サバイバル能力を育むため、いざ、狼の口の中へ!

四方山話・コラム

―Itʼs not the strongest species nor the most intelligent that survive,
 but the one most responsive to change.
(最も強いモノでも、最も賢いモノでもない。
 最も変化に適応できたものこそが生き残るのだ。)

これだけ変化が激しく、用意された線路が幸せな未来につながる保証のない時代。
そういう時代に求められるのは、ある種の「しなやかな生き方」です。
 
どんな環境にも軽やかに対処できる、決して折れないしなやかさ。
それはもちろん、知識やスキルだけで成り立つものではありません。
 
その根本には、すべてのことを自分の問題として引き受け、困難に立ち向かう心の強さがどうしても必要になります。
 
英雄の書『英雄の書』という本で著者黒川伊保子氏はこう語ります。

ゲームは点を取り返されたときに始まる。
レースは抜き返されたときに始まる。
そう思える人は強い。

そして、この本を通じて、世の中の迷える若者に、あるいは「子どもを信じて手放す」ことができずにいる母親に、“さぁ、失敗しよう!それこそが君を、自分自身の人生のヒーローにしてくれる唯一の道なんだから!”とばかりにエールを贈ります。

In bocca al lupo!《狼の口の中へ!》

この本の副題は「In bocca al lupo!狼の口の中へ!)」。
イタリア人が試合や試験に挑む人にかける言葉なのだとか。
 
人生万事「狼の口の中」のようなもの。
それを恐れ、立ち止まるのか。
それを楽しみ、好奇心にしたがって前に突き進むのか。
 
あなたが親なら、子どもにどちらを望むでしょうか?
 
いや、ぜひあなたにも後者を(潔く)選択してもらいたい。
 
えっ? なかなか放っておけない?
ついつい手を出し、口を出してしまう?
 
この『英雄の書』は、そんなあなたのためにあるのです。
この本は、あなたが子どもを冒険者、人生のヒーローとして、狼の口の中に送り出す勇気を与えてくれるでしょう。

失敗しないための努力なんてばかばかしい!

黒川氏は、失敗こそが「脳の成長のメカニズムの一環で、必要不可欠な頻出イベントなのだ。」と語ります。

脳は、体験によって進化している。
失敗すれば、失敗に使われた脳の関連回路に電気信号が流れにくくなり、失敗する前より、失敗しにくい脳に変わるのだ。
(中略)
この世の中のどんな失敗も、脳の成長のためにある。失敗の数が多いほど、そして、失敗の「取り返しのつかなさ」が深刻なほど、脳は研ぎ澄まされた直感を手にし、その脳の持ち主はは輝かしいプロになり、しなやかな大人になる。

脳科学的な見地から、失敗が脳の成長・成長のエクササイズとして不可欠なわけを語り、まずはで“失敗の価値”を理解するよう促します。
そして、ただ“失敗していいよ”と無責任にいうだけでなく失敗の作法を説き、さらに失敗を回避する努力がいかにばかばかしく、人生の損失というべきものなのかを教えてくれるのです。
 
例えば、失敗を脳の進化につなぐためにも知っておくべき事があるとして「脳を進化させる3つの掟」を解説します。

  • 1.「失敗」は誰のせいにもしない
  • 2.過去の「失敗」にくよくよしない
  • 3.未来の「失敗」におどおどしない

その解説は非常に具体的で納得感が高く、また軽妙な筆致のおかげでスムーズに読み進めることができます。
これを読むと、子どものうちにいい失敗をしっかりさせなければ!という気になってきますよ。(^^*

英雄になるための生活習慣・心の習慣

そのほか、英雄として生きるために、いや英雄になるために、どういう心の習慣、生活の習慣が必要か、脳科学的な視点から具体的なアドバイスが続きます。
そのテーマは、「孤高」「自尊心」「使命感」という、英雄の特性であり、英雄を英雄たらしめる要素です。

  • (英雄脳をつくるためには)仲間とだらだらとつるんではいけないのだ。そして、それは、とりもなおさず「一流になる秘訣」でもある。
  • だから、私は警告する。SNSは、この世から英雄を消し去る道具だ。(中略)SNSは、英雄の脳から、想像力を削ぎ取り、運を引き寄せる力を混乱させる。
  • 孤高は、英雄になる人たちが、おしなべて持っているセンスだ。
  • 自尊心は、ゆるがない自我を自覚する感覚だ。(中略)自尊心がなければ、人は、ことを成しえない。(中略)ゆるせないと決めたことが、やがて自信を生み、自尊心をつれてくる。
  • 物事がうまくいかなかったときは、常に「自分に何ができたか」を口にする。けっして、被害者口を利かない人たちだ。このめっせんの持ち主だけが、使命に出逢って、英雄になっていく。

 
これらの章も、読み手を鼓舞し、心からのエールを送る著者の「失敗を恐れる、優しい若者」への暖かなまなざしが行間から伝わってきます。

それは、一人の母親として息子を英雄として旅立たせつつある我が身の経験、そして一流のコンサルタントとして、一人の英雄として生きてきた先輩としての経験から生まれる愛と優しさなのでしょう。
 
もし、あなたが我が子を手放し、失敗させることに躊躇しているようなら。
もし、あなた自身が失敗を恐れ、先に進めないでいるようなら。
 
この本をぜひ手に取ってみてください。
 
具体的なノウハウを学ぶことができ、最後の章と「おわりに」で著者の愛を受け取り、前に進む勇気が自分の中に生まれてくることを実感できるはずです!
 
英雄の書
『英雄の書』

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