1日15分の投資が生み出す未来

昨晩は今年初の読書会でした。
 
課題図書は『7つの習慣』。
いわずと知れた名著ですね。
 
その「第7の習慣」、第7の習慣の冒頭に、こんな寓話が紹介されたいます。

森の中で、必死で木を切り倒そうとしている人に出会ったとしよう。
「何をしているんです?」とあなたは聞く。
すると男は投げやりに答える。「見ればわかるだろう。この木を切っているんだ」
「疲れているみたいですね。いつからやっているんですか?」あなたは大声で尋ねる。
「もう5時間だ。くたくただよ。大変な仕事だ。」
「それなら少し休んで、ノコギリの刃を研いだらどうです? そうすれば、もっとはかどりますよ。」とあなたは助言する。すると男ははき出すように言う。
「切るのに忙しくて、刃を研ぐ時間なんかあるもんか!」

 
この寓話の「男」の何が滑稽か説明するまでもありません。
しかし、私たちも日常の中でついつい同じことをしでかしていないでしょうか。
 
目の前の成果を上げることに必死になり過ぎると、「長い目」「広い視野」でものごとを見ることができなくなります。
 
試験勉強で無理をしすぎて寝込んでしまったり…
仕事で無理をしすぎて体を壊してしまったり…
お金をけちってインスタント食品ばかり食べて病気になったり…
 
何かの成果を上げる源となる「自分自身」が疲弊してしまい、生産性が落ちてしまったり、病気になって完全に停止してしまったり、思わぬミスをしたり・・・そんなことを、私たちもしでかしがちです。
 
 
昨日の読書会の参加者の方の中に毎朝毎晩、20-30分の瞑想をしているという方がおられました。
 
その時間を取ることで、心が澄み渡り、鎮まりを生むことができるので、一日、落ち着いて仕事に取り組め、高い生産性を維持できるのだそうです。
 
私も、朝たった15分ですが、速読の基本3種トレーニングをおこない、1日・1週間・1ヶ月・1年のスケジュールを確認します。
 
ばたばたしてしまって、この作業をする暇をケチった時というのは、どこか心が落ち着かず、ざわざわした状態を引きずってしまいます。恐らく、生産性も下がっているはずです。
 
朝、たったの15分、1日の1%の時間を確保するだけで、1日の生産性が上がると分かっているのに…
 
「忙しいんだから、15分も取れないんだよ!」
 
という気持ちになるとしたら、それは朝三暮四的な「狭い視野」でものごとを捉えてしまっている危険性があります。
 
毎日、15分、朝、瞑想にふけり、さらにスケジュールを確認したら?
毎日、15分、電車を待っている時間、乗っている時間に本を1冊読んだら?
毎日、15分、ストレッチ体操をしたら?
毎日、15分・・・。
 
「毎日、少しずつやっておくことで成果を上げる能力を高めていけることって何があるだろう?」という発想を忘れないようにしたいものです。
 
忙しいからこそ、未来のノビシロを失わないため、いや広げるために、「15分」の投資を自分に課すような仕組みを用意しなければなりませんね。
 
 
もう1つ、「先に何に投資しておいたら、その後の展開が楽になるだろう?」という発想も忘れないようにしたいところです。
 
冒頭の「男」の話です。
 
数年前、「仕事が忙しくて中小企業診断士の勉強が進まない!」という相談をいただいたことがあります。
 
その方には「長い目で見たら、速読をマスターした方がいいですよ」とお伝えしていたのですが、なかなか踏ん切りが付かず、ずるずると2年以上を過ごしていらっしゃいました。
結局、2年以上経過して、ようやく思い立って速読技術と高速学習メソッドを学んでいただきました。
 
3日間+数時間を空けるというのは、とてもストレスだったことと思います。
 
でも、結局、その甲斐あって、一気に勉強が進むようになり、その次の試験で無事に合格なさいました。
 
本当に長い期間、ずっと成果を上げ続けていこうと思うなら、広い視野でものごとをとらえ、投資対効果を計算していきたいものですね。(^^*
 
そのためにも、スケジュール帳を活用して今週・今月・今年・これから3年・これから10年で自分の目指す世界、ロールモデルを常に視野に入れておく必要があります。
 
あなたのスケジュール帳には、そういう広い視野、長い期間で自分のやるべきことを確認する機能はあるでしょうか?
 
もしなければ、何らか工夫をして、俯瞰できるようにしてみてはいかがでしょう?
 
ぜひ、これからの時間、「今」の成果も、「未来」の成果も、どちらも大事にできるような過ごし方をしていきましょう!

毎月、課題図書を設定して読書会を行っています♪

気軽に参加してみてくださいね。(^^*
博多非凡塾読書倶楽部

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この記事を書いた人

フォーカス・リーディング主宰者

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