プロの仕事を奪うのは誰か? ─ AI全盛時代のサバイバル術

ここ数日で、AIに関して気になるニュースが2つありました。
 
1つはGoogleの自動運転車が通算160万キロにして初めて事故を起こしたというもの。

実際には小さな事故、Googleの車に過失のない事故はそれなりにあったそうですが、人間が運転していたら(人によるとは言え)もっと事故はありそうです。
 
ちなみに、鉄道はすでに一部で自動運転が採用されており、運転席に座る乗務員の仕事は限られたものになっているようですね。
 
もう1つのAI関連の記事は今日の日経新聞「アートの心 AIい芽生え」と題したもの。
 
なんでも、AIを使った自動作詞・自動作曲・小説執筆・美少女イラスト作画などの精度(完成度)がどんどん上がってきているとのこと。
 
もちろん、すべてを任せられるものではないようですが、「作曲の最初のアイディアとなるフレーズを生み出す」とか、「たくさん作っていいできのものを選ぶ」とか、そういったものとして活用できる状態のようです。
 
ということは何が起こるか?
 
かなり広範なの領域で、AIに仕事を奪われるという事態が起こるだろうということですね。
ただ、それは「AIが奪う」のではなく、「AIを使いこなし、アイディアで勝負を挑んでくる人が奪う」ということになるはずです。
 
これまでプロの技を高い参入障壁として独占的に仕事をしてきた人が、そういったAIやITをフル活用できる素人に仕事を奪われる。
 
これは、それまでライバル不在でぬくぬくしてきた業界が、規制緩和によって一気に食えなくなるのと同じような話です。
 
これまで物理的な商圏によって独占できていたのに、ネットショップによって客を奪われた街の商店。
 
クラウドソーシングによって海外の技術者や副業レベルでやっている人に仕事を奪われたエンジニア。
 
それと同じことが、「AIを使いこなす素人に仕事を奪われるプロフェッショナル」という図式で現れるわけです。
 
そこそこのレベルの仕事しかできなければ、ITやAI、そして新たなシステムを使いこなす人に簡単に仕事を奪われます。
一流のプロフェッショナルだとしても、その価値を適切に表現して、自分のユニークな価値を認めてくれる人とつながっていく努力をしなければ生き残れなくなります。
 
娯楽番組の「格付けチェック」的な番組を見るまでもなく、技術の微妙な善し悪しなんてものは、ほとんどの人には判定できませんから!
 
技術の発達のおかげで、アイディアさえあれば、誰でもどんな産業にでも参入できるようになりました。
この「チャンスが広がった」ことの裏側に、「いつでも強力なライバルが参入しうる」という、現状に甘んじてうかうかすることが許されない事態が生まれているわけです。
 
もはやこれからの時代、「昨日の続きの今日」を前提するような発想でビジネスが成功する余地はありません。
技術や資格を武器に、という発想も同じですね。
 
そういうことを、親の世代である私たちが明確に意識しながら、子どもと関わっていかなければなりませんね。

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