
それだけでも、この子は「読書って楽!」「読書って楽しいかも!」と思えたと思います。
速読講座の効果としては、ひとまず十分かな、と。
 
とはいえ、まだ使いこなせるようになっていませんし、定着もしていません。
今週の宿題として「今の、楽に読める状態を思い出しながら、1冊楽しんで読んでおいで」といって、ずっこけ3人組を1冊貸しています。
 
多分、今まで1時間半以上かかっていた読書が、1時間かからずに読めるようになっているのでは?と期待しています。
 
これが3ヶ月くらいたったころに、安定的に1冊を40分で読めるようになれば、読書はぐんと身近なものになるはずです。
 
そして、半年くらい経ったころには、読む本のレベルを上げていけるはずです。
その時は、またもっと遅いスピードでしか読めなくなりますが、その頃には1時間くらい静かに集中して本を読めるようになっているはずなので、きっとレベルの高い本もどんどん読みこなしていけることでしょう。
 
 
あとは、「本を楽しむ」ことと並行して、言語能力、言葉の処理能力を高める練習をしていけば、時間はかかりますが、揺るぎない「学ぶ力の基礎」が固まっていきます。
 
もし、小学生のうちに何をしたらいい?と悩んでいらっしゃるお父さん、お母さんがいらっしゃったら、ぜひ「まずは読書」をどうぞ。
 
今、ことのばでおこなっている速読トレーニングの方法や、読書への取り組ませ方を知りたい方は、拙著『子どもの速読トレーニング』を読んでみてください。
教室でおこなっていることすべてとは言いませんが、必要なことはしっかり解説していますよ。(^^)
もちろん、読書のストレスを取り除くためのトレーニングについても、具体的な取り組み方をご紹介しています!
 
『子どもの速読トレーニング』
子どもの速読トレーニング

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