3歳児に「厳しく躾け」をする意味

3歳頃って、まだ善悪とか、自分の行動が残酷だとか、そういう観念がありません。
 
本人は悪気なく、軽いおふざけくらいの気持ちでやっているかも知れないことが、大人から見たらショッキングに映ることがあります。
 
そういう時、どの程度厳しく叱りつけるべきかというお話。

スーパーマーケットで起こった、ちょっとした事件

昨日、3歳の息子とスーパーマーケットに買い物に行ったときのこと。
 
レジで会計をする時、息子がポッキーの箱(未精算)を持っておりました。
それでレジの男性が息子に「ピッして上げるよ」と笑顔を向けたわけです。
 
それに対して、あろうことか、息子は笑顔でポッキーの箱を男性の顔に投げつけてしまいました。
至近距離から、かなりのスピードで顔面直撃。相当痛そうでした。
 
親として丁寧にお詫びをするとともに、久しぶりに頭と腕をビシッと強く叩き、強く叱りつけました。

「諭す」と「次の行動を提案する」と「叱る」と

子どもが何かをやらかしたとき、私は3種類のパターンで躾けをします。

「どうしたらいいか」を諭す

社会通念上よくないことをしたとき。
誰かに対して迷惑をかけたり、不快な思いをさせてしまった場合ですね。
例えば「ゴミを捨てる」とか、「列の割り込みをする」とか。
場合によっては本人の安全に関わる場合も。
 
そういう場合は、いったん制止の意図を伝えるために強めに声をかけた後、丁寧に「どうしたらいいか」を語って諭します。

優しく「次の行動」を提案する

悪いことをしたわけではなく、単に失敗した場合。
例えば「お水をこぼす」とか「何かを壊す」とか。
 
そういう場合は「では、この後どうしたらいいのか?」を諭します。
失敗は悪いことではありませんから、厳しく言って子ども萎縮させるのはよくありませんよね。

厳しく叱る、時には叩く

滅多に手を出すことはありません。
それでも、誰か人の命に関わるとか、怪我をさせるとか、そういう場合は、かなり厳しく叱りつけます。
 
これは「やっちゃいけないんだ」ということを、強く刻みつけるためです。

理不尽な親の怒りは論外

単に親の期待に反することをしたからといって、語気を荒らげるのは絶対にNG。
例えば「急ぎなさい!」「早く靴を履きなさい!」みたいな、親の都合で勝手に子どもに怒る、みたいな話。
 
私も、子どもに厳しく言う時は、「悪いことだから叱るのか、期待したとおりにいかずイラついているだけなのか?」と自問するようにしています。

「悪ふざけの延長としての暴力」への対処

恐らくポッキーの箱を「投げつける」ことの重大性を、本人はまったく意識していません。
 
でも、3歳になったころから、ふざけて(仮面ライダーごっことか)人を殴ったり、ものを投げつけたりする行動が目立っていたんですね。
そのことで、私や妻は厳しく叱責していたんです。
今回は、そういう文脈での事件。
 
「こういうことは、ふざけてでも絶対にしちゃだめだ!」
 
ということを分からせるために、相当厳しく言い、頭を平手で2回、パシッと叩き、投げた右腕も2回、やはりバシッと叩きました。(たぶん、この子の躾け史上最高の厳しさ。)
 
さらに、いつもなら抱っこして帰る道を、手をつないだだけで(ほぼ無言で)帰りました。
 
その後、手を洗い、着替えさせた上で、ぎゅっと抱きしめ、ゆっくりと目を見ながら、人にものを投げつけることはダメなんだよと諭しました。
 
これでこの事件にまつわる「躾け」はいったん終了です。

3歳までに厳しく躾けるということ

私たちの世代(現在44歳です)は、たぶん、厳しく躾けられた世代です。
容赦なく叩かれてましたし。
 
うちの親も「3歳までは言葉は分からないんだから、叩いてでもいけないことを分からせないとダメだ」と、よく言ってました。
 
「叩く」ということは弊害も多そうなので同意しかねますが、「厳しく分からせる」ことは必要だろうと思います。

3歳までの躾けについての研究から

3歳までの躾けの重要性について、こんな研究があります。

こうした反応(衝動的・攻撃的な行動を引き起こす反応)の強さは人により様々ですが、遺伝要因と環境要因の双方が関わっているようです。
幼い子供が感情をコントロールできないのは当然のことで、彼らの偏桃体はしばしば過剰反応をみせ、かんしゃくを起こします。しかし、親が常に近くで愛情を注ぎ、しつけを行うことで徐々に過剰反応を起こしにくくすることができます。
ただし、3歳から3歳半を超えてもこうしたコントロールができないと、激しい感情の起伏や自己中心的な行動はエスカレートし、将来非行に走るリスクが非常に高くなってしまう…
(マイナビウーマン 2013.11.10より:原典はこちら

ポイントは「躾け」と「愛情」だと考えています。
 
愛情をベースにすること。理不尽さがないこと。
 
その前提で、子どもが理屈抜きで「これはだめなんだ」と理解できること。
それによって行動が矯正されなければ意味がありませんからね。
そこに語気の厳しさを越えて、体罰が入ることもあるかも知れません。
 
ただし、その後に優しくフォローをして、愛を伝えること。
 
まだまだ、3歳の息子の躾けについては、頭を悩ませそうです。(^^;
愛情をどういう形の躾けとして表現していくか試行錯誤していこうと思います。

おまけ:迷惑をかけた相手に「顔を見て謝らせる」ことの意味

今回は、レジの男性に、顔を見て「ごめんなさい」と言い頭を下げさせました。
 
息子は、たぶん形だけやらされているだけであって、その意味は分かっていないと思います。
それでも、小さいころから「形」を覚えさせることは大切だと考えています。
 
それが「相手に誠意を伝える道」だからです。
その意味とか心については、少しずつ成長していくうちに理解できればいいのではないかと。
 
こういう「心を伝えるために、形を整える」ことを「礼」と言いますよね。
 
神様を表す「ネ(しめすへん)」。
もともと、神様をまつる台を表す象形文字です。⇒解説
 
その横に「豊」という文字がついたのが「礼」(旧字体ではつくりが豊)。
「豊」はお供えの高坏に草木あるいは食物がのせられている象形文字。
 
これは、ご先祖様への感謝を示すための手順、儀式、儀礼を表します。
 
だから「礼」はもともと「形」から入るものなんですね。
(儀式で服装やら歩き方、礼の仕方までこだわるのはそのため。)
 
心あっての形であることは間違いありません。
でも、躾の第一段階で「形」を作ることも、とても大事だと思っています。

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