「ケアレスミスが多いんだけど、どうしたらいい?」

今日、小学校5年生の
息子さんを持つお母様から、
勉強に関する相談がありました。

算数のテストでケアレスミスが多いんですよ。
小数点の位置を間違えたりとか…どういう勉強をさせたらいいでしょうか?

というわけで、今日は
 
「ケアレスミスをどうなくす?」
 
というお話。

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■ケアレスミスの原因

ケアレスミスの原因はいろいろあります。
ざっくり列挙してみますと…

  • 1.あわてんぼう,そそっかしい
  • 2.集中力がない,その教科が嫌い
  • 3.文字が汚く乱雑
  • 4.単純に勉強不足

こんな感じ。
 
もちろん、
どれか1つが原因ということはなくって、
複合的に関わっているわけですが。
 
そして重要なこと。
 
ケアレス(不注意)なんだから、
テストの時に注意深くやればいい!

という話ではありません。
 
そういう性格というか文化なんです。
 
だから、日頃の勉強、生活の中で
改善していかないと解決しない
んですよ。

■ケアレスミスの原因別対策

1.あわてんぼう,そそっかしい

勉強をとっとと終わらせたいのか、
めんどくさいから適当にやっちまえと思っているのか、
単に性格の問題なのか…。
 
適当に読んで、断片的にとらえた情報で
思い込みで判断・回答してしまうパターンです。
 
もし、お母さんが日頃から
「さっさとやってしまいなさい!」
という罵声美声ばかりを
かけていらっしゃるようなら、
「さ、落ち着いてやろう!」
というかけ声に変えてみてください。
 
その前に机の片付けも、ぜひどうぞ。

[blogcard url=”https://www.kotonoba.jp/blog/do-at-first-for-concentration/”]

2.集中力がない,その教科が嫌い

「あわてんぼう」の中にも、
ここに入るパターンがあります。
 
「今から落ち着いて勉強するよ」
 
という明確な意識の切り替えを、
勉強に取り組む前にやることをお薦めします。
  
詳しい方法は、こちらの記事をどうぞ。

[blogcard url=”https://www.kotonoba.jp/blog/how-to-concentrate/”]

なお、この(↑)記事の「その3」に加えて
「残像トレーニング」をやると効果的です!
 
脳科学的な実験で、
残像を見るトレーニングに
脳の集中のスイッチを入れる効果が
あることが分かっています。
(Fmθ波が出ている状態になります。)
 
詳しくは拙著『子どもの速読トレーニング』をどうぞ。
 
「その教科が嫌い」という理由で
適当にやってしまうこともありますよね。
 
まずは勉強のさせ方、
使う教材を工夫する必要があります。
 
しかし、勉強が好きか嫌いかはともかく、
心静かに淡々とやることに
慣れさせることも必要です。
 
上に紹介したブログ記事を参考にしてみてください。

3.文字が汚く乱雑

男の子に多いパターンです。
 
大人でもそうですが、
書くスピードと、文字の丁寧さは
反比例の関係にあります。
 
特に小学校4〜5年くらいまでは
「速く書く」ことができない子が多く、
急ぐと、恐ろしいほど乱雑になることがあります。
 
勉強の際には
丁寧に書こう!
という声かけをするようにしましょう。
 
ただ、「丁寧に」というと、
「ゆっくりと」という指示に
勝手に変換してしまうんですね。
 
確かに「急ぐと乱雑になる」わけですから、
「ゆっくりと丁寧に」というのは
間違いではありません。
 
しかし、「きれいに」ではなく、
あくまで「ていねいに」です。
 
「スピーディーかつ丁寧に書く」よう
日頃から習慣づけさせたいものです。
 
家庭での勉強用のノートは、
方眼紙タイプの大学ノートなどを使うと
いいですよ。
 
桁をそろえる。
行頭をそろえる。
文字の大きさをそろえる。
など、「丁寧に」の具体的な指示が
出しやすくなります。
 
計算問題であれば、
ノートに丁寧に計算させ、
その時の「かかった時間」と「正答数」を
記録していくと、
次第に「速さ」と「丁寧さ」を
両立する意識が育ってきます。
お試しください!

4.単純に勉強不足

実はケアレスミスに見えて、
単にトレーニング不足という場合も
意外と多いものです。
 
学習は「出力(問題演習)」を繰り返して、
それが正確かつスピーディーに
こなせるようになって初めて「完成」です。

※詳しくはこちらの記事をどうぞ。

[blogcard url=”https://www.kotonoba.jp/blog/study-for-periodical-tests/”]

完成の域に達する前に
学習を止めてしまうと、
不正確で、細かいことに気を使えない、
ミスの多い状態になってしまいます。
 
これはケアレスミスに見えますが、
単に練習不足。
 
スポーツでも、練習不足だと、
何でもないミスをしてしまいますよね。
 
作業を自動化して、
気を遣うべき所に気を使えるようにする。
これもケアレスミス対策としては
とても重要な要件なんです!

■ということで「ケアレスミス対策」まとめ

ケアレスミスは
日頃の勉強の態度から生まれます。
 
親御さんの声のかけ方で
ずいぶん変わりますよ。
 
ぜひ、暖かな応援の声かけで、
「集中して丁寧に、とことんやる」
勉強の姿勢を育んでください!

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この記事を書いた人

フォーカス・リーディング主宰者

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