2015年に小4の子ども達に読ませた作品

社会人向けの速読講座に来て速読技術と「本の読み方」を学び、大人になってようやく読書の楽しさと重要性に触れた皆さんが異口同音におっしゃる言葉。
 
「子ども時代に、もっとちゃんと本を読んでおけば、人生が変わったでしょうね。」
 
これは真実だと思います。はい。
 
自分は「これから挽回!」だけど、子どもには少しずつ本をたしなませたいという方のために、今、子ども速読講座で読ませている本をご紹介します。

ことのば子ども速読講座

今年の春、ことのば子ども速読講座では、小学校4、5年生の、読書に苦手意識を持つ子ども達を数名、受け容れました。
 
読書習慣のない子ども達に、どんな本を用意したら無理なく、いやがらずに本を読ませることができるか、いろいろ試行錯誤しています。
 
「これは難しすぎて読めなかった」と、渋い顔をされた本。
「あまりおもしろいと思えなかった」と、申し訳なさそうな顔をされた本。
面白さにはまって、シリーズを次々に読みたがった本。
いろいろありました。
 
記録として、小4の子ども達にどんな本を読ませてきたかご紹介します。

最初にお断りしておきますが、うちは「文化センター」内で開講されている一講座に過ぎません。
子どもの人数も数名から最大でも10名。
教室内に本棚があるわけではなく、あくまで「読書のきっかけ」を作るために本を用意しているに過ぎません。

読書が苦手な子でも無理なく楽しめる本

小4くらいで、それまで読書を敬遠していた子どもは長編ストーリーを楽しめません。
「かんたんな文章は読めるけど、本は読めない」という状態です。
起承転結を追っていけるようになるには、それなりの読書経験が必要だというのが実感です。
(これはテレビアニメ、映画などでも同じことですけどね。)
 
というわけで、最初は短編を用意して、ちょっとずつ読めるように配慮しています。
 
怪談レストランシリーズ
怪談レストランシリーズ

すべて10ページ以内(イラストも多い)ですし、内容もハラハラする(でもあまり怖すぎない)ものなので、本を読み慣れない子どもでもすんなりと活字の世界に入っていくことができます。

ちなみに名作短編集(長靴をはいた猫など)も用意し、怪談レストランシリーズに慣れてきたら読ませるようにしていますが、反応はいまひとつよくありませんね。(^^;
 
内容への興味もあると思いますが、まだ「言葉からの想像力」が十分に育っておらず、表面的に言葉・文字を追うレベルになってしまい、物語の奥行きを楽しめないのも原因だろうと考えています。
 
ちなみに『ごんぎつね』は教科書にも出てきますし、抵抗感がなかったようです。(だからといって楽しめたかどうかは不明ですが。)
 
『ごんぎつね』(新美南吉傑作選)
ごんぎつね

 
「短編の次」が非常に難しく、一章数十ページ程度のもので、内容が面白いものを探しているのですが、これがなかなか見つかりません。
 
小学校1年生の3学期くらいに、絵本を卒業して『かいけつゾロリ』あたりにはまってくれれば、恐らくある程度の長編小説も、すんなりと受け容れられると思うんですよ。
 
小学校低学年の保護者の皆様、ぜひ絵本の読み聞かせの次は『かいけつゾロリ』をどうぞ!
 
かいけつゾロリシリーズ
かいけつゾロリシリーズ かいけつゾロリシリーズ かいけつゾロリシリーズ

読書に慣れてきたころに読ませている、そこそこ長編もの

長編といっても1行36文字の14行程度でイラストも多く、ページ数も150ページ程度なので、それほどの負荷はありません。
 
教室では、怪談レストランを数冊から10冊くらいこなしたら、すぐにこちらを読ませますが、子ども達からは好反応です。
 
ズッコケ三人組シリーズ
ズッコケ三人組シリーズ ズッコケ三人組シリーズ ズッコケ三人組シリーズ

私たちオヤジ世代が小学校時代にはまって読んだ本として、かなり広く認知されている本ではないでしょうか。
私(昭和45年生)が小学校3年生くらいの時に、ハードカバーの本が出たと記憶しています。
シリーズが全50冊ありますが、子ども達は教室に早めに来て、待ち時間にもこの本を読んでいますよ。(^^*

このレベルの本は、いろいろなシリーズがありますので、書店に出向いて子どもが興味を示すものでいいと思います。
 
ただ、うちの教室では「親子で会話ができる」ということでロングセラーで読み継がれているものをご用意しています。

マンガ原作の小説シリーズ

ズッコケシリーズと同じレベルですが、「読み慣れた漫画が原作」ということで、子ども達はスムーズに活字に入っていけるのがこちら。
 
ONE PIECEシリーズ
ONE PIECEシリーズ ONE PIECEシリーズ ONE PIECEシリーズ

 
名探偵コナンなど、いろいろなマンガが小説として出されています。
どれもお薦めですよ。
 
ちなみに、映画原作の長編小説に『のび太と鉄人兵団』があります。
原作にはない星野スミレちゃんが登場したり、小説として読み応えのある内容にかなりアレンジされています。長期休暇にどうぞ。
 
『のび太と鉄人兵団』
のび太と鉄人兵団

1冊読み通す力が付いてきたところで読ませている本

「ズッコケの次」に用意しているのが、これまたオヤジ世代が若かりし頃に大ヒットした小説(映画にもなりましたよね?)宗田理氏による「ぼくら」シリーズ。『ぼくらの7日間戦争』というタイトルは記憶にあるのではないでしょうか?
 
『ぼくらの7日間戦争』
「ぼくら」シリーズ

 
「ぼくら」シリーズ(角川つばさ文庫)

複数の出版社から出ていますが、教室に常備しているのは「角川つばさ文庫」です。
出版社が違うと何が違うかといえば「イラストレーター」さんが違うわけです。当たり前ですが、中身は同じです。(笑)

子ども達にも読ませたい「難しすぎない名作」シリーズ

私が子どもの頃に読んで感激した本をとりあえず一通り用意しています。
このあたりになると、読書力を考えないといけませんね。
 
『15少年漂流記』
『15少年漂流記』

 
『海底2万マイル』
『海底2万マイル』

 
『二十四の瞳』
二十四の瞳

 
『だれも知らない小さな国』
だれも知らない小さな国

 
この「講談社青い鳥文庫」のシリーズは、名作ぞろいですし、挿絵もしっかりしているのでお薦めですよ。

ちょっと背伸びをさせてみる?という本

このあたりは5、6年生になってから読ませた方が無難かも知れません。
内容はすごく面白いので、4年生の終わりくらい(読んだ本の冊数が50冊を越えたら)の長期休暇とか連休とかに読ませてみるのもいいでしょうね。
 
『ドリトル先生航海記』
ドリトル先生航海記

 
『モモ』
モモ

 
どちらも「岩波少年文庫」です。このシリーズも名作ぞろいですので、ぜひ書店で物色してみてください。

「科学」に興味を持たせてみよう!

ここからは今から子ども達に紹介しようという本。
小説とはまったく違う世界ですが、興味と好奇心を広げるという効果を期待しています。
 
ドラえもん科学ワールドシリーズ
ドラえもん科学ワールドシリーズ ドラえもん科学ワールドシリーズ ドラえもん科学ワールドシリーズ

どれもマンガと解説文章が交互に出てきますので、楽しんで読めると思います。
が、気をつけないとマンガだけ読んで終わらせてしまう可能性も…!(笑)

こちらは爆発的に売れた本。「楽しく学べるシリーズ」100万部突破だそうです。
 
『なぜ?どうして?4年生』

 
 
こんな感じの「読みやすい本」から、子ども達の読書習慣作りをしていっています。
いわゆる「名作」にも、もちろん挑戦させたいところです。
小学校5、6年になって日本の歴史などを学び始めたら「伝記」ものも楽しくなるでしょうし、『ファーブル昆虫記』や『シートン動物記』といったものにも、小学校時代に読んでおかせたいものですね。(^^*

もし、お子さんがまだ小さいようなら…

もし、まだお子さんが小さいようでしたら、こちらの記事で紹介した読書指導の専門家が薦める本と「読ませ方」を参考にしてみてください。

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