うちの子、大丈夫?「食いっぱぐれない」育て方って?

今朝(2015.12.03)の日経新聞に小さな記事ですが、かなりインパクトのあるニュースがありました。

野村総合研究所は2日、10~20年以内に日本で働いている人の49%の仕事が人工知能(AI)やロボットで代替可能になるという研究結果を発表した。

まぁ、ここ2、3年よく耳にするネタでもあるのですが、「野村総研から」「10~20年以内」「日本で働いている人」と、リアルに突きつけられると、やはり考え込まざるを得ません。
 
日本人の49%の仕事が代替可能になるということは、ですよ。

  • 【A】49%に含まれる職種に就かざるを得ないような育て方をしてしまうと、それこそ生きる道が閉ざされてしまいかねない。
  • 【B】逆に子育てと教育のあり方をシフトして、その時代を迎えられれば、51%の領域に全員が身を置いて49%分を自動化して労働力不足の問題を解消出来てしまうかも知れない。

というふうに考えられます。
 
問題は子ども達を49%の方か51%の方か「どちら側」に育てるか、です。
 
ちなみに、そのAIによって代替可能な職種というのはこんな感じ。

一般事務員、マンション管理人、給食調理人、教育・研修事務員、行政事務員、銀行窓口係、タクシー運転者、宅配便配達員、データ入力係、ホテル客室係、レジ係、列車清掃員、路線バス運転者・・・

逆に代替不可能だろうとされたのはこちら。

アートディレクター、アナウンサー、アロマセラピスト、インテリアデザイナー、経営コンサルタント、芸能マネージャー、外科医、マンガ家、ミュージシャン、幼稚園教員、理学療法士、レコードプロデューサー・・・

要するに「人のコミュニケーション力」や「クリエイティブな能力」が必要な部分には、当たり前ですが人が残るし、機械的な作業、生産性の低い作業はコンピューターに取って代わられるよ、と。
 
ま、当たり前ですね。
 
ただし、「人」である必要があったとしても、海外へのアウトソースや、クラウドソーシングによって、その単価は劇的に下がっています。AIにとって替わられなくても、「生きて行くには厳しい条件」での労働を余儀なくされる職種がすでにたくさんあります。
 
そして「アートディレクター」や「ミュージシャン」などクリエイティブな人たちは、「売れっ子」と「売れない人」の格差が昔から大きかったはずですし。
 
もはや「○○しさえすればなんとかなる」はとうの昔に幻想と化しています。
 
「大学さえ出ていれば」のはずが、スーパーのレジ打ちしか仕事がなかった人は大勢います。
「手に職を付けさえすれば」と思って資格を取ってもプロとして十分に稼げない人は大勢います。
 
でも逆に中卒だろうが高卒だろうが、自分の個性と得意とアイディアを活かして大成功(経済的に、ね)している人も大勢います。
 
昔なら「学歴」「資格」という印籠があれば安泰に過ごしていける世界がたくさんありました。
もう、その印籠が通用しなくなっています。大学を出ても、それに見合う(と大卒者が考える)職が得られなかったり、職にありつけたとしても期待する給料(昇進・昇給)が得られなかったり、途中で首になったり、倒産したり。
 
逆にそんな印籠がなくても、インターネットという活躍の場を得て、個性と仕掛けでブレークしていく人も大勢いるわけです。
 
 
「就職する」、「食っていける」ということは、自分という商品を世間に売り出せる(買ってもらえる)ということ。
 
そこで求められるのは高い「商品力」と、「マーケティング力(感覚)」です。
 
人と同じことをやっていても商品力は上がりません。
世の中を広く見渡せていないとマーケティング力(感覚)なんてものは身につきません。
 
「与えられた課題をこなす」だけではダメだってこと。
 
常に好奇心をもって世の中を見、自分で問題を発見し、解決方法を探るような勉強をしていなければ!
 
仕事って世の中の困りごととか、世の中の人が求めていることに対して、その解決策を提案すること。
それを独自の視点で発見し、自分ならではのやり方で提案できるとしたら、それは売れないわけがない。
 
そんな力につながる学び方、遊び方をさせなければ!
 
食いっぱぐれない大人に育てたいなら、ね。
 
さて、何から始めましょう?
 
自分で考える余地のないほど至れり尽くせりをやめるとか。
塾の学習と宿題と習い事に追われる生活を捨てるとか。

とりあえず、親の価値観、尺度であれこれやらせようと思うことを手放してみますか?
 
それが子どもの自分の頭で考え、行動していく姿勢を育む第一歩ですから!

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