「読書力が上がった!」の1つの指標

ことのばでは、「速読スピード(読書スピード)」を測定しません。

そういう「速さ」にこだわった数値には、ほとんど意味がないことが分かっているからです。

実は、これまで多くの速読教室の指導者から相談を受けてきた中で、みなさんが異口同音におっしゃったことがあります。

それは、「読書スピード(速さ)は、ほとんど学力・成績と比例しない」ということ。

「速読スピード」では何も分からない!

長文(あるいは本)を数分読んで、「じゃ、内容を書き出して!」とかいって速読スピードをチェックしたところで、どのくらいちゃんと本が読めているのかは測定できません。

だって、フォーカスを変えれば(「ざっと流れをつかむ」というフォーカスとか)いくらでも速くなります。
それはすごく重要な技術ではありますが、子どもの能力を評価する指標としては、ちょっと心許ないわけですよ。
(ひどい場合は雑に読み飛ばして、読んだことにすることだってありますよね。)

実際、速読のコンクールとかあってますが、その主催者からも、参加教室の先生からも、参加した生徒の保護者からも「速読はできるのに、学力に結びついていないが、何が問題なの?」という相談を受けているんです。(^^;

「スピード音読」を測定してみよう!

それで、そのFCグループには「初見のテキストを音読させて、そのスピード、読み間違い、抑揚の加減を点数化してみてください」ってアドバイスをしました。
(無視されて、採用されませんでしたが!苦笑)

この「スピード音読」は実際、その子の読書力をリアルに映し出します。

意識でとらえ、声に出している部分(可読視野)の何倍もの広さの視野(可識視野)で情報を先読みできていなければなりません。

これは、読書力が上がって、読解処理が自動化していないとできないことです。

読書力の向上に加えて、速読トレーニングで視野を緩める感覚もつかめると、さらに流ちょうに読めるようになるものです。

相変わらず本は読まないけど…!

先月、退会した男の子のお母さんからメールが届きました。

その子(小学校4年生の男の子)は、「本をまったく読まない(嫌い)」、「勉強もしない」、「たぶん、学校の授業も聞けていない」ということで、お母さんから連れてこられました。

ですが、あまりにもやる気がないからということで、半年で退会してしまいました。(集中力はずいぶんと付いたと思うのですが…)

そのお母さんから退会して2週間ほど経ってメールをいただきました。

正直、息子は、本も読まないし、何もせず、どうしたものかと、手を焼いているのが現状です。
しかしそんな中、最近では渋々読む国語の音読スピードが速くなっており、これには驚きました。先生のおかげだと感謝しています。

目に見えないながら、少しずつ効果が出ていたんだ…!

私たちはどうしても、「目に見える成果」を求めてしまいがちです。

でも、元がマイナスだったりすると、まず「ゼロに戻す」だけでも時間とエネルギーを使いますし、その間は目立った成果が見えないかも知れません。

でも、まじめにコツコツ続けている限り、経験値は確実に積み上がっていきます。勉強の成果っていうのは、しばらく地べたを這うような進行があり、時間がかなり経ってから、一気に上昇に転じるような幾何級数カーブを描くものですからね。

成果を焦らず、されど努力をたゆまず、見守っていただきたいものです!

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